むりどん
VoIP、IP電話に関する話題。
さくらインターネット関連の記事
050 IP電話関連の記事。
ODN IP電話の使い方などを紹介します。
これまで、Twilio に関するいくつかの記事を書いてきた。 日本では大手代理店だった KDDI Webコミュニケーションズが中抜きにあい、KDDI Web経由で契約していたユーザもサンフランシスコの本社との直接の取引に変更になった。 次の大きなトピックとして、IPアドレスレンジの移行(マイグレーション)が予定されている。 これは技術的な仕様変更を行う大きなアップデートで、ユーザ側でも対応が必要ということで、サンフランシスコ本社との契約になってからことごとく日本語情報が
前回の記事でファームウェアのアップロードをするときに、FTP が 180kB/s くらいしかでなくて遅い、と書いた件、こちらも古河電工のサポートからアドバイス頂いた。 アタックなどで負荷が上昇しないよう、デフォルトでは 256pps に制限しているのでファームウェアのアップロード時だけ制限を引き上げることができるので、その設定方法を紹介する。 まずは、いつものように telnet でコンソールにログインし、enableコマンドで特権モード、configure termin
IPSec VPN を設定すると、DPD のパケット不正で相手方ルータが warning を吐く件で、古河電工の開発にフィードバックしたところ原因は IKEv1のDPD機能において、R-U-THEREパケット送信時に、誤ったSPI値を通知する不具合ということが判明、2023年7月31日公開のファームウェアV01.12(00) にて修正されたと報告いただいたのでさっそくファームウェアを更新して動作を確かめてみる。 ファームウェアのアップデート方法はこちらで紹介しているとおり、
前回の記事からだいぶ間が空いてしまったが、実は設定中にファームウェアのバグを踏んでしまいベンダーの古河電工のサポート経由で解析してもらっている。問題点はわかったものの、修正ファームは 2023年6月現在出ていないので根本的に解決できていない。 2023年8月1日追記: 新ファームウェア V01.12(00) でこの問題は修正されました 問題の IPSec VPN 詳細の設定方法についてはバグが修正されてから改めて紹介するので、この記事ではどのような設定が問題になったか、
前回の記事で ProxyDNS を有効にしたとき、DHCPv4クライアントには適用されるが、FITELnet F220 自身にはこの設定が適用されないので、別途、Nameserver を設定する必要がある、と書いた。 その後、マニュアルの、dns-server enable の項目に、 と記述があることがわかった。 !ip name-server 127.0.0.1!dns-server ip enabledns-server ipv6 enable!proxydns
前回の記事で古河電工FITELnet F220(ルータ)自身からパケットが抜けられるようになり、時計合わせなどの基本的な設定が動作した。 今回は PPPoE を使って ISP に接続し、LAN配下にインターネット接続を提供するところまでを目的とする。いわゆるブロードバンドルータ的な動作まで行えるようにする。 なお、物理的な回線としては NTT西日本のフレッツ光ネクスト(1Gbps)を使う。HGW は NTT西日本からレンタルしている PR-500KI(沖電気)を使用してお
前回の記事を公開してからだいぶ間を開けてしまったが、引き続き古河電工FITELnet F220 を設定していく。 ルータに設定された現在の設定内容を確認するのは、特権ユーザになって show working.cfg コマンドを実効する。YAMAHA RTシリーズの show configコマンドに相当。 なお、一般ユーザのユーザ名は operator、初期パスワードはなし。特権ユーザになるのは、enableコマンド、特権ユーザから抜けるのは disableコマンド。 時
20年以上、ルータは YAMAHA か CISCO しか使ったことがないが、機器更新のタイミングで古河電工 FITELnet F220 を導入することにした。 他にも、富士通Si-Rシリーズも検討したが、Si-Rシリーズはユーザも多くてどこかで触れる機会があるかもしれないので、よりレアそうな FITELnet を選んだ。 ちなみに、富士通はもともと「富士通信機工業」という社名で、これは「富士電機製造」(現富士電機)の電話部門が分離して子会社化したものだ。そしてその富士電機
在宅ワークやウェブ会議が増えて、ヘッドセットが手放せないという方も多いのではないだろうか。 今回の記事では、仕事で使いやすいヘッドセットと、ちょっと変わったヘッドセットの使い方を紹介する。 イヤホン型 写真は SANWA SUPPLY MM-BTMH41WBK という、Bluetooth で接続するタイプのヘッドセット。PC でもタブレットでもスマホでも使える。 どこでも買えて価格も 3,000円弱という、お手軽ヘッドセット。入門編。2019年9月発売のロングセラー。
さくらインターネットのさくらの VPS に FreeBSD 13.1-RELEASE をセットアップして、無料SSL証明書を取得して、Apache 2.4 でウェブサーバを立ち上げた。今回がこのシリーズ最後の記事になる。BIND 9.18 を使って DNS をインストールして設定する。もちろん、DNS を使わない場合は不要。 無料SSL証明書を取得する中で、さくらのネームサーバサービスを使って簡易に設定してしまったが、記述できるレコードに制約があること(NSレコードや SR
さくらインターネットのさくらの VPS に FreeBSD 13.1-RELEASE をセットアップして、無料SSL証明書を取得したので、今回の記事ではウェブサーバの立ち上げを行う。もちろん、ウェブサーバを使わない場合は不要。 以下、作業は ssh で行っている。プロンプトが # の場合は rootユーザで作業する。プロンプトが % なら一般ユーザでよい。 Apache 2.4 のインストール pkg からインストール。 # pkg install apache24
固定電話回線の IP電話化で気になる話題として、ファックスでも使えるのか、という点がある。 各サービス固有のクセなどもあるので個別に検証していくしか無いが、いまのところコーデックに G.729a しか使えない 050plus系を除けば、G.711μ が使える IP電話であれば、みなし音声による T.30 ファックス(いわゆる G3ファックス)が送受信できるはずだ。 前回の記事では、YAMAHA NVR510 に収容した ODN IPフォン(SIP)を使ってファックスの送受
正確に言えば、スマホで使っている 5G/LTE 回線を au回線使用の MVNO に変えた。 2022年7月2日に発生し、終息まで 86時間を要した KDDI の大規模障害で、回線が使えなくなって困った方も多かったと思う。 幸い私は、docomo系LTE(mineo dタイプ)、docomo系3G(HIS(b-mobile OEM) 自由自在290プラン)、KDDI系LTE(povo 2.0)、SoftBank系LTE(さくらのモバイルコネクト) の回線を契約しているので
さくらインターネットのさくらの VPS に FreeBSD 13.0-RELEASE をインストールして 13.1-RELEASE にアップデート、ファイアーウォールを設定したので、次はウェブサーバとして動作させるため httpサーバ、Apache をセットアップしたい。もちろん、ウェブサーバが不要であればこの作業は必要ない。 ウェブは長い歴史の中で、平文(ひらぶん)ですべてをやりとりする、いわゆる http を当たり前に使ってきたが、フィッシング詐欺などの不正行為が跡を絶
さくらインターネットのさくらの VPS にインストールした FreeBSD が、デフォルトのままだと外から見て丸裸の状態になっている。 このままだと外部からのよろしくないパケットなどが飛んできても無防備のままなので、簡易なものであるがファイアーウォールを設置する。 なおさくらの VPS では単純なプロトコルとポートを指定したホワイトリスト方式の超簡易ファイアウォールを用意してくれているので、それを使っても良い。 FreeBSD で pf FreeBSD で使えるファイ
いつもはクラウドサービスである、さくらのクラウドを使用してインスタンスを作成しているが、さくらのクラウドより少し制限があるものの、単純な 1 IPv4アドレス、1 IPv6アドレス、インターネットへのルーティング、という環境で良ければさくらの VPS でもインスタンスを作成できるとのことだった。 新しい環境の構築のテストを兼ねて、さくらの VPS で FreeBSD 13.1-RELEASE をインストールしたのでその作業の様子を記録しておく。 デフォルトでは FreeB