見出し画像

「幸せとは、足るを知ること」 ~災害を通じて気づく幸せ~

能登半島地震から2か月が経ちました。発災直後から医師、看護師、業務調整員(救急救命士や薬剤師などの医療職および事務職)からなるDMAT(Disaster Medical Assistance Team)災害派遣医療チームが現地で活動しています。たびたび報道されているのでご存じの方も多いと思います。それではDWATはご存じでしょうか。

DWATのWはWelfareで「福祉」を意味します。災害時における、長期避難者の生活機能の低下や要介護度の重度化など二次被害防止のため、一般避難所で災害時要配慮者(高齢者や障がい者、子ども等)に対する福祉支援を行うチームです。構成員は福祉専門職である介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士、看護師、理学療法士、精神保健福祉士、保育士、その他介護職員等です。

他県のDWATはすでに活動を始めているようですが、三重県DWATも昨日、現地に向けてようやく出発しました。活動期間は2月29日~4月2日まで、のべ32名が派遣される予定です。

DMATが救った命が危機にさらされることがないように、DWATはその後の生活をよりよくするための支援をします。

「福祉」の意味は幸せです。幸せという言葉は抽象的ですから、何を幸せと感じるかは人により異なります。お金持ちになりたい、有名になりたい、条件のいい人を見つけて結婚したいなど、いろいろあるでしょう。

普段漠然とこんな暮らしができたら幸せと思っている人も被災された方たちの厳しい生活状況をニュース等で見て我が身に置き換えた時、自分はいかに恵まれているか、何不自由なく日常生活を送れることがいかにありがたいか、自分は今のまままでも幸せであることに気づいた人も多いのではないでしょうか。

幸せとは「足るを知る」ということなのではないかと思います。

福祉の対象者は一般的に高齢者、障害者、児童、生活困窮者など、いわゆる社会的弱者とされています。私はそれだけに留まらず「社会福祉」というからには社会を構成するすべての人が幸せになるべきと考えています。

人口が減少し今後ますます人材不足が加速していくなかで、働く人も多様化しています。女性も高齢者も障害のある人も外国人もさまざまな人たちに労働市場に参入してもらう必要があります。

持てる能力を発揮して働くことに喜びを感じ、充実した生活を送ってもらえるように「働く人の福祉」を推進していきます。o(^-^)o

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?