がんの6割は原因不明だそうな
入院し、多発性骨髄腫の治療を始めた当初、「血液のがんは、生活習慣が原因ではない」と医師に教えられたことで、気持ちが楽になった。がんは、これまでの生活習慣がよくないから発症したのだろうと思っていたからだ。自責の念にかられていた部分が少なからずあったからだろう。
加えて、遺伝の可能性も低いことが主治医からも伝えられたことも安堵した。85歳で亡くなった親父も多発性骨髄腫を患っていたからである。妻は、子どもにも遺伝するのではと、心配をしていた。そして、子どもに親父が多発性骨髄腫