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社労士の営業 問い合わせが来たときは

鹿児島で社労士をしています原田です。

前回は営業をする業種についてお話しました。

 業種の方針を決めて、広報や営業をしたら企業から連絡が来ました。
さて、どうしましょう。

 以下は私なりのやり方と、数件の社労士事務所から聞いたもので、事務所ごとにやり方は違います。自分に合ったスタイルができれば、全然違ってもいいと思います。但し、勤務するときはその事務所のルールに従うのが当たり前です。

事前調査

 私は相手先が法人の場合は訪問前に登記情報を取っています。下記のサービスなら2024.2月時点で1件335円です。

 法人登記日、役員構成、資本金、業種は、事前に知っておきたいからです。新規適用の場合は法務局で原本取りますが、通常は情報だけでじゆうぶんです。業種があまりにも多過ぎる時は、少し警戒します。有名企業や相談だけの時は取ってません。

 相手にホームページ等があれば、それも見ておきます。代表者氏名で検索してSNS等があればそれもチェックします。

訪問先の業界をよく知らない時は、業界の特性も調べたりします。コアな年齢層やよくあるトラブル等も想定したりします。

孫氏の兵法「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言うわけでもなく、個人的に知りたいと言う理由の方が強いかもしれません。調べたことの多くは当初に役立ったりしません。

 次に書類の準備です。

 私の事務所は業務管理をgoolgeスプレッドシートで行っているので、それを入力して印刷します。全体の業務管理の意味もありますが、社労士法第19条(帳簿の備付け及び保存)に対応する意味もあります。

業務日報をペーパー管理している事務所は多く、一部で管理システムを利用されている事務所もあります。個人的には、ヒアリングしながら記入する方が、効率的な気がします。

 また、相談内容に関するチェックシートや、必要と想定される関連書類を準備します。押印や署名が必要な書類は、その時に準備してあると後が楽です。

  • 就業規則のヒアリングシート

  • 入退職のチェックシート

  • 新規適用の書類一式

  • 特別加入書類 等

 必要となるものを想定してあると、何度も往き来しないで、スピーディーに業務に繋げられます。

 その他、訪問先の場所の確認や、駐車場の有無と移動時間等も事前確認です。個人的にはGoogle mapsが活躍してます。

 更に問い合わせ内容が、不得意分野であったり、得意分野が無かったりする場合は事前にできるだけ調べます。解雇や問題社員に対する対策の場合は、経験が少ないと難しいかもしれません。また、いくら調べても不得意なまま解消しない場合もありえます。

 そういう場合は、できる人にお願いして同席してもらうのも、ひとつの手法です。世の中甘くないので報酬もきちんと払います。

 せっかくの顧客を奪う気マンマンの人もいるので、同席をお願いする場合は、信頼関係ができている人であることか必須条件です。

実際の訪問

 初回は身分証やバッジを付けていた方がいいと言われます(常に付けるべきだという方もいます)。私は滅多に付けてませんけど、望ましいという気持ちは理解できます。話題が逸れますが、相手が行政の場合はできるだけ身分証は付けていた方がいいです。

 面談して内容を把握した上で、無理な課題であれば、断る勇気も必要です。特に助成金は、到底受給できない状態なのに要求する人が稀にいるので判断は適正さが必要です。

 できる方と同席した場合は、丸投げにしないで、窓口は必ず自分にすることです。情報共有できた部分は、自分のノウハウにもなります。

 間違ったアドバイスだったことが、後から分かった場合は、できるだけ速やかに修正連絡します。修正した為に取引にならないことがあっても、間違いを伝えたままの方が問題です。

 もしも想定外の質問がきて、対応ができない時は、適当に返答しないで持ち帰りましょう。判断できない話や未知の話は誰でも頻繁にあります。

 持ち帰った課題は、しっかりと調べたり人に聞いたりして、自信を持って回答します。多くの社労士がやってます。全て知ってる人などほとんどいません。

 ↑ここでも話してますが、問い合わせが来ても、基本はスポットだと思って対応します。スポットから顧問になるケースは、意外と多いです。

 個人的には、基本的に相手が安くなる方を勧めてます。顧問でないと絶対に何も受けない方もいます。それで経営に支障がない事務所体制になったらやればいいでしょう。

 相手が当初取引する気かあっても、面談後に気が変わる場合はあります。私は見た目が表面的に優しげな悪人なので、そう言う体験は少ないですが、無いわけではありません。気にしないことが大事です。

 失敗するのが一番の経験です。たくさん失敗した人が、一番多くを知る人になれるものです。

最終的には、いろんな手法を参考にして自分のやり方を見つけるのが一番です。

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