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小匙の書室152 黒猫ミステリー賞発表

 ここ数日、鮎川哲也賞や本屋大賞の受賞作が発表されています。
 選考過程やノミネートから応援している身としては、「ついにこのときが!」と興奮してしまうものです。
 さて今回。

 以前から記事にしていた『黒猫ミステリー賞』も、その受賞作が発表されました!!
 応募総数274作品の中、映えある受賞に輝いたのは──。


 Black Puzzle/小寺無人さん


 です!! おめでとうございます!!!!
 サイトには作品のあらすじも公開されていたので、こちらもご紹介。

 古文書オタクの黒木鉄生(30歳)は、大学時代の親友・八重垣志紀(旧姓・水森)に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、市議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良(女子高生)の幼馴染である鈴本健三郎が首を吊った状態で見つかる。
 「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり……。

 殺人事件の謎と、巨人伝説の残る農村の秘密に迫る、民俗学系ミステリー。

黒猫ミステリー賞サイトより

 民俗学系ミステリー!!!
 巨人伝説は以前に読んだ某作を思い出しますが、もちろんそれとこれとは別。
 民俗学と聞くと少し難しそうなイメージがありますが、「第一次選考から選考委員の間で話題になった」とのことで、そうした私の中のイメージを飛び越えてくれるんじゃないかと期待が高まります。

 私が以前に書いた記事では本作を「ダークヒーローものではないか」とコメントしていましたが、全く違いました(そりゃそうだ)。小寺さん、ごめんなさい。
 でも、そうした予想が覆るのも楽しいところ。

 刊行が楽しみです。
 今回はどなたが装画を担当されるのでしょうね。そちらの公開も待ち遠しいです。

 ここまでお読みくださりありがとうございました📚

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