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身を以て痛感するドイツのモビリティ事情

ダイムラー、BMW、VWのような自動車業界で5本指に入る車会社から、フルトハンザのような飛行機会社、運送会社のDHL、DB(ドイチバン)まで人とモノの移動手段を幅広くリードするドイツでありますが、ドイツ内を移動中に発生した様々な出来事についてノートします。

遅延が多い

可能な限り、直行便を。
公共交通手段一回で移動をする場合の遅延の場合、1-2時間など運送会社で指定した規定遅延時間を超えると保証処理がされるので金銭的な被害は発生せず済みますが、金銭的・時間的な被害が発生するのは乗り換えや経由が必要な際です。

電車の遅延やドダキャン

列車を運営するドイチバン(DB, Deutschbahn)はドイツ人でも注意する遅延の多い列車会社の一つ。ドイツ人同僚曰く、ドイツの鉄道の線路は高速列車と一般列車が汎用で使える線路らしいです。そのため、高速列車の最高速度が制限されてしまっているらしく、新幹線専用の線路を持っている日本の鉄道設計を褒めていました。ドイツからフランスのパリに向かうICE高速列車の場合、ドイツ内とフランス国境を超えてからの圧倒的な速度差を体感できます。
また、地理的にヨーロッパの中央に位置しているせいで、様々な列車がドイツを通過するため列車の量も多く、問題が発生すると他の列車にまで影響を及ぼす可能性が高く、結果的にしょっちゅう遅延を起こすことに。

列車の場合、遅延を起こすことで保証を受けることができるのでそこまでイライラしてないドイツ人の人も多く見られます。心の平常心とイライラトレランスを鍛えるにはドイツの鉄道。

このあと話するインド人は「インドも遅延は多いけど、ドイツみたいにいきなり予約した電車の日程がキャンセルされたりすることはないよ」とも言っていて、まだ幸い自分は電車運行計画の丸ごとキャンセルは経験してないですがないですが、稀にあるらしいです。

飛行機の遅延: 損失額 - 240 EUR

ドイツ空港から隣国への飛行機を乗ろうとして、Google flightから経由便を含む飛行機チケットを探して購入し、結局出発日の第一ステップの飛行機から遅延に遭い、旅行をキャンセルしました。始まりが狂うと全ての日程が間に合わなくなるので全てぱーになるこが悲しいですね。事情を理解してくれて宿泊先の予約を無料でキャンセルしてくれた宿泊先に感謝。遅延が1時間40分で、保証も受けられず、乗り換えの便に関しては保証が適用できないという話のみでの航空会社からの保証は一円も貰えなかったです。ショックだったけど、同じ飛行機に乗るはずだったドイツ人の人が状況を説明してくれて、早い段階で諦めて他の旅をプランすることができました。曇り顔じゃなくてマジかー(笑)な顔でいられたのは多分あの夫婦が一緒にいてくれたからですね。

バスの遅延 : 損失額 - 100 EUR

バスが遅延する場合でも予約アプリでリアルタイムでバスの遅延を表示することが多いですが、つい先日、バス停でバスを1時間以上待ったことがあります。結局、旅行のための乗り換えの長距離バスを逃すことになり、旅行の行き先の変更を行ったり、予約をキャンセルする自体になったりしたのです。これをきっかけに、そのバスルートを良く使う同じ会社のインド人の方とバスの遅延を話し合うことになり、インド人方が車を持っている別の友達を呼んでバス停で溜まっている人を何人か拾い中央駅に運ぶという、まさにヒーロー参上。車で移動しながら、真っ赤になっているGoogleマップのナビ経路、事故による長い渋滞、また、2時間くらいバス停で待っていたと言う人達が待ちに待っていたバスを道端の渋滞の中で発見しました。今思ってもあのインド人たちの優しさに感謝。

電気自動車に意外と消極的

あくまで自分の同僚と道路上に走っている車をみてのことですが、過去ガソリン車がほとんどだった訳もあり、電気自動車の普及にかんしては意外と消極的な人が多かったです。まず、ドイツ人の国内需要がまだまだガソリン車がメジャーで、その背景には中国の安い電気自動車のバッテリーに関する不信感(A/Sやクレーム対応など)と、チャージステーションのネットワークが完全ではないことと、政府の電気自動車購入支援政策に魅力的なものがないことが背景になっていると考えるドイツ人がいました。ロシアからの石油供給中断とウクライナ戦争後に購入傾向に変化があることを期待していたのですが、まだまだガソリン車志向がメインであるムードは続いているようです。

中国は今後電気自動車のみ、という政策を繰り広げているので、今後のドイツはどのような展開になるか気になります。

道端のE-Scooter(電動キックボード)

日本でもLUUP社などによりここ2-3年で普及しはじめた電動キックボードを乗りこなすドイツ人の若者たち。一台で好きな所まで移動して乗り捨てでき、レンタカーに比べるとドイツ国内ですと免許も要らず価格的にも気軽に乗れるため都心のちょっとした移動に使う人を毎日見ていました。
ただ、若者がメインで使っているということで、一台に二人乗りをして移動したり、道のど真ん中でも駐車可能なフリースタイルな乗り方をしていることで、運転者本人と歩行者の安全面で配慮が万全ではないというのが秩序正しいルールを付けている日本の当たり前の感覚からしては余計に心配でした。

こうした日本とは違って、出来事がたくさんで、数万円ほどを払って道端で忘れられないドイツ社会勉強を買い、人々の優しさを感じた思い出を買い、このノートにネタとしてかけるようになったと思えば、ただただ道端にお金と時間を捨ててしまった勿体無いことにはならなくて。これを読まれる方には経験して欲しくない、そんなエピソードと社会レポートを書いてました。




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