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Beatrustがスタートアップの創業期をSPROUNDで過ごした、その決め手とは?【卒業企業インタビュー】Beatrust 共同創業者 久米雅人

「知の還流」がコンセプトのインキュベーションオフィス「SPROUND」を創設期(2020年8月)からご入居いただいていたBeatrustさんが、約1年半で事業成長に伴いSPROUNDから晴れてご卒業されました✨

創業期をSPROUNDで過ごし、SPROUNDに入居していたこの1年4ヶ月でシード期からシリーズAまで成長したBeatrust。会社として最初のオフィスにSPROUNDを選んだ理由とは?創業期スタートアップとして実際に入居してみてどうだった?…など、卒業に当たり、Beatrust株式会社 共同創業者久米さんから、BeatrustとSPROUNDについてお話いただきました。

Quarterly SPROUND(SPROUNDで四半期に一度開催するピッチ・交流イベント)にて

久米 雅人/Masato Kume
Beatrust株式会社/共同創業者
人材情報を可視化して協業・共創を活性化し、多様化したチームのための新しい検索プラットフォーム「Beatrust(ビートラスト)」を提供するBeatrust株式会社。

利用開始の頃のBeatrust

日高:なぜ、最初のオフィスにSPROUNDを選んだのですか?

久米:創業初期には「本には書いてあるけれど実際に人に聞いてみないとわからないな」、と思う悩みがたくさんありました。そういった属人的な悩みを相談できるコミュニティが欲しかったと言うことが挙げられます。あとは利用料が安いです!賃貸借契約ではなく施設利用料という形式なので、敷金礼金もかからず、費用を安く抑えられました。あとは立地。それまで遠隔で関わっていたメンバーも何人かいたので、彼らにとってもオフィスへ定期的に集まる時の利便性の観点からSPROUNDがある品川は立地として良かったです。

日高:SPROUND利用開始時の事業の進捗状況はどのくらいだったのですか?プロダクトはできていたか、頑張っていたこと・苦労していたことなどについて教えてください。

久米:SPROUND利用開始時(2020年8月)は、プロダクトはまだまだ未完成で全然途中、売り上げも全く立っていませんでした。SPROUND卒業時(2021年12月)、利用開始時は3人だった社員が13人に、プロダクトもお客様にきちんと使っていただけるまでに成長しました。売り上げの状況も全然変わっていました。
SPROUND利用開始時に「苦労していたこと」は、目の前のこと全てでした笑。起業家の人たちの成功ストーリーを成功した後に聞くと、「確かにそのプロダクトは儲かりそうですよね」と思われがちなのではないかと思っていて、みんな成功しただけあって自信家に見えるかもしれません。ですが、いざ自分が当事者になってみると本当に初めてのことだらけで、成功した人がどれだけ努力して事業に力を注いできたかを、わずかながらですが追体験出来た気がしています。最初は「起業しちゃった!どうしよう!」という気持ちで、全て大変でした。


SPROUNDでのエピソード

日高:今までSPROUNDを利用しての感想を率直にお聞かせください!

久米:施設面で言うと、インターシティの高層階、綺麗なオフィスという環境がよかったです。インターンの学生が「”品川の高層ビルで働く私✨”と思ってモチベーションが上がります!」、と言ってくれたことがあり、SPROUNDだったからこそ来てくれたのかなと思うことがあり、採用にもいい影響があったと感じます。
B2Bサービスには同じ顧客を狙っている同業者、競合がたくさんいます。そのため、B2B企業の「手法」は世の中に公開されにくいと感じています。しかし、SPROUNDでは、業界が違う他の会社の経営者の方がたくさんいて、同じお客さんでも違う切り口を狙っていたりするので、営業手法を教え合えたり、「大企業への全社導入ってどんな提案をされていますか?」と言う共通の悩みに関する話ができたりしました。
イベントの面でも良いことがありました。まず、オープンスペースを使用できるので、外部の人を呼んだ自主イベントを開催できる。綺麗なオフィスに人を招いてイベントを開くことができ、お客さんへの印象もよかったです!
また、SPROUND主催で開催してくれるクローズドのイベントもとても満足度の高いものでした。資金調達の裏話など、実際どうだったのかというのは、綺麗な話ばかりではありません。そのような生の声を聞けたのがよかったです。

SPROUNDにて談笑する久米さん(左)とDNX Ventures・emiumの稲田さん(右)

卒業にあたって

日高:ありがとうございます!SPROUNDのことを気に入ってくださっていて、それでもSPROUND卒業を決めたのは、なぜだったのですか?

久米:事業が大きくなって、コワーキングスペースでは手狭になったことが1番の理由です。一人一台テーブルが必要になったり、込み入った話をするようになったり、人の出入りが激しくなったり… など。
今までのコミュニティから離れることの不安もありましたが、これらの理由は事業・会社の成長の証ですし、SPROUNDを卒業しなくてはならないフェーズになったということは、会社にとってはいいことだったと思います。

日高:今、事業規模はどれほどになったのですか?

久米:2020年夏の売り上げゼロの状態から、2021年中には月次数百万円をコンスタントに売り上げることのできる組織になれました。お客さんはトライアルも含め数十社。顧客は大企業が多いので、いい数字になってきたと思っています。

日高:会社としてのこれからの展望を教えてください。

久米:今年は国内での事業の足固めはもちろん、海外に広げていくべく市場調査を始めています。今は社員の約3割が日本以外にルーツを持つメンバーとなっていて、英語でのミーティングを設けたりしています!
会社が大きくなってきて、仲間が増えてきた。自分が何ができるかより、集まってくれた人たちで何ができるか?を考えるようになりました。

日高:グローバル進出、楽しみです…!これからもSPROUNDはBeatrustさんの成長を陰ながら応援しております。いつでも遊びに来てください!

(本記事は、2022年4月に取材した内容を元にしています)
(文・聞き手:日高 くるみ(SPROUND Community Manager) / 編集:上野 なつみ(DNX Ventures))

⬇️昨年一月に行なった、DNX Ventures稲田さんによるBeatrust株式会社CEO原さんへのインタビューも合わせてご覧ください!


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