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特撮ヒーローに魅せられた女子小学生が、人々を勇気づけるエンタメの仕事に就いた話

就職活動で何を語ったか覚えていますか。

スカパー!には、スキなエンタメへの熱い思いをもって就職活動に挑んだ社員が数多く存在します。

今回の「#これを語って入社しました」では、特撮ヒーロー好きが高じてエンタメの世界へ踏み込んだ、入社4年目女性社員・Iさんのエピソードをご紹介します。



はじめまして。入社4年目社員です。
三度の飯より特撮ヒーローが好きです。

みなさんは特撮ヒーローと聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?
「ベルトで変身するあれでしょ?」
「赤が真ん中の5人組のやつ?」
「3分だけ巨大化するやつ?」
これ全部正解です!が、全部別のヒーローなんです。

ベルトで変身をしてバイクに乗って戦うのが『仮面ライダー』、
レッドを筆頭にチームで戦い、時にはロボットにも乗るのが『スーパー戦隊』、
3分間だけ変身ができる、宇宙から来た超人と人間が力を合わせて戦うのが『ウルトラマン』で、
この3つのシリーズに登場するヒーローが「日本の三大特撮ヒーロー」です。

他にもメタルヒーロー や牙狼シリーズなどなど…たくさん存在するのですが、「日本の三大特撮ヒーロー」は、誰もが一度は目にしたことがあると思います。もし小さいころに見ていた方がいらっしゃったら、是非そのヒーローを思い出しながら読んでいただけると嬉しいです。

特撮ヒーローの出会い

仮面ライダーやスーパー戦隊は「男の子が見る」ものというイメージを今もお持ちの方も多いと思います。
私も幼少期は『おジャ魔女ドレミ』や『プリキュア』ばかりを見て過ごし、特撮ヒーローには全く触れてきませんでした。

しかし、5つ下に弟が生まれたことで、男の子向けの作品やおもちゃにも触れるようになります。
私と特撮ヒーローとの出会いは、小学1年生の弟が見ていた『侍戦隊シンケンジャー』を、チラチラと流し見るところから始まりました。今では誰もが知る大俳優・松坂桃李さんのデビュー作です。 侍の一族・志葉家十八代目当主の志葉丈瑠と4人の家臣が変身し、300年以上昔からの因縁の敵・外道衆と戦う物語です。
当時私はもう小学6年生で、見るもの着るもの話すこと、すべて大人ぶりたい年頃でしたが…そんな私でも、最後は弟を差し置いてテレビに齧り付いてしまうほどの傑作でした。(是非ネタバレ無しで見てほしい作品なので、詳細は省きます!)

特撮ヒーロー作品は基本4クールかけて放送するので、お話の縦軸もしっかりあり、ストーリーも単純な勧善懲悪ではありません。「正義を盾に力をふるってはいけない」「『綺麗事』だからこそかなえていかなければいけない」など、大人たちも見ていてハッとするような大事なことを、熱い展開の中でしっかり教えてくれるところが大好きです。

また、若手俳優の登竜門、と言われたりもしますがまさしくその通り。
1話の演技はなかなか酷かったりしますが…俳優としてもキャラクターとしても、登場人物たちが成長していく姿を一年見守れるのはとても楽しいです。さらに、変身後のスーツにはスーツアクターという職業の方が入っていて、彼らの華麗なアクションも見どころの一つです。

そんなこんなで特撮ヒーローと出会ってしまった私は、TSUTAYAに通って作品を片っ端から見ていました。ただ、中学に進学してからは新しい環境で興味を惹かれることがたくさんあり、特撮ヒーローへの熱はだんだんと落ち着いていきました。

再会と進学先

再びハマったのは高校2年生のはじめでした。
大学受験を見据えての勉強が始まる時期ですが、私はやりたいことが見つからず志望校を決めかねていました。小さい頃から図工が好きだったから、何かを物を作る仕事につきたいなと考えつつ…
そんな中、勉強の息抜きで見たYouTubeで、たまたま、あのころ夢中で見ていた特撮ヒーローの一つウルトラマンコスモス主題歌 『Spirit』が流れてきたのです。自分でも驚きましたが、懐かしさと、あの頃の熱が蘇ってきて、勝手に涙が流れてきました。

そこからは勉強もそこそこに(笑)、また昔のように、放送している作品を見たり、昔見ていた作品を見返したりし始めました。

そして、この再会によって「何かを作るのであれば物ではなく、『映像作品』でも良いんだ」という一つの答えにたどり着きました。
私が愛した特撮ヒーロー作品のように、人を勇気づけて、愛されて、何年も心に残るようなものを作れたら素晴らしいんじゃないか。そう思った私は、エンタメやメディアについて学べる大学を目指し、無事進学することになりました。

会社を選んだのも…

大学生になり環境が変わっても、ずっと特撮ヒーローは大好きでした。それどころか、地元のショッピングモールでヒーローショーの補助バイトをしたり、大学の同好会で仮面ライダー変身俳優さんをお呼びしてトークショーを開催したり…自由が利くようになった結果、作品を受取るだけではなく、自分から関わっていける楽しさも知りました。この愛は私の就職活動にも影響を及ぼします。

ヒーローショーを観に行くことも

就職活動はエンタメ業界を見ていました。
企業を選ぶ中で、もちろん「特撮ヒーロー作品制作に携わっている会社」というのは志望を出すきっかけにはなりましたが、何よりも自分の中で大事にしていることが一つありました。
それは、「人の『好き』を笑わずに評価してくれる会社」であるかどうかです。

本当に好きなことを話して、それを面白がって聞いてくれる会社が絶対自分に合っていると考えていたので、どの企業の面接も、オタク全開で挑みました。「大人なのに」とか「女なのに」とか思わず、「特撮ヒーロー」を好きな自分にまず胸を張ることで、今迄やこれからの私のしたいことが伝えられると思ったからです。

最終的に私が就職したスカパーJSATは、直接特撮ヒーロー作品に携わっているわけではないですが、
「コアなジャンルへの偏った愛を大切にする」姿勢は、私にとてもぴったりでした。私の話を面白がって、その熱量をかってくださった面接官の皆様、ありがとうございました。
今は番組のプロモーションやSNS投稿を行っています。音楽ライブから昔のアニメや時代劇まで、一つ一つの番組ごとに熱狂的なファンの方がいらっしゃることを考えて、刺さるようなコピーを届けられるように頑張っています。

人生の節目節目で私を導いてくれた特撮ヒーロー。これからもずっと好きでいたいなと思っています!

顔出しパネルでヒーローに!

戦隊ヒーローを堂々と「好き」と言い切り、オタク全開で就職活動をしたというIさん。

まわりからの見られ方を考えて悩みがちな就職活動ですが、そんな時こそ「自分にまず胸を張ることで、今迄やこれからの私のしたいことが伝えられる」というIさんの考えが参考になるのではないでしょうか。
コアなジャンルへの深い愛を持ったIさんの届けるエンタメが、受け取っただれかの心で火種となれば良いなと思いました。

▽これまでの「#これを語って入社しました」シリーズはこちら


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