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マーケティング部の中にエンジニアがいることのメリット

わたしは某Web系企業でマーケティング部のエンジニアをしています。わたしは入社する前にはマーケティング部にエンジニアはいませんでした。

どうしていたかというと、マーケティング部でエンジニアが必要な施策があれば、エンジニアがいる部署に空いてるリソースがないかを手当たり次第聴いて回ります。

これが本当にしんどいと思います。

何がしんどいって、社内にエンジニアがいるのにもかかわらず部署が違うことでまずエンジニアのリソース調整をするという手間があります。そして、通常は無駄のないようリソースを運用しスケジューリングするので基本手があいているエンジニアはいません。

こんなかんじ

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これを解決するためにエンジニアを配置しました。


どんなことをしたか

大きいことをするのではなく、まずは現状動かしている施策の自動化をすることで業務効率化に注力することにしました。いわゆるマーケティング オートメーションの一貫ですね。

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具体的には以下のようなことをしました。

クーポン施策

例えば、販促目的でユーザーにクーポンを配布しメール・プッシュ通知で知らせるという手動のオペレーションがありました。これにかける時間もそうですが、オペレーション担当者のミスしてはいけないという精神的なプレッシャーも相当のものでした。

これを全て自動化したことにより、オペレーションの時間が節約され、クリエイティブなことに時間を使えるようになりました。マーケターの精神的負担も解消され、みんなハッピーです。


集計業務の自動化

広告計測サービスのデータを管理画面の数値を一つずつポチポチコピペして集計していた業務がありました。

これを毎日APIでデータ取得しBigQueryに流し込んでクエリ集計するところまでを自動化することで、オペレーションの負荷を削減しました。さらに社内データと組み合わせることができるようになり、よりユーザー行動を精緻に分析できるようになるという副次的作用もうまれそうです。


どう変化したか

マーケター本来のクリエイティブな作業に集中する時間が増えました。

この大きな要因は、他部署とのエンジニアのリソース調整にかける時間がなくなったこと、自動化によって時間が生まれたことで、あらたな施策を実行できるようになったからです。

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マーケティング にエンジニアがいることの重要性を会社が認識しはじめました

試しにエンジニアを配置した結果、成果が上がり施策を打つスピードも量も増えてきたので、会社としてマーケティング部のエンジニアを増やす方向で採用を始めています。


エンジニアは意外と数字が好きだった

これはわたしのことなのですが、KPIの数値が上がるのが楽しいです。もちろんお金儲けという意味ではなく、KPIはユーザーが満足して使ってくれているバロメーターとして捉えているので、自分が携わった施策がユーザーのためになっていることを実感しやすいです。


エンジニア配置をお考えの方にアドバイス

まずは一人配置してみることからはじめてみることをオススメしたいです。いきなり大きいことにチャレンジするよりは、まずは小さな課題から解決していくことに注力することをおすすめしたいです。


どんなエンジニアがいいか

スキル面

短期でいえば、すぐ解決したいことに必要なスキルをもつエンジニアがよいかと思います。例えば自動化ならサーバーサイドが得意なエンジニア。一方、中長期的にみれば幅広いスキルをもつエンジニアがいいと思います。

というのも、キャンペーンなどのLPを実装することもあれば、自動化のためにバッチを実装することもあるでしょう。さらにはデータ分析基盤の構築や、機械学習、推薦システムなどもマーケティング部署で手がけていくことが多いです。

そうしたときに、フロント、サーバー、インフラ、データ分析、機械学習、統計などのスキルが必要になってきます。

とはいえそんなフルスタックなエンジニアはレアですので、まずは今やりたいことにマッチするエンジニアがよいかと。ベストはマーケティング部に所属した経験をもつエンジニア。


性格、スタンス面

わたしのように数字が好きなエンジニアがいいかもしれません。マーケティング に興味を示していることが割と重要だと思っています。マーケティングに興味や面白みを感じているエンジニアかどうかも採用基準として重要かもしれません。というか、わたし的にはこれが一番重要。つまんないことよりは熱中できることの方が頑張ろうとするし成功する確率は高いと思います。


注意したいこと

決して下請けのような体勢にしないこと。

企画段階からエンジニアも参加し意見を述べられるようにすると良いかと思います。そうすると、当事者意識も高く一緒にやっている仲間感があります。また施策の経緯や目的も理解できるのでエンジニアからの提案もでやすいです。

つまり、やりたい施策がよりいいものになる可能性が高いです。

今後、マーケティング部にエンジニアがいることがますます重要になってきます

マーケティング部にエンジニアを配置していく企業は今後増えてくると思います。というのもプロダクトで差別化がしずらい昨今、どこで競合と差別化するとなったときにブランディングが重要な要素になってきます。

そうしたときに活躍する部署の一つがマーケティングです。

DMMのCTO 松本勇気さんもマーケティング部にエンジニアがいないことの方がよくないのではとstand.fmでおっしゃっていました。これ、質問したの実はぼくですw

僕も実体験として同意見でした。ただ周りに同じ立場のエンジニアがいないので、実はそうではないのか?と自身がなかったところもありどうなのだろうと思って第三者の意見を聴いてみた次第です。

(特にご本人の許可をとらずstand.fmのシェア機能でリンクを貼り付けました。やばそうならキチンと許可など取ろうと思います)

stand.fmでもおっしゃられていますが、DMMでもマーケティングテクノロジー部という部署があるそうです。求人募集もありました。


最後に

みなさんの会社ではどうでしょう、マーケティング部に専属エンジニアいますか?もしいないのであれば、一度は配置してみてはいかがでしょう。

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