見出し画像

専業主婦ってなんだ

今こんなことを言っても言い訳にしかならないのは分かってるけど、
でも、私は断じて、専業主婦志望だったわけじゃない。

大学に4年間通って国家資格をとって、
働き始めて3年、彼と出会い、
2日後に海外赴任の内内定が出た。
昔のnoteにも書いた通り、将来的には、と管理職を打診され本格的に悩んでいたこともあったけど、彼と離れたくないあまり、結婚して一緒に海外で暮らすことを決めて、早々に退職。

4年間も必死に勉強をしたのに、たったの3年半しか働かず、あれよあれよという間に専業主婦になった。

仕事を辞めて、もうすぐ1年が経つ。
たぶんだけど、私、正直、専業主婦、向いてなかったみたい。

元々料理が好きな方ではなかった。
一人暮らし時代、節約のために自分の分のお弁当は作るけど、食べられさえすればいいってタイプ。
サラダチキンらしきものを詰めて持っていったり、夜はお菓子で済ますことも多かった。
食の楽しみというよりも、節約とかダイエットのために自炊してるっていう方がしっくりくるくらい。

でも、専業主婦となるとそうも言っていられない。


時間だけは有り余っているから、健康的なレシピを作らなければ、日中家事くらいしなければ、という使命感に追われて家事をしているが、なんとも満たされない。

さらにこちらは物価も高く、そう簡単に外食もできない。

レパートリーも尽きてきて、youtubeやインスタで話題になっているレシピを探してみるものの、そこで出てくる麺つゆ、焼肉のタレ、薄切り肉、大葉、納豆、豆腐ーーーそれらはこっちではびっくりするほど高級食材に変わり果てていて、そう簡単には手に入らない。
週末のお昼ごはんなんて、納豆と卵かけご飯と冷奴で済ませてしまいたいのにそんなこともできない。
コンビニだってスーパーだって手軽なお惣菜は置いてない。あるのはハンバーガーやピザなど明らかなカロリー爆弾たち。


自分のキャリアはどこに行ったのか、こんなところまでついてきたというのに毎日暇を持て余していて、自分は一体何をしているんだろうか。という思いが日に日に高まっていく。
どうやらこれをアイデンティティクライシス、と呼ぶらしい、と最近知った。

さらに、子供のいない専業主婦のことは、子なし専業主婦と呼ぶのだとか。
時間が有り余っていることを叩きつけられるようで、なんとまぁ、皮肉なこと。

でも、だからと言って掃除洗濯料理を完璧にやってやるぞというほどには、家事業に興味を持てない。
仕事の片手間の時短レベルの家事が私にはちょうどよかったのだと思う。


もういっそのこと、割り切って、
旦那の金で生きていく!
愛されてる私バンザイ!
家事だってたまにはサボっちゃうけど許してね!
わぁーい、今こそ人生の夏休み!
って心の底から思えればどんなに楽なんだろう。
それができない自分の陳腐なプライドに、反吐が出そうになる。


最近のストレスは、土日の家事。
旦那には休みがあるのに、私にはないの?
毎日毎日ご飯のことを考えてなきゃいけないの、疲れるよ。
旦那がソファでゴロゴロしてる時に、家事をする意欲が一向に湧かない。


旦那が家事に理解がないわけではない。いや、むしろある方だと思う。
食器洗いを手伝ってくれたり、洗濯物を一緒に畳んでくれたり。

だからこそ、余計に自分に対しての嫌悪感が募る。
旦那は仕事もして、家事まで手伝ってくれて、文句一つ言わない。
それに比べて、どうして私はこんなに愚痴愚痴言ってしまうんだろう。
現状に満足できないんだろう。
側から見れば、十分に恵まれた環境なんてこと、自分が1番よく分かってる。



こちらでは良い人にもたくさん巡り会えたし、本当に貴重な経験をさせてくれた旦那には感謝しかない。
こんな気持ちにならずに、元気に楽しく暮らせる日はたくさんあるし、むしろそういう日が大半を占めている。


でも、何ヶ月かに一度、こういうズタボロメンタルがやってきてしまう。
駐妻ってキラキラした響きみたいに聞こえるけど、こういうメンタルで戦っている人、意外と多いんじゃないのかな、、、

働きたくても働けない。いつまでここで暮らすのかも会社次第。自分たちで人生設計することもできず、先ゆく不安は絶えない。
明確な解決策はなく、ただただ漠然とした不安がつきまとう日々。
でもこの道を選んだのは自分。
なんとかして自分自身と折り合いをつけていくしかない辛さ。


こんなこと思ってたのか〜って、いつかこのnoteを笑って読める日が来ることを祈っての、備忘録です。
2年後の私、元気にしてる?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?