「好き」でいるということ

 前回のnoteから間空いてしまった。
 いや別にのんびりだらだら書くのがメインだからいいんですけど。何のことはない子猫たちの世話に追われています。うちの母と黒猫が子猫どっちも手放したくなさそう過ぎて困ってる。2匹ともうちで引き取るの?まじで?大変だよ?と思いつつ気持ちは分かる。まあゆっくりちゃんと考えるべき問題です。

 note書くようになって、さて何書こうかなあ、とぼけーっと考えるのですが、今日は私のオタクとしてのスタンスの話をしようと思いました。或いは私が推しを「好きでいる」為の話。二次元三次元入り混じると話が面倒なので、今回は三次元に限ります。二次元と共通するところもあるけど。半分くらい愚痴です。思い出したら言いたくなることあるよね。

 私は所謂ジャニヲタです。
 KinKi Kidsに始まり、KAT-TUNと関ジャニ∞を経て、今現在KinKi Kids一本に戻ってます。SMAP騒動以後KinKi以外信じられない……みたいな気持ちになったところもある。そこからうっかり声優に転げてるところ分かりやすい。KinKiはずっと好き。20年以上そうなのでこの先もきっとそうでしょう。
 昔の私はそりゃあ彼らが出ている番組を何でも見たかったし、情報だっていくらでも収集したかった(よく考えるとその頃って今程ネットが当たり前ではなかった)し、じんかめがごくせんに決まった時は大喜びして毎週テレビの前で正座してたしデビュー決まった時は泣いて喜んだし、関ジャニ∞も握手会行ったしいろは節踊り狂ったし番協も行ったし、なかなかに青春を注ぎ込みました。色々あってどっちも降りたけど、彼らのオタクになって楽しかったり勝手に救われたりしたので、今でもそれなりに特別な想いはあります。
 なんでもかんでもとにかく追いたい!ってなるのは基本的には若さからの熱量だと思うのですが、若い時ってお金が……ついてこないんだよな……。代わりに情報収集には貪欲だったと思います。今でこそちょこちょこ遠征したりするようになりましたが(そしてコロナで何処にも行けなくなりましたが)、私の初めての遠征は20歳の誕生日に行ったEndless SHOCKでした。あれは本当に特別だったなあ。私の中でそれまでSHOCKって「行けないもの」だったので(東京行くなんてとんでもなかった)、そこを超えてようやっと年に1回くらいは遠征するようになりました。今でも然程遠征の回数は多くないです。お金と相談してる。扶養家族がいるので……(猫を眺めながら)。近隣の公演全ステは出来ても遠征はなかなか気力と体力も必要だなあと思ってる。楽しいから好きなんですけど、行くまでが大変という感じ。

 私のオタクとしての熱量が変化したのは、関ジャニ∞を追っかけてた時代の話です。
 ちょうどTwitterに足を踏み入れて、ツイ廃やって、色々な人たちと知り合って。楽しかった思い出はたくさんあるし、今でもあの頃楽しかったなー!と思います。TLで大喜利したりとか。今はTwitterで形成するコミュニティの形も結構変わったのではないかなと思いますが、何せそういう感じの場所から遠ざかって長いのでわかりません。ごく少人数のコミュニティで生きています。
 でもコミュニティが広がる、ということは、今まで調べなければ出てこなかった情報も入ってくる、ということで。
 その年のツアー、私はいつものように近隣会場1ヶ所のみの参加で、遠征は全く視野に入れていませんでした。ツアーが始まり、先に別会場に行った人たちから「絶対に見た方が良い」「見たら死ぬ」と言われ、楽しみにしていたのですが、その後衝撃的なことが発覚。「会場の規模によってセットリストが違う」。
 ドームとアリーナで内容が違ったのです。私が行くのはドームの公演。そして私が「絶対に見るべきだ」と言われたのはアリーナの公演。チケット云々もあるけれど、そもそも遠征しないと行けない公演。(今は分からないけれど)昔から関ジャニ∞、そういうことする。そして後日、そのアリーナ公演の内容がDVDに収録される、なんてこともなく、私は終ぞその内容を見ることが出来なかったのでした。完。
 本当に行きたければどんな手段を使ってでも行けるでしょ、みたいな話を眺めながら、いや私には物理的にも金銭的にも自分が抱えてる事情的にもそれは無理だわ、と思いました。遠征ってチケ代以外の方の負担が大きいと思う。時間もかかるし。本当に行きたかったし本当に見たかったよ。それは私が彼らのファンをやっている最大の理由、みたいなところもあるものだったので。でも見れない。見れないことは仕方がない。実際見たら思い残すことなくその時にファン辞めてたかもしれない。今思えば。
 それをきっかけに、「あ、無理なもんは無理なんだな」ということを受け入れるまでに随分と時間がかかって、一時期最早アンチではないのかという暗黒時代を経て、吹っ切って、とあるきっかけもあって、10周年を機に「よしやめる!」って降りました。いや、降りた理由は本当に色々あったのですが、最初のきっかけはあそこだったのだろうなと思います。
 いや今でも思うわ。日替わりなら「運が悪かった」で諦めもつくけど会場規模替わりって何やねん。ただでさえチケット取れにくかったんやぞ。いっそ「チケットをお取り出来ませんでした」って言われた方が諦めてたわ。思い出したら悲しくなるな。悲しい思い出。この話はやめよう。
 あの時の私は多分、勝手に自分の「好き」の気持ちを否定されたような気持ちになったのです。とっても勝手だけれど。「お前は本当に好きじゃないから見れないんだよ」って言われたような気持ち。全然そんなことないのにね。周りの何気ない言葉が、確固たるものを揺らがせる瞬間というのは、やはりあるのです。

 それから比較的大きなコミュニティに属することだったり、積極的に情報収集することをやめてしまったので、余程ショックが大きかったんだろうなあと他人事のように思う半面、今となってはこのスタンスが自分に一番合ってるなあ、と思うようになりました。そもそも人付き合い苦手なのに何でコミュニティに属していたのか。気がついたらそんなことになってたからです。
 オタクだからって何もかも知らなきゃいけない訳じゃあないし、何もかも手に入れなくちゃいけない訳じゃあないし、お金を使うから偉い訳でもないよね、というところに辿り着いたというか。いやオタクなので推しにはお金を使うんですけども。生活に支障のない範囲で。
 自分が行けるものは行くし、興味のあるお仕事は追いかけるし、グッズも欲しくて買えるものは買う。少人数の仲間、場合によっては一人できゃっきゃ楽しむ。それでいいかな、というのが今の私です。マウントの取り合いみたいなのも面倒だし。
 何にも強制されず、何にも押しつけられず、私は私の「好き」の気持ちで推しを見ていたい。
 ファンと呼ぶにはきもちわるいけれど、オタクと呼ぶには弱い。
 それくらいのゆるふわとしたオタクとして、生きていようと思います。

 まあ布教はするんですけどね!それとこれは話が別だよ!

 ところで。

「アイドルを苦しめるのは、いつだって、好きの感情なんだよ」

「いいとか、悪いとか、正しいとか、間違ってるじゃなくて。あんたが好きなもん、好きでいいんだよ。」

 その言葉をくれたアイドリッシュセブンというコンテンツはすごいぞ。他にも全アイドルオタクを救ってくれる名言がてんこもりあるのでアイドリッシュセブンをよろしくお願いいたします。(突然の二次ドル推し)

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