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INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023 デモデイ(成果報告会)当日レポート

noteをご覧いただきありがとうございます。
スパークル株式会社の木津と申します。

2024年10月2日に、宮城県仙台市にて東北地域の企業と日本全国のスタートアップ企業をつなげるビジネスマッチングプログラム『INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023』の最終イベントとして、『INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023 デモデイ』を開催いたしました。

当日は56名の方にご参加いただき盛況のうちに終了いたしました!
こちらのnoteではイベント当日の様子をお届けいたします!


INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023とは

『INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023』は、東北地域の企業とスタートアップ企業の連携を促進し、地域独自の資源、技術、文化を活かしたイノベーションの創出を目指すことを目的としています。全国各地から集まるスタートアップ企業と東北エリアの企業が一堂に会し、共創と交流を通じて新たなビジネスチャンスを創出していきます。


当日の様子

基調講演 by AstroX株式会社 代表取締役CEO 小田翔武様

AstroX株式会社 代表取締役CEO 小田翔武 様

AstroX株式会社 代表取締役CEO 小田翔武 様より基調講演をしていただきました。衛星軌道突入ロケットの開発を行っており、先日福島県南相馬市において発射試験を成功させました(記事)。

AstroX株式会社:
空中発射方式による衛星軌道投入ロケット開発を手掛ける。
気球で成層圏までロケットを放球し、そこからロケットの空中発射を行うロックーン(Rockoon)方式での衛星軌道投入サービスを開発中。
サブオービタルロケット「FOX」において、ジャイロを用いた姿勢制御装置の統合試験に成功。
「宇宙開発で"Japan as No.1"を取り戻す」をビジョンに掲げる。

宇宙産業は現在イーロン・マスク率いるSpaceXを筆頭に多くの話題を呼んでいます。日本においても大企業からスタートアップまで多くの企業が広大な宇宙市場に挑むと名乗りを上げており、ますますの盛り上がりを見せてくれそうです。AstroXの小田さんもそのうちの1人であり、今後の宇宙への生活圏の拡大において肝要となる輸送事業に取り組んでいます。

そんな我々一般人からは夢のまた夢に感じられる宇宙への挑戦。どこかドラマの世界のように感じられてしまいますが、実は一見関係がなさそうに感じられる企業とのオープンイノベーションにより獲得された技術があるようです。それが総合建設会社である、株式会社大林組です。宇宙のイメージはあまりない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は宇宙建築や宇宙エレベーターなどの宇宙産業に取り組む企業の一つでもあります。

AstroXのロケット発射手法は気球から発射することで燃料の削減が狙えるという画期的なものです。その一方で発射する際のロケットの姿勢制御は大きな課題になります。精密な方位角制御を行う技術として建設工事でのクレーンを用いた資材揚重作業において、吊荷の回転を防ぐために開発された装置である「スカイジャスター」が有効となり、両者は共同で研究を行っています。

その他にもスタートアップと大手企業・地域企業が協業を行う上で重要となる点や福島県南相馬市において盛んとなっている宇宙・ロボット分野のお話など多くの貴重な講演をしていただきました!!

トークセッション
【INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023】で得た成果とこれから

登壇者の皆様

続いての企画はINNOVATION NEXUS TOHOKU 2023に参加いただいた地域企業の代表者を交えたトークセッションです。

登壇者は写真左より弊社代表取締役の福留、ネッツトヨタ仙台株式会社副社長の守川様、株式会社トインクスの南城様、カメイ株式会社の相澤様です。

トークセッションでは主にこの1年間のプログラムの振り返りと得られた成果についてお話いただきました。

スタートアップと接点を持つことにより得られる成果も様々でした。多くの場合、スタートアップやベンチャーとその他企業ではカルチャーが異なることが多いです。特に共通してみられる気づきがスピード感の差です。スタートアップはその性質から意思決定や決済の速さが非常に速いことが多いです。そのため承認や決済のプロセスが系統立てられている企業の皆様はそのギャップに最初に躓くことが多いです。

そのため、スタートアップと関わりを持つことにより、逆にオープンイノベーションを推進していくための社内システムの見直しが図られたことが成果であった参加企業の方もいらっしゃいました。

また、実際に業務提携やサービス導入を行った企業もありました。カメイ(株)は、生産者の販路を拡げ、オフィスワーカーの健康を支える 食の福利厚生サービスを提供する(株)KOMPEITOと自社の食料事業のマッチングにより販売代理店としてWin-Winの関係性を築き上げました。

また、会場からも回答しきれないほど多くの質問が集まりました。中にはかなり深部に切り込んだ質問もあり、白熱したトークセッションとなりました!

次年度のINNOVATION NEXUS TOHOKU

一年間の取り組みを通じて、ご参画地域企業の皆様にはスタートアップとの接点を数多く持っていただきましたが、東北地域における産業創出の実現には、プログラムの変革と新たな機会の創出が必要であると考えております。

次年度以降のプログラムでは地域企業各社のニーズに寄り添い、オープンイノベーションに向けたフェーズごとに最適化したプログラムの提供を目指します。

加えて、スタートアップ×東北地域企業を単につなげるだけでなく、地域産業振興を実現するために地域企業間の横のつながりを生み出し、集合知を創出するコミュニティを形成します。

コミュニティサービスにより、パートナー探索や地域支援者からの不足要素の連携の模索・調整機会を提供し、マッチング/事業創発プログラムでの取組み創出だけでなく、実装・定着を見据え一貫したサービスを目指します。

各プログラムについては、2024年11月のコミュニティサイトのβ版公開を行い、マッチングプログラムは2025年1月より、事業創出プログラムは2025年4月より、それぞれ期間を定めたプログラムとして運営予定です。

β版につきましては無料公開を予定しておりますので、積極的にご利用くださいませ。

また、よりそう東北コネクトを運営されている(株)トークネット様との共催により、地域の産業活性・イノベーション創出をテーマとした講演会および参加者のネットワークを兼ねた懇親会を開催します。

INNOVATION NEXUS TOHOKUの雰囲気や取り組みへの熱意を感じられる機会となりますので、こちらも併せて是非ご参加ください!

<各プログラムと講演会・懇親会についてのお問い合わせはこちら>
https://docs.google.com/forms/u/1/d/e/1FAIpQLScWh_u2vYUboo_VdmSADNYLEpkTMgrzOLJKsak0Cmq0S8N-uA/viewform?usp=send_form

スパークル株式会社について

地域に本社を構えるベンチャーキャピタル・プロフェッショナルファームとして、地域の皆様に愛され、世界中の皆様とともに価値をつくりだすことを目指しています。

所在地 :宮城県仙台市
代表取締役 :福留秀基
Twitter   :https://twitter.com/Spurcle_tohoku
Facebook  :https://www.facebook.com/Spurcle.tohoku

< お問い合わせはこちら! >


【Profile】
木津裕人(きづひろと)
東北大学理学部4年
スパークル株式会社 アソシエイト
https://lit.link/hirotokeys



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