"I'm fine, thank you."と言う日本人
仕事仲間と話していてふと思ったことを書いてみます。
学生時代の英語で
"How are you?" と聞かれたら、
"I'm fine, thank you." って習うけどそれしか言えなくて、これってコミュニケーションじゃないよね〜
という会話を良く聞きますし、私もそう思っていました。
でも自分の学生時代を思い返すと、
朝出欠をとられている時に「〇〇さん」と呼ばれたら「はい、元気です」と答えていませんでしたか??私の学校だけ??
風邪気味でも、疲れていても、
「はい、元気です」
と言っていました。たまに「はい、頭痛が痛いです」とかわざと言ってクスクスを狙っていましたけど。しょうもないw
ということは、習う英語の問題ではない?と思ったわけです。
仕事仲間が先日韓国の高校を訪問した時に、
同じように出欠をとっていたら「疲れています」や「ストレスがあります」など、「元気」以外の答えを言っていたそうです。
普段から母国語でもバリエーションがあれば、自然と"I'm fine, thank you." 以外はどう答えるのかを考えるのかもしれないな、とふと思いました。
韓国でも"I'm fine, thank you."しか教わってなかったらここまで書いた500文字は全く意味ないですが・・・😂
結局は、語学とは双方向のコミュニケーションであるべきなので、授業や本、動画などで受動的に学んでも、自分の言いたいことが言えるようにはならないのでは、と思います。
自分の言いたいことを決めてから、それが学びたい言語でどういう表現がされているかを知っていく、そんな能動的な学びが会話につながるのではないでしょうか。
という語学学習のポイントもあるのですが、
もっと興味深いのは「はい元気です」と常に答える日本人マインドです。
みんなが言っているから?
不調をみんなの前で訴えて気を遣わせないため?
別の回答を考えるのが面倒?
"I'm fine, thank you."の裏側に、「はい元気です」と答える日本人の
同調性や優しさ、新規性への抵抗など様々な要素が見え隠れしているような気がします。
もう何年も英語を使ったコミュニケーションをプライベートでもビジネスでもしている私でも、なんだか"How are you?" "How is your sister?" みたいな質問はドキッとします。回答に「はい元気です」が頭に浮かぶたびに、日本人マインドが染み付いているな〜と思い、ちょっと面白いですね。