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社労士の資格を取るまで

※「自己紹介」から分離してこちらに移しました。
これから社労士を目指そうと思っている方や、
社労士の資格に興味がある方に読んでいただければと思います。

私は「仕事と子育てを両立」しながら、7か月という割と短期間で社労士試験に一発合格することができました。
特に頭が良いというわけではないのでが、とにかく前向きに、効率的に取り組みました。経験など参考になれば幸いです。

社労士を目指したきっかけ

社労士の資格を目指したのは10年ほど前で、上の子が0歳のときでした。
当時は小さな会社で簡単な経理・総務等の事務まわりを担当しており、産後できるだけ早めの復帰を望まれたため、出産前から保育所を見学したりして早めの復帰に備えていました。
幸い生後3か月で自宅近くの私立の保育所に預けることができたので、早めに職場復帰しました。復帰から半年ほど経ち、仕事と子育ての両立に慣れてきた頃でした。

復帰後は在宅メインのパートに切り替えてもらったため時間が多くあり、大好きなお酒が飲めず(授乳のため妊娠中からお酒を断っていました)、そんな中で「後輩が社労士に受かった」というニュースを耳にし、自分も志すことにしたのです。
何て単純なんだと思いますが、キッカケはこんなものです

大学で法律を少し学んでいたこともあり、社労士は以前から少し興味ありましたが、実際に仕事で社員の給与計算や社会保険手続きをメインで行ったり、自身の出産を通して給付などとても詳しくなったこともあり、どんどん興味が深まっていました。

よし!と思い立ったその日に書店に行って入門書を買って読み、入門書の先生が講師をしているフィーサイトという社労士講座(通信専門)に申し込みました。
家事と子育て、仕事の両立をするうえで通学は無理でしたし、「満点ではなく合格ラインを目指す」という効率的な考え方が自分にとても合っていました。

本試験に向けた学習内容とスケジュール

社労士試験は年1回、8月下旬の金曜日。
受験期間は長丁場になるので、メリハリが重要だと思いました。
最初から飛ばし過ぎても続かない、しかし最低限の総学習時間は必要。
なので、3つのフェーズに分けることにしました。

◆第1フェーズ:ゆったり期(約4か月)
子どもが1歳の誕生日を迎える5月下旬まではゆるめに毎日1~2時間、初めはテキストを中心に、徐々に演習(問題集)も進めました。
家の中では家事や子どもを見ながらもテレビでDVDを流しての「ながら学習」、移動中はiPhoneに音声を入れての「隙間学習」…と、インプットを怠りませんでした。

◆第2フェーズ:集中期(約2か月)
6月に入ってからは1日3~4時間に増やし演習と過去問を中心に、解けなくても気にせずテキストに戻って見直し…の往復でした。
そしてこの期間にLECの模試を3回受けました。
(TACでも良かったんですが、LECの会場が近かった)

3回の模試で合格ラインを超えることは一度もありませんでしたし、1回目の模試は時間内に問題を解くことすらできませんでした。
しかし自分は「スタートが遅かっただけ」と考え焦らず、2回目は「時間内に問題を解く」ことを目標に、3回目は合格ラインに少しでも近づくことを目標に、背伸びをせずその時にできる範囲でがんばりました。

◆第3フェーズ:直前期(約1か月)
直前期の8月は5~10時間、まさに「受験生の生活」でした。
仕事はありましたが、上司に相談して勤務時間を短くしたりお休みをもらったり。融通をきかせてくれた上司には今でも感謝しています。
子どもには「ごめんね、お母さん頑張るから1か月だけ許してね~」という気持ちでがんばりました。幸い子どもは体が強く熱を出すことも少なかったので、保育園に預けてる時間は100%勉強に集中できました。

試験当日

試験会場はパシフィコ横浜でした。
これまで簿記など資格試験をいくつか経験してきたのであまり緊張はしませんでした。
当時の私の集中力を高められるアイテムがスターバックスラテ(エスプレッソ濃いめ)だったので、朝からスタバに入って1時間ほど見直しをして会場に入りました。

会場は机が何百も並べられてて、私は幸いなことにブロックの一番後ろの席でした。
ご年配の方が多くて、「○○さん、今年も受けにきたのね。お互い真面目ね~。」なんて談笑しているのを眺めながら、この方たちは役所で働いている方なんだなと思いました。(社労士試験は役所で働いていると一部科目免除があるらしい)
そんなことを思えるぐらい、心に余裕があっということでしょうか。

私にとっては午前中の択一試験が勝負だったので、午前中が終わって(時間内に全ての解くことができて)、ホッとしました。
買ってきたコンビニのサンドイッチを席で食べて、少しだけ直前講座のテキストに目を通して、午後の選択式に臨みました。

試験が終わった後は、とても清々しい心持ちでした。
合格・不合格に関わらず、受験生の期間は終わり!
試験当日まで体調を崩すこともなく、不安に苛まれることもなく、悔いなくやりきれたのが本当に良かったです。

会場外で配っていた各社の回答速報はもれなくもらって帰りました。

合格発表の日まで

社労士試験は「相対評価」なので、合格発表日まで合格ラインを知ることができません。
8月下旬の本試験から11月上旬の合格発表日まで、受験生は本当にヤキモキして過ごすんですよね。
気になってしまうので「敢えて自己採点はしない」という人もいるほどです。

私自身は試験後すぐに自己採点しました。
TACやLECの予想では択一が合格点に3点ほど及ばす不合格で、U-CAN等の予想では1点超えて合格…という状況でした。
そんな状況でしたが、仕事や子育てで慌ただしかったため、良い意味で気を紛らわすことができたと思います。

合格発表日

当日は在宅勤務日だったのですが、朝から自宅のPCの前でドキドキしながら待ちました。
公開時刻を少し過ぎて社労士連合会の合格発表ページにアクセスでき、自分の受験番号があることを確認しました。

何とか一発で合格!
(合格点を見ると、択一はギリギリ合格ラインでした)
※半信半疑だったので、念のため官報も見に行き合格を確信しました。

その年の合格率は確か6.8%弱でした。
前の合格者の番号とは10以上空いていたと思います。

合格の秘訣

合格の秘訣は3つあったと思います。

1.一発合格を目標にしたこと
社労士試験を受けると決めたとき、「不合格でも再度のチャレンジは無い」と、完全に一発合格だけを狙いました。
受験期間は子育てや仕事を犠牲にすることが多くなるので、状況的に「2度は無い」のは分かっていましたし、「次回もある」と思っていたらきっと途中で自分に負けてしまうと思ったからです。
強い覚悟で臨んだのが良かったと思っています。

2.周りに公言したこと
実は私、試験を受けることをいろんな人に言いふらしました。
家族や親戚(義家族含む)はもちろん、職場、親しい友人など。
そうすることで「必ず受からないといけない」という良い意味でのプレッシャーと、周りからの応援やサポートを得ることができました。
試験の前々日に多忙な実母が駆けつけてくれ、幼い子どもと3時間ほど遊びに出かけてくれたので、カフェで最後の追い込みができました。
実母には本当に感謝しており、今でも良い思い出です。

3.自分を信じること(&プラス思考)
資格試験にチャレンジしたことがある方は同感してくれると思うのですが、知識が入れば入るほど、問題を解けないときに自信を喪失します。
自分がどのレベルなのか嫌でも分かってくるので…本当に苦しい。
でも、それは他の受験生だってみんな同じで、気持ちで負けたらその時点で何歩も後退してしまうと思ったのです。
時間に限りがある自分は、ネガティブになる余裕はありませんでした。
最後まで自分(選んだテキストや勉強方法も含めて)を信じて、前に進むことだけを心掛けました。

直前の3日間は、講師の先生の教えに従い、難しい問題は敢えて見ずに基本の問題だけを解きました。
そうすることで、「自分はできるんだ」と自信がつくように。

今考えると本当に自分はよく受かったなと思いますが、おそらく「勝つ法則」に乗れていたし、「運」にも恵まれていたと思います。
そして何よりも、家族や周りのサポートが無ければ合格は勝ち取れませんでした。

さいごに

20代後半から秘書検定やFP技能士3級、簿記2級を取得していましたが、「士を名乗れる国家資格」ということで、社労士試験はかなり気合を入れました。
その後社労士事務所で必要があり2級FP技能士とAFP、年金アドバイザー2級、将来の独立に備えて行政書士試験も合格しました。
転職後は第1種衛生管理者や、会社の勧めで給与計算検定1級も取りました。

いろんな資格を取っていますが、やはり自分の中での一番は社会保険労務士です。
それほど必死に取り組んで、今の仕事の中心になっています。

社労士は生半可な覚悟で取れる資格ではありませんが、だからといって税理士・会計士や司法書士のような超難関試験ではありません。
私のように乳幼児を抱えて仕事(パートでしたが)をも両立しながら7か月で合格する例もありますので、迷っている方はぜひチャレンジして欲しいです。

それから、「何のために社労士になるのか」も大切だと思います。
受験期間のモチベーションに直結するので。
※私の場合は「自分の好きな分野について、手に職をつける」でした。

☺ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました☺

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