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紫蘭の本棚

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感想もどき
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2019年10月の記事一覧

No.012 すべて真夜中の恋人たち 川上未映子 著

どうでもいいですけど、都会の本屋で帯に釣られて買った本です。都会、ってとこが大事なんですよ、ご察しください(笑)

「真夜中は、なぜこんなにも綺麗なんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった────。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説

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No.011 ふたりの距離の概算 米澤穂信 著

今回から感想をほんの少しだけ簡略化して、更新の頻度を上げていきたいなと思っています。

前回に引き続き、今回の感想は<古典部>シリーズです!!

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの<古典部>に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけ

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No.010 遠まわりする雛 米澤穂信 著

前回の投稿からかなり時間が経ってしまいましたが、創作の方に集中していたのでどうかご容赦を。近日中に、空いた期間に読んでいたものを続々と上げていきます。

さて着々と読み進めている古典部シリーズも、ようやく第四弾ですよ!!
今回も面白かったなぁ。

折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違

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