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繰り返し、クセになっている捻挫を治すには?押さえるべきチェックポイントまとめ

こんにちは、RYOKO(@sprittr7)です🌼

子どもやスポーツ選手で捻挫を繰り返している状況をみたことがありますか?
大人でも、捻挫クセになっている方はたくさんいます。「痛くないから〜」と言われることが多いですが、痛みの有無だけが問題ではありません。

自覚しているしていないにかかわらず、捻挫を繰り返している場合、足関節には構造的な破綻が生じています。

バランスディスク

そのままにしておくと、高齢者含め筋力や感覚が低下した際に捻挫の再受傷や前十字靭帯断裂など膝関節の怪我、大腿骨頸部骨折など、さらに大きな怪我を引き起こしかねません。

機能的な低下も起こっているので、歩行速度の低下やバランス安定性の低下、スポーツ時のパフォーマンス(瞬発力・ジャンプ力・切り返しの速度・ダッシュの速度など)低下など起こりやすいと予想がつきます。

今回は構造的破綻を整え、機能的な回復を促すために、足関節のどこ・何をみるか、私が普段見ているポイントをまとめてお伝えします。

私は以下のような活動の中で、多くの足関節捻挫、もしくはそれに伴う関節不安定性や機能障害に対応してきました。

▷スポーツ現場活動実績◁
プロバスケットボールBリーグB1所属チームトレーナー
高校サッカー部チームトレーナー(高校サッカー選手権11年連続出場)
高校男子ソフトテニス部チームトレーナー(インターハイ12年連続出場)
高校女子バスケットボール部チームトレーナー(インターハイ・winter cup10年連続出場)
カヌー選手パーソナルトレーナー(ジュニア日本代表)   など


紹介するポイントは必ずみて、トレーニングやセルフケアの指導ポイントにもしています。

それでは確認していきましょう!


関節可動域

まず、可動域。底背屈の角度が獲得できているか。
底屈は35°、背屈は10°(最低でも5°)を目安にしています。正常可動域が獲得できていなければ、関節の安定性は獲得されません。底背屈の運動軸を確認しながら、目視としては内外果を結んだ線に対して示指(第二中足骨)が垂直に入っていくか。距骨の滑り込みを確認します。


後脛骨筋の収縮

次に、後脛骨筋の収縮が獲得できているか。
徒手抵抗に対して抗することができないと、筋発揮はされにくい。なので、瞬間的な筋収縮、持続的な筋収縮を徒手で確認します。
そして足底につく筋群が張っていたり硬くなっていると、足趾の反応が悪くなり足部不安定性が出やすくなるため足底につく筋群のチェックも必要です。ウインドラス機構もその一つですね。



立位動作

また、つま先立ちやつま先歩きで踵の向きを確認します。母趾球、小趾球どちらかに乗りすぎず(距骨下関節回内回外せず)上下に踵を動かすことができるか。
下腿三頭筋の筋収縮だけでなく、左右のバランスをとりながら重心移動を感知し足関節でコントロールできているか確認します。

非荷重位での足趾の動きが獲得されていないと、荷重位での活動で足趾の機能は発揮されません。荷重位での評価で思うより機能改善がされない場合、非荷重位に戻って評価することが必要です。


ここまではよくある話ですが、私が個人的にポイントとして大事にしているのが、アキレス腱のしなりです。

アキレス腱

アキレス腱そのものを真上から押してしなりがあるか・左右から挟むようにしてしならせて左右が同じように動くかチェックします。
足部から入ってきた感覚が上行性に伝わっていく中で、アキレス腱の硬さというのは身体の使い方や運動負荷量の目安になります。アキレス腱をほぐすことにもなり、アキレス腱炎やシンスプリントなど復帰後の怪我の予防にもなってきます。

最後に、クセになっている捻挫を治すために最も重要なポイントをお伝えします!

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