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新卒1年目で管理職を打診され、承けますと返事をしたお話


正式に管理職を打診されたのは2年目の秋。



それまでも、少しずつそういった雰囲気は出ていた。
1年目の秋ごろ以降、課長から「未来の管理職だから、よろしくね」とたびたび言われていた。


ただその時は、若手を褒め、モチベーションを上げるための決まり文句なのだろうと安直に受け取っていた。
誰にでも言っているんでしょ。まぁ悪い気はしないし、少なくとも私の評価は悪くはないってことでいいのかな、といった具合だ。



うちの職場では任期つきという制度が導入されており、新卒ではまず2年の任期がつく。2年目の秋頃に再度試験を受けて、晴れて任期が外れるという訳だ。


その試験に合格したのち、いつになく真剣な表情をした課長から「あなたにはマネジメントを目指してやっていってほしい」と言われた。


全くピンときていなかった。なんてったって、まだ23歳だ。
「はぁ……」と答えたと思う。



そこから、どんどん具体的な話が出るようになった。


イメージが湧かないからと言って、曖昧な返事をし続ける訳にもいかない。
そろそろ正式に返事をしなければ、課長にだってプランがあるだろう。




本音を言えば、この時点で私の決心は固まっていた。

実を言うと、正直なところあまり悩んでいない。


いや、悩んでないと言うと嘘になる。
ただ、その悩みはどちらかと言えば、管理職を目指すと決めた上での悩みであったような気もする。




もともと、出世には興味がなかった。


いつまで働くか分からないけど、まぁ結婚して子どもを産んだとしても専業主婦は嫌だし、社会とは繋がっていたいなくらいの気持ちだった。


そもそも自己研鑽が嫌いな時点で、仕事よりもプライベートを優先したいと思っている人間である。



仕事中心の人生なんて嫌だった。


小学生から高校生までずっとゆとり世代だったし。
(ゆとりと言って一括りにしてはいけないですね、ごめんなさい)
ただ、途中から新過程なるものが始まり、純粋なゆとり世代は大分少ないと聞く。それを考慮すると、私は大分稀な純粋なゆとり世代なのだ。



出世に興味がないのになぜ悩まなかったのか。



それは、私の根本の考え方=スキーマが関係している。


私のスキーマ、それは「親や先生の言うことは絶対」という考えだ。


そして、そういった存在から褒めてもらうこと、認めてもらうことが私のモチベーションだったということ。



良くも悪くもこのスキーマが働き、初めて打診された時から、すでに断るという選択肢はなかった。



加えて、私は新しいものが好きだ。

変化や新しい環境、非日常が大好物なのである。


小さい時から、新しく買ってもらった服は必ず次の日に来ていた。
なんなら買ったその場で着替えたいくらいだ。


ルーティン作業なんて耐えられない。


学生のころ、派遣のアルバイトで1日だけ工場の検品をしたことがあるが、地獄だった。もう一生やりたくない。



ただ、その一方でかなり緊張しいだ。すぐびびる。人間、年上の人間、立場が上の人間は結構怖い。


これも私のスキーマが関係しているとは思う。評価を気にしすぎてしまうから。


あとは、行動力が伴っていないのが、今の私の課題だろう。



それはいいとして、私は管理職の話を承けたのはこんな理由だ。


拍子抜けするような大したことない理由。


会社を変えたい!とか、もっと上に這い上がってやる!とか、そんな野望などない。

今のところは。


今後、出てくるのだろうか………



ただ、一つ思うこと、それは女性が管理職になったとしてもプライベートと仕事を両立できるんだよ、それを証明してやりたい気持ちはある。



結婚か仕事か、


そんな二択の時代じゃないんだよって。



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