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春に観たいお仕事ドラマについて編集部で語ってみた

――ある日のnote編集部――

タンタン「うぅ……」

ヤマ「目を押さえてどうされたんですか?花粉もそろそろ終わりますよ」

タンタン「さっきトイレに行った時に今年の新入社員たちに元気に挨拶されて、若さに目が眩んじゃった…」

ヤマ「ああ…タンタンさんは6年目でしたよね?新入社員を見ると、自分が入社してからそんなに経ったのかと感じますよね」

タンタン「でもきっと、これから配属になる彼らや新生活を迎えたばかりの人は不安を感じていたり、緊張していたりもするよね」

ヤマ「後輩から何か相談を受けた時におすすめできるような、お仕事を頑張りたくなったり元気が出るドラマを考えてみませんか?」

タンタン「いいね!ドラマに頼って先輩風を吹かせよう!」

今回はスカパー!note編集部が春に観たいお仕事ドラマをご紹介いたします。



エントリーNo.1 「空飛ぶ広報室」 (テレビ局ディレクター・広報官)


まずは、「図書館戦争」や「県庁おもてなし課」などの原作でも有名な有川浩さんの同名小説の実写ドラマで、2013年に放送された「空飛ぶ広報室」をピックアップしてみました。

新垣結衣さん演じる主人公・稲葉リカは、本当は報道がやりたいけれど情報番組のテレビディレクター、
綾野剛さん演じる空井大祐は元戦闘機パイロットだったものの現在は航空幕僚監部広報室広報官、という役どころです。

物語の舞台は2010年、東日本大震災以前の航空自衛隊の広報室。
ひょんなことから関わりを持つようになる主人公・稲葉リカと航空幕僚監部広報室広報官・空井大祐の2人が、人生の第一希望に挫折しても次の目標を見つけ奮闘する姿を描いていく。

人生は思い通りになることばかりではない… むしろ思い通りにならないことの方が多いし、夢が途中で絶たれることもある。
自分が本当にやりたい仕事を出来ている人なんてほとんどいない。だけど、思い通りにならなかった時に、夢に破れた時に、やりたくない仕事をやらなければならない時に、どう動くかで人間の真価は決まる… 「 なりたいものになれなくても別の何かになれる 」 … 「 仕事 」 にひたむきに向き合い取り組んでいく2人の姿は、現実社会で仕事をする全ての人々の共感を呼び、彼らの背中を強く押す応援歌になることだろう。

「空飛ぶ広報室」イントロダクション

扱っている職業こそ特殊ですが、夢だった仕事があったのに、希望のポジションにつけなかったり、仮になれたとしても「思っていたのと違う!」となることは往々にしてありますよね。
最初はリカも大祐も、「本当はこれがやりたいのではない」という気持ちを抱えながら今の仕事に向き合っていました。

このドラマが放送された11年前よりも、きっと働き方は今の方が自由だと思います。だからこそ、「やりたくない仕事」を必ずしも続けなければならない、ということもないかもしれません。
でも私はこのドラマにおいては、リカと大祐の2人が、夢ではなかった今のお仕事の大事なところや本質の部分に気づく、そして向き合っていくところが好きですし、その過程の葛藤や喜びに元気をもらいました。

今のお仕事が、仮に願ったものでない方にとっても、
夢は叶ったけど、ギャップを感じている方にとっても、
そして仕事をするすべての人にとって、元気をもらえるようなドラマだと思います。

(紹介者:タンタン)


エントリーNo.2 「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(校閲)

おしゃれ大好き!スーパーポジティブ!河野 悦子(こうの えつこ)。
夢のファッション誌編集者を目指し、出版社に入社。
なのに、配属されたのは…超地味~な校閲部。

しかし、地味な仕事でも真っ向勝負!!

小説の些細な点が気になって舞台となる北海道に直行!
週刊誌が追う事件の真実を確かめに現場に潜入取材!
時には、矛盾点を作家に訴え内容を大幅に変更させる!

校閲の仕事を越えて大暴れ!

…あれ?この仕事、地味にスゴイ??
いえいえ、私がなりたいのはファッション誌編集者ですからッ!

今日もド派手なファッションという戦闘服に身を包み、校閲の仕事に立ち向かう!
仕事って、本気でやれば、超・おもしろい!

これは、夢を叶えた人にも、まだ叶えていない人にもエールを送るお仕事ドラマです。

イントロダクション|地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子|日本テレビ (ntv.co.jp)

石原さとみさんが主演を務めたドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」。放送当初、石原さんの可愛すぎるファッションもSNSで話題となっていました。

このドラマの魅力は何と言っても、パワフルな主人公!
ポジティブで正義感が強く、思いをはっきり言葉にして伝えることができるかっこいい女性。

そして、ドラマに登場する「校閲」という仕事は、原稿に誤字・脱字がないか、正しい内容や言葉が使われているかを確認する、本や雑誌などのメディアを発信するために必要不可欠お仕事。
そんな言葉のプロとなった主人公が、持ち前の素直な性格と仕事で身に着けた言葉を使い、モヤっとする出来事に物申すシーンはスカっとします。

はじめこそ地味だと思っていた仕事も、夢を持って真剣に取り組むことで、かっこいい社会人になれるのだなと感じさせられるドラマです。

(紹介者:ヤマ)


エントリーNo.3「私の家政夫ナギサさん」(MR・ハウスキーパー)


2020年に放送された、多部未華子さん・大森南朋さんが主演を務めたこちらのドラマ。”スーパー家政夫”を演じる大森さんのインパクトもあって、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

物語の主人公・相原メイ(あいはら・めい)は、製薬会社のMRとしてバリバリ働くキャリアウーマン。仕事は誰よりもできるのに、家事は苦手な生活力ゼロのアラサー独身女子だ。
そんなメイの28歳の誕生日の夜、家に帰ると見たことのないエプロン姿のおじさん・鴫野ナギサ(しぎの・なぎさ)が突然現れる。おじさんの正体は、料理・洗濯・掃除といった家事全般をパーフェクトにこなすスーパー家政夫だった!
見ず知らずの男性、ましてやおじさんが家にいるなんて絶対イヤ! と最初は拒むメイだったが、共に時間を過ごす中で、いつしかナギサさんの存在に安らぎや温かみを感じていく。

「私の家政夫ナギサさん」イントロダクション

1話で、「(仕事で)的外れなことやって 頑張った気になって ホントバカみたいです」「家のこともろくにできないし」と自己嫌悪に陥るメイ。
…わかります。わかりすぎますっ!仕事で落ち込んでいるのにさらに食事も適当になったり掃除もできていなくて、どんどん凹むやつ……!

でも、「あなたは立派な努力家です」「他の荷物はぐちゃぐちゃなのにMR関連の本だけはちゃんと手の届く場所にありました」と、仕事に真面目で頑張るメイを見抜き、優しい声をかけるナギサさん。
こんなの、泣いちゃうに決まってます!(笑)

ただズボラなんじゃない、真面目で頑張り屋さんなメイを見て「自分も頑張ろう」と思えるし、
優しくも強い言葉をかけてくれるナギサさんを見て「でも時には肩の力を抜こう」と思える、そんなドラマです。

(紹介者:タンタン)


エントリーNo.4「アンナチュラル」(解剖医)

「 不自然な死は許さない! 」

亡くなった人だけでなく、今を生きる人々を救い、
未来への希望を見出すために…
彼らは死因を究明し、
未来の誰かを救命する!!

金曜ドラマ『アンナチュラル』|TBSテレビ

石原さとみさん演じる主人公・三澄ミコトは、「不自然死究明研究所(UDIラボ)」で働く解剖医。ドラマではUDIラボの人間関係を中心に、さまざまな「死」と、その裏側にある謎を法医学で紐解いていきます。

最初はミコトたちが7K(汚い、キツい、危険、臭い、給料安い、気持ち悪い…)と仕事への愚痴を溢すシーンもありましたが、ミコトの仕事への取り組み方は真剣そのもの。バイトの医学生・久部六郎(窪田正孝)が「法医学って死んだ人のための学問でしょ、生きている人を治す臨床医の方がまだ」と漏らした時には、「法医学は未来のための仕事」とはっきり返します。

その他にもミコトの強い信念を感じる台詞はたくさん。
「未解決の事件の遺族には、終わりがない。大切な人がどうして死んでしまったのか、わからないまま永遠にどうして?って考えていかなきゃいけない」

思っていたような結果が出なかったり、忙しい日々が続くと目的を忘れてしまいがちですが、そんな時はミコトの言葉を思い出して、目的に立ち返って取り組んでいきたいですね。

(紹介者:ヤマ)


エントリーNo.5「ひよっこ」(製造・レストランホール)


2017年に放送された朝の連続テレビ小説「ひよっこ」。
個人的にも好きな朝ドラ3本指に入るのですが、放送当時に見ていたきり再放送を見るチャンスもないまま7年が経過してしまいました(時の流れ…)。
あらすじは以下の通り。

東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年。
茨城県の農村で生まれ育った谷田部みね子(有村架純)は、東京に出稼ぎに出ていた父・実(沢村一樹)の失踪をきっかけに集団就職で上京。
みね子を支えたのは、ラジオ工場で共に働いた仲間、東京での親のような存在となった洋食店店主・牧野鈴子(宮本信子)の家族や商店街の人々だった。
さまざまな出会いと別れを重ねたみね子は、見知らぬ町だった東京にしっかりと根を張っていく。
高度成長期をひたむきに生きた「名もなき人々」にスポットを当て、日々の暮らしを温かく描いた物語。

朝ドラ100「ひよっこ」

このドラマを素敵だなと感じたのは、集団就職で上京した主人公のみね子(有村架純)が、「普通の女の子」として、毎日仕事を頑張り、その中で起こる問題を乗り越え、時に仲間と笑い泣きあうというように、ただひたむきに毎日を生きているところ。

朝ドラは、夢や野望があったり個性的な主人公であることが多いですが、そうではなく等身大の女の子として感情移入できるというのは逆に新鮮だなと思いましたし、知らない土地で日々仕事をしながら、友達ができ、恋をして、ただそういう純粋な姿を見ていると、自分も初心に返れるような気がします。

(紹介者:タンタン)



タンタン「ヤマさん紹介の2作品はどちらも石原さとみさん主演ドラマだったね!石原さとみさんのお仕事ドラマは、情熱的でまっすぐで、それでいてキュートで、本当に元気出るよね。『リッチマン、プアウーマン』も大好きだったなぁ」

ヤマ「私、石原さとみさん好きなんだなと気づきました(笑)。タンタンさんがあげたドラマの主人公は"普通"だったり悩んでいるところもあって、多くの方が共感できそうですね!」

タンタン「よし!早速先輩風を吹かせに、新入社員にドラマをおすすめしに行ってみよう…ってあれ?」

ヤマ「誰も見当たらないですね」

タンタン「はっ…!今はもう17時30分過ぎ…!もしかして、ドラマ『わたし、定時で帰ります。』を履修済みか…!」

ヤマ「いいことじゃないですか!いまのところ、ドラマで励ます必要はないかもしれませんね(笑)」


*これまでの「編集部が語る!」シリーズはこちら

*タンタン、ヤマって何者?と思った方へ。スカパー!公式note編集部員のプロフィールはこちら





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