読書感想『すべてがFになる』

作品概要

作者:森博嗣
出版:講談社

感想

 内容的にはプログラムをかじったことがないと少し理解するには苦労するかもしれない。無論分からなくても理解できるようにはなっているが。
 トリックを見たときの感想は「すごい」としか言えなかった。たった1つの事象を起こすためだけに想像以上のことを起こしている。これをトリックの肝に持ってこようという発想力は今後数十年生きたとしても僕には身につくものではないなと思った。
 また、秀逸なのがこの題名である。これ以上この作品を表すのに適している題名は無いだろうと思わせるくらいに、この作品にぴったりと当てはまっている。

最後に

 これを第一作品目におく『S&Mシリーズ』を全巻読んだが、一番度肝を抜かれたのはこの作品だろう。シリーズ通して理系の知識を要することがあるので万人受けする作品ではないのではと考えたが、東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが流行っていることを考えるとあまり関係ないのかもしれない、そんなことを感想を書きながらふと思った。

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