社員紹介＃４～法務、税務、会計での経験を生かした起業家支援～

東京オリンピックが始まり、金メダルラッシュが続いていますね。競技が気になるとともに、コロナの感染拡大も気になるところですね。インターンの八田です。

今日は、社員紹介第4弾として、法務・会計に精通したベンチャーキャピタリストでファンドレイズ・投資・ファンドハンズオン担当の長谷川さんを紹介します。
過去の第1弾から3弾をご覧になってない方は、以下のリンクからぜひどうぞ！

▶第1弾　代表取締役　コンサルティング担当　　 　福留
▶第2弾　ファンドレイズ・投資・ハンズオン担当 　下里
▶第3弾　大学発ベンチャー創生支援担当　 　　　 　小山田

ー自己紹介

長谷川　剛（はせがわ　ごう）　ベンチャーキャピタリスト
北海道出身。東北大学法学部卒業後、中央大学法科大学院既修者コース修了。司法試験合格後、仙台市内の法律事務所に弁護士として勤務（現在弁護士登録は抹消）。その後、山田ビジネスコンサルティング株式会社（現山田コンサルティンググループ株式会社）に入社し、東北地方の企業・医療法人・社会福祉法人のビジネス・財務デューデリジェンス、事業再生・事業承継・戦略策定支援等の業務に従事。2020年4月よりMAKOTOに参画。

ーまず簡単に自己紹介をお願いします。

長谷川です。2020年4月にMAKOTOにジョインして以降、主にベンチャーキャピタリストとして、ファンドチームで投資検討、投資実行、ハンズオン支援を行っています。

ー投資業務とハンズオン支援

ー現在社内でどのような業務を行っているか教えてください。また、ファンドチーム内での役割分担などがあれば教えてください。

MAKOTOキャピタルでは、ステージアップファンド・福活ファンド・シェアファンドの3つのファンドを運営しており、私個人としては、2021年7月時点で10社程度担当をしています。業務の割合として多いのは、起業準備中の方やプレシード期やシード期のスタートアップの起業・投資相談に乗ったり、投資検討や投資実行、また投資実行後のハンズオン支援を行っています。その他ファンドのGP業務として、LP対応や監査対応にも携わっています。

現在、主な投資担当としては、私の他に下里・福留・但野がいます。担当する業界やビジネスモデル等がそれぞれ明確に決まっているわけではなく、各自の多様なバックボーンに基づく知識経験を活かして適宜協力・相談しながら進めています。その中で、私個人で言えば、東北から再生医療のイノベーション創出を目指すスカイファーマやスマート漁業の実現のため研究開発を行う炎重工、最近投資を実行した医療機器スタートアップのソニア・セラピューティクス、宇宙ベンチャーのElevationSpaceなど、多くのDeep Tech 系スタートアップや大学発ベンチャーとのご縁をいただき、投資しています。

テクノロジー系以外では、自社栽培のホップを使用したクラフトビールを生産するホップジャパンや旬の食材を産地直送するECサイトを運営するポケットマルシェなど、幅広い分野かつ様々なステージの企業を担当してます。

ー長谷川さんは法学部出身ということで、Deep Tech系の企業を担当するには難しいところがあるように感じるのですが、どのように感じていますか。

確かに、私自身はド文系で、学生時代からこれまでのキャリアを通じて技術・研究とは無縁の生活でした。ちなみに今でも理系科目は苦手です笑
そのため、せめて起業家が話していること、人生を掛けて取組もうとしていることは理解しようと毎回必死に勉強しています。

ただ、そんな私でも、Deep Tech系スタートアップの方達にサポートできる部分はあると思っています。例えば、Deep Tech系の起業家は、ご自身の専門分野の世界では第一人者である一方、それをどのように製品化・事業化していくかというビジネスの視点や、私がこれまで専門としてきた法務・税務・会計等のビジネスと切り離せない制度・管理面などについては十分な知識・経験がないことが多いです。そのため、彼らの技術をビジネスの視点、特に顧客の視点から捉え直すためのディスカッションやアドバイスをしたり、シード期では手薄になりやすい経営管理面のサポートをしています。

ーVCとしての想い

ー投資検討時に重要視することや大切にしていることはなんですか？

まずは、シード期の起業家や起業準備中の方と話す際には、ビジョンや解決したい課題に対する想いが本気か、困難な状況でも粘り強くやれそうな人かどうかは重視しています。また、技術的な話やプロダクトの話ばかりして顧客や市場の視点が抜けていないか、どれだけ顧客やその課題のことを考えてきたかという点もスタートアップという点では重要ですね。

また、これは特に私のバックボーンが影響しているかもしれませんが、起業家が数字を使って考えようとしているかとか、お金のことをシビアに考えることができそうな人かという点も意識しています。というのも、やはり自分がやりたいことをやるだけでなく、ビジネスとして成立させるためにはどうやってお金を稼ぐのか、そのためにはどういったKPIを設定・達成すべきかといった数字で考えることが必要です。前職時代は、それができなくて事業に失敗、事業再生に至った会社を多く見てきました。特にスタートアップはお金を始めとした自社リソースは限られているからこそ、何にリソースを使うのか、それは本当に事業の成長のためにこのタイミングで必要なのか、より効果的な使い方はないのか等について考え抜いて欲しいですし、今後一緒に考えていきたいなと思える人に投資できればと思っています。

ー今後の目標・意気込み

ー今後東北の起業環境をどのように変えていきたいと考えていますか？

地域から新しい産業を生んでいく環境を創りたいと思っています。そのためにMAKOTOにジョインしました。

私は、司法試験に合格し、盛岡で司法修習を行ってる最中に東日本大震災が発生しました。被災地の法務相談に同行し被災地の様子を見ている中で、東北のために働きたいなと強く思うようになり、最初は仙台の法律事務所で弁護士として働き始ました。

ただ、働くうちにもっと直接東北の復興とつながるような仕事をしたい、被災地の方の雇用を守るような仕事がしたいという想いを抱くようになりました。そのような時、前職の会社が東北に支店を出したということを知り、自分がやりたいことが実現できるのではないかと思い転職しました。財務コンサルの会社に入るのに、決算書も読んだことがない、Excelも触ったことがない、ビジネスの仕組みもよく分かっていない状態で飛び込んだので、特に最初はとても苦労しましたね…。

そんな中でもいい仲間に恵まれたこともあり、何とか自分でできることが増えてきて、最後の方は企業よりも医療法人や社会福祉法人、介護事業者を対象とした事業再生・事業承継・組織再編等の仕事をしていました。これらの業種は特に地域密着型の事業なので、必然的にクライアントだけでなく地域全体のことを考えることが必要なのですが、このような地域では個々の企業・法人がそれぞれ頑張っても、人口減少・少子高齢化が進み地域全体として衰退が止まらないなという危機感が出てきました。この状態を変えるためには、地方から新しいビジネスを作り、特に若い人が東北に残って働きたい、他の地域から東北に来て働きたいと思うような企業を増やすことが必要だという想いが強くなり、MAKOTOならそのために働けるのではないかと思ったのがジョインしたきっかけです。

これからも東北から新しい産業が生まれるように、スタートアップに対する投資、支援をしていきたいですし、必要なことは何でもしていきたいと思います。そのためには自分自身が起業家に置いていかれないように日々レベルアップしていきたいと思っています！

ープライベートに迫る＜おまけ＞

ー長谷川さんの趣味は何ですか？休日はどのようにして過ごしていますか？

特に人に自慢できるような趣味は無くて困っているのですが、お笑いが好きで、芸人の深夜ラジオを聞きながら作業することもあります。くだらない話しを聞きながら真面目な顔して作業できるのは数少ない特技かも。特に好きな芸人は、世代的にもダウンタウンです。大体のコントは覚えていると思います。

あとは、最近運動不足解消のため、クロスバイク購入を購入しました。これを使って、リモートワーク中心だったのが自転車通勤する割合が増えました。

休みの日は、来年小学生になる娘と遊んだり、勉強を教えたりしています。最近は繰り上がりと繰り下がりの足し算・引き算ができるようになったり、トランプの神経衰弱ができるようになりました。目に見えて日々成長していくのを見るのはとても面白いです。

ーありがとうございました！

MAKOTOキャピタルは、東北地方に根付いたプロフェッショナル集団として、東北地方の起業家様・企業様のお手伝いをさせて頂きますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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キャピタル宛て：capital@※
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担当：八田
2021年7月31日
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