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ヒトラーと現代社会の類似性についての考察

自分は外国人ですので通常日本の小学校で始めて触れるだろう日本の法律については学んだことがなく、法律について気になり、Youtubeでいくつかの憲法入門講座を見ていました。数々の司法試験合格者を輩出した司法試験の名門塾と言われている伊藤塾の先生の「はじめての憲法」。

大事なキーワードとしては

・人間の尊厳:日本を道具・物として扱うことを否定
・憲法の必要性:民主主義(民衆、行政)の多数決が必ずしも正しい(良い結末)とは限らない。多数意見(法律)でも奪えない価値はある。→ 憲法:人権、平和
・安全(危険)と安心(不安)を正しく認識・区別する必要がある
・立憲主義(イギリスの1215年のマグナカルタ発祥):権力行使における歯止めが憲法

という話で、日本の憲法の話の第1話なはずなのに、一番多くの時間を割って話をされていたのはドイツのヒトラーと彼の偉業と弊害の歴史でした。

ヒトラーについて詳しく学んだことはないのですが、動画の説明で当時出版されていたヒトラーに関する分厚い写真集(プロパガンダー雑誌)の内容にどういうことが書かれているかがわかりました。
思ったのは、「ヒトラーと彼の政治軍団は人の群集心理を上手く理解し利用していた知能的で残酷な政治家たちであったこと」です。

・ヒトラーの宣伝:重点をスローガンとして絞り繰り返す。
・顔写真を利用、人間性のある人という認識をさせる
・一部労働者における配偶:クルーズや8時間勤務、社員食堂に関するルール
・公共事業による失業率の解消(経済成長)
・人種純粋保持:ドイツ民族中心の政策や動き(女性・幼児への差別、ホロコースト、安楽死殺害計画)
・オリンピックなどのイベントの政治的利用
・安楽死殺害計画:戦争遂行に支障をもたらすとみなした者を組織的に殺害
・群集心理の分析と利用:大衆の忘却、不安なことに対して感情的になる傾向を利用、集団が攻撃されていると煽り、方針に反対する人を非難する

これはまさに、人の真理をよく理解しているもので、時代が変わっても中々変わることないものとして、民主主義・資本主義でありながら、今のインターネット上ではもちろん、企業の中でも社内・社外的に利用されているようなものだと思いました。
・企業のリーダーの顔写真を社内外の広報物に利用
・リーダーと規則による一部集団への非難、一部集団への優遇
・義務・規則によりお金を吸い上げるシステム
・経済状況やコンプライアンスを理由に、群集の不安を煽り、納得させる
・自分達の方針に不適切だと思われるコメントを無視・削除する

技術の勉強が主だったエンジニアの自分にとって、社会と歴史を知ることがいかに新しい視点と気づきをくれるのかが面白く、息苦しい・苦い社会に私達は生きているのか感じた瞬間でした。これは権力が集中している社会ほど酷く、以下の記事が本当であれば、中国では訳のわからない形で様々な罰金が国民に課せられたりするケースもあるようです。韓国や日本だって、税金納付を「国民のための憲法」として定めている数少ない国でありながら、その税金を支払うシステムはとても複雑で。自分は何があってもコンプライアンス(憲法・法律)は守りたいですが、不意にうっかりルールを守れなかった時が不安になるんです。

ふと思い出した過去のNETFLIXの広告ですが、リンクを貼って終わりにします。

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