見出し画像

やさぐれ日記 #463 四葉のクローバー

あ。

ふと目があった、四葉のクローバーに手を伸ばす。

プツン。と摘み取ったそのとき、瞬間的にやめておけばよかった、と思った。

幸せを終わらせてしまった、そんな気になって、ついつい手に入れたくなってしまった自分を恥じた。

せめて押し花の栞にしようと、水道で土を流して、水気を切るために少しだけ干しておくつもりだった。

だけど何かと用事を済ましているうちに忘れてしまっていて、翌朝みたらシワシワに縮んでしまっていた。

やっぱりやめておけばよかった。やっぱり手に入れようとした自分を恥じた。

ふと目があって、そっと撫でて、微笑むくらいが、きっとちょうどいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?