12年ぶりに、多発性骨髄腫の先輩(元部下)と面談

 職員面談を業務として4月から退職後に継続して働いているため、地方の職場に行き業務上の相談のため駐在することがある。昨日は、ちょうどその日で会議室で面談希望者を待っていた。とはいえ、希望者はさほどいるわけもない。退職した職員にわざわざ悩みを打ち明け、相談しようと自ら休みをとってくる方はそうそういないからだ。

 昨日も、今日はもういないかなと思っていたら、ひょっこり、昔の部下職員がやってきた。なんと、彼は、私と同じ多発性骨髄腫を発症し、12年前にお見舞いをした方だった。業務上の相談に来たのではなく、私が相談員になっていることを知り、久々に会いにきたという。

 6年ほど前に、多発性骨髄腫の疑いがあるとの診断を受けた際に、ちょっとあって相談してみようかと思いつつ、行けてなかったので、懐かしさもあり、こちら側から一方的に病気の経緯をしゃべってしまい、あっという間に30分ほど経ってしまった。

 彼は、発症が発見された際には、背骨が圧迫骨折の状態でステージ3だったそうだ。私も、免疫グロブリン(Ig-G)等の値からすれば彼よりも高く、ステージ3の区分に入る状態だった。彼は、前触れもなく多発性骨髄腫を宣告されたので、ショックが大きかっただろう。骨髄移植も経験しているが、今では半年に1回程度の検査だけになっているそうだ。なにより、検査値に全く問題がなく、主治医も驚いているとのこと。

 彼の、元気なうわさは聞いていたが、久々会えてというより、わざわざ会いに来てくれてうれしかったし、同じ病を経験した人に話を聞いてもらい、さらに、彼が元気なことがなによりも自分に勇気と励ましをもらったような気がした。本当に、ありがたい日だった。

 職員一人一人は全く違う家庭環境にあり、そして全く違う人生を歩んできたいし、こえれからも歩んでいく。一日が無事に終えたことに感謝しつつ、また一日を前向きに過ごすことで、次の一日が切り開かれるものだと改めて思った。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。