TEN colorsの中の人 スタッフC

昨日はコンクリートのようなグレーの空から小雨がぱらついて、今季一番の寒さかと思われたが、今日は一転快晴だ。車窓から見る空は果てしなく青い。
重たい空気の中では息を潜めているかのようだった風景が、隅々までよく見えて、建物が絶妙なグラデーションを織り成しているのがわかる。
太陽の光によって街本来の姿がそこにくっきりと輪郭を現すのを見て、彼女が本来の姿を見せてくれるまで、時間を要したことを思い出した。
スタッフCは、初めから自己開示していたわけではない。

この話になると、結局のところ何がきっかけだったのか、スタッフCもよく思い出せないらしい。確かに、私もいつから彼女に光の速さでツッコミを入れられるようになったのか、よく思い出せない。
はっきりしているのは、事務所の体制がガラッと変わった頃、代表や職員同士の距離感が縮まって、その過程の中で自己開示するようになったということだ。
それまでのCは、むしろ、お願いだから話しかけないで、そっとしておいて欲しい、というタイプだと思われていたのだが、実のところは、ちょっとした違和感や、ボケに対して、そのままにしておけない、ツッコミを入れたくて仕方のないタイプだった。
今では、代表に対しても、「それがプレッシャーなんですよ」など、ストレートに表現するようになっている。
そのおかげで、いろんなことを言える職場の雰囲気作りがうまく機能していると言っても過言ではない。

仕事に関しては、本当にテキパキこなす。
給与計算や手続きだけでなく、毎週金曜の12:30から配信している番組、TEN colors lunch boxの制作メンバーでもあるので、台本を書いたり収録したり編集したりもしている。
一番すごいところは、壁にぶち当たった時に悩み過ぎないというところだ。
タイパなどと略されて時間のコストパフォーマンスを取り沙汰されている昨今だが、まさしく彼女は、仕事上のタイパに敏感で、どうしたらいいか悩むことに、いたずらに時間をかけない。
他の人に聞いたり、行政に直接聞いたり、システムの操作に関してなどは、効率的にググることでヒントを探していく。
この、むやみに立ち止まり過ぎないというところは、本当に見習うべきところだと思う。

また、共有するということにも、ものすごく意識が高い。
TEN colorsで最も価値が高いとされるスキルは共有力なのだが、そこが圧倒的に強い。
新しく起こったことを、全員で使っているブラウザ上のメモに残したり、導入したシステムの使い方を、画面のスクショや動画でマニュアルに残したり、そういうことを率先して行っている。それらは、Cの仕事ね、と決められているわけではなく、誰がやってもよいことなのだが、気づくのが速いし、記録に残すのも速いので、他の人がやる前に全て完了している。
ツッコミだけではなくて、とにかくいろいろなことが速い、それがスタッフCだ。

まったく、シャッターを下ろしたままだったあの頃のCからは想像もつかなかった、自己開示の果ての大活躍。代表初め昔からの職員は、驚きと喜びの入り混じった声色でかつてのCのことを思い出している。

このままどんどん、まだ我々が知らない新しスタッフCを見せて欲しい。
そしてずっと、私の小さなボケも聞き逃さないで拾って欲しい。

今日は我らがツッコミ隊長スタッフCのお話。
ただの手前味噌と言われてしまえば全くそれまでだが、どうか、我々の働く仲間を皆様にも知って欲しい。
TEN colorsの中身をちょっと覗いて欲しい。

また来月、次の誰かのお話。
どうぞお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?