ル一ト

感想を言葉にする場所。 基本的にネタバレ無しでの感想をまとめます。

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最近の記事

映画感想『シックスセンス』

作品概要 監督:M・ナイト・シャマラン 感想  ※ホラー要素が多少含まれているので心臓が弱い方は視聴をお控えください。  言わずもがなの名作。ほとんど映画を見ない生活をしていたのでこれを見たのが数年前だった。もったいない。  内容としては幽霊が見える少年とそれをサポートする医者の物語。少年がその力とどう向き合っていくかというストーリーの作品。  というのがメインストーリーではあるが、それ以上に構成、見せ方が非常にうまい。一度も見たことがない人は絶対にネタバレを見ずに見て

    • 小説感想『名前探しの放課後』

      作品概要 作者:辻村深月 出版:講談社文庫 感想  おすすめされて読んだシリーズの1つ。この作品から辻村深月作品をいくつか巡ることになったのはまた別の話。  内容的には過去に戻された主人公が未来を改変すべく動くための話。ただ文章が、展開が緻密に構成されている。無駄と思えた行動が、気にならなかった日常描写が、全ての伏線が一気に回収されていくさまは、一種の爽快感を味わえると思う。  上下巻あるがそんなこと気にならないくらいにページが進む。これのお陰で数日間寝不足になったのを

      • 映画感想『HELLO WORLD』

        作品概要 監督:伊藤智彦 脚本:野﨑まど 感想  イラストだけ見て青春映画かな?って思いながら見ると最後の展開でほぼ置いていかれる。作品ページにもあるように「この物語はラスト1秒でひっくり返る」。  私は脚本の名前を見て、この作品を見ることを決意した人間なので置いていかれることはなかったが、それでも1度では情報すべてを追いきれなかった。予めどこを見るかを準備して2回見てなんとか理解した。それでも本当に脚本の意図を理解できたかといわれると自信はない。  野﨑まどが好きな人

        • 読書感想『葉桜の季節に君を想うということ』

          作品概要 作者:歌野晶午 出版:文藝春秋 ※公式サイトが見つからなかったのでwikiを掲載しています。 感想  叙述ミステリーとしてはおそらく誰もが知っている名作。叙述ミステリーだと思いながら読んでもいつの間にか騙されている。違和感を違和感と思わせない工夫が素晴らしい作品。  普通の文庫小説と比較して少し長く、読むのに躊躇するかもしれないが、読み始めてしまえばいつの間にかするすると読み進めているだろう。 最後に  小説はこれで3つ目の感想だけど、全部ミステリなのは

        映画感想『シックスセンス』

          映画感想『秒速5センチメートル』

          作品概要 監督:新海誠 感想  3本の短編映画からなる1つの映画。3部作を通して距離感を大事にしている作品と感じた。各話での言葉選びの絶妙さがそれを印象づけるのに拍車をかけている。  また、挿入歌『One more time one more chance』がこの作品にとてもあっている。流れてるシーンは何度か見直したほどだ。  見る前はお涙ちょうだい系の映画だと聞いていたが、個人的にはそれ以上に過去に囚われず前向きになれるような作品と感じた。 最後に  新海誠の作品

          映画感想『秒速5センチメートル』

          読書感想『すべてがFになる』

          作品概要 作者:森博嗣 出版:講談社 感想  内容的にはプログラムをかじったことがないと少し理解するには苦労するかもしれない。無論分からなくても理解できるようにはなっているが。  トリックを見たときの感想は「すごい」としか言えなかった。たった1つの事象を起こすためだけに想像以上のことを起こしている。これをトリックの肝に持ってこようという発想力は今後数十年生きたとしても僕には身につくものではないなと思った。  また、秀逸なのがこの題名である。これ以上この作品を表すのに適し

          読書感想『すべてがFになる』

          読書感想 『[映]アムリタ』

          作品概要 作者:野崎まど 出版社:メディアワークス文庫 感想  分類としては叙述トリック系のミステリー。当時本をほとんど読まなかった自分は、伏線が貼られていたことにも気づかずに回収されて最初から読み直した記憶がある。メディアワークス文庫ということもあり文章も読みやすく、するすると最後まで読めたことも読書経験が浅い人からしたらとても大きかった。  この本を読んでから、色々なミステリーを読むようになったので(それでも常人と比較して少ないと思うが)、自分の本を読むきっかけとな

          読書感想 『[映]アムリタ』