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寝たフリ

僕が引きこもってた時の話です。

帰国して職に就き倒産後、しばらく引きこもってた時期がありました。

その時は、いろんな映像を観たり、本を読んだりしてましたが、昼寝をしていることもありました。

ある日、電気だか何かの工事で作業員がうちに来ました。

その工事の配線が僕の部屋を通ってたらしく見る必要があったようです。

お母さんが「開けるわよ」と言い放ち僕の部屋のふすまを勢いよく開けました。

僕は布団の中で本を読んでました。でも寝てるフリをしました。

「あら寝てるの?」とお母さんは言います。

僕は寝たフリです。

すると作業員が僕の部屋の状況を見たであろう瞬間「ああ、いいですよ…」と言いました。

僕の部屋はゴミだらけで荷物でごった返してて人の住むような状態ではありませんでした。

そこに昼間から寝てる人がいるんです。

作業員は見てはいけないものをみてしまったかのようでバツが悪そうでした。

でももしかしたら夜勤で昼間寝てると思ってくれたかもしれません。

FIN

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