セキュリティエンジニアのガン討伐 2話 治療方針・薬・スタバ

治療の流れはこうだった。

・1薬目を数週間に1回点滴を4ターム
・2薬目も数週間に1回点滴を4ターム
・手術
・放射線治療
・錠剤を数か月

点滴の際は入院数日し、1週間はマジで動けなかったので仕事を休んだ。
1薬目は慣れなかったためその間は親に来てもらった、何回も往復してもらって助かった。ありがとう。
2薬目は慣れてきて、ごはんの支援として冷凍したおかずをたくさん送ってもらった。
本当なじむ味はほっとするし助かった。

検査の結果次第で色々進め方変わるかもと言われていたので、
わからない時はドキドキしてた。
(遺伝子検査等もしたが、検査結果知りたくなくて号泣しながら拒否してた時期もあった)
ゴールがわかってこのタイミングでこれをやる!決まり!ってなってからは
走りきるだけだったので、あぁこんなもんかとはなった。
先がわからないということ・検査結果を待つということに対して
過剰反応しているあたりはもうトラウマなんだろうね。。。

一番のトラウマは点滴のときにできた。

冷却装置である。

正式名称は、忘れた。

抗がん剤なので、知っている人も多いと思うが、副作用が強烈なのである。
代表的なものに、脱毛がある。
まーじで嫌だ。え、本当に抜けるの?と思っていたが、
まぁちゃんと抜ける。途中からはおもしろいくらいに抜ける。
なんならはよ抜ける分は抜けろよって思っていた。

ただ、今思うのは、これをやっていたからちょっとはマシにはなったんだろうと思うのが冷却装置である。

抗がん剤投与されている間、ヘルメットみたいなものをがっちがちに顎までテープ巻いて固定し、それにつながっているでっかいホースから、中の液体を凍らせていく。

初めて付けた。点滴も付けた。さぁ、こいや!
となった。まぁ抗がん剤は普通に気持ち悪くはなってきたが、吐き気止めもありなんとかなった。

抗がん剤投与後はぐったりする・投与結構ゆっくりいれるので、お昼ごはん食べながらにしましょうと言われていた。

お昼ごはんがきた。

初めての投与中ごはん

ちょっと無理かな??????
がっちがちに頭固定されて酔って何も動けない中のちゃんぽんは冷めていた。
装置が特殊なため、ナースセンタの奥にベッドおいて頑張っていたため、
看護師さんが通るたびに「大変そう・・だね・・?」と言われた。
次からちぎりパンにすると決めた。

退院した。さすがにふらふらだったし、諸症状は出た。
次のタームにも活かせるように初めて日記もどき書いた。
数日後、ちょっと元気になったから外に出たいといって、親についてきてもらった。
久々の外で、たしかお店は3コインズだった。
体力が地に落ちていて、商品を見渡すことができなかった。
え?買い物ってこんなに体力いるの?としんどくなった。
でも意地でも桃フラペチーノ飲みたかったのでスタバまで這いつくばった。
限界だった体に染み渡った。

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