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ウィンナー(アニメ「地獄少女」)

みんな大好きウィンナー。子供のころからお弁当に入っていたり、朝食に出てきたりして、馴染みのある方多数であると存じます。かくいう我が家でもウィンナーは常備品。チャーハン、ラーメン、炒め物、オムライス等等、いたるところに「たんぱく質」として登壇の出番がございます。今ほとんどお弁当を作ることはなく、朝食にも出ないので、もはや主食級のプレーヤー。タイトルの写真は「たまには朝食に出してみよう」と、オフの日の朝食にやっぱり主役として出てきたのでした。

「地獄少女」アニメドラマは安定の深夜枠。閻魔あいという地獄少女が、深夜の地獄通信の送信ボタンに呼ばれて藁人形を依頼主に渡す。依頼主は人形についている赤い糸をほどくと、特定の相手を地獄に送ることが出来る。しかしそれは、依頼主もいずれは地獄に行くことになるという、等価交換の取引なのでした。復讐依頼モノとしてはかなりのダメージを受けた後に出動する「必殺仕事人」がありました。ですがこちらは、依頼主は「将来地獄に落ちる」に借財を持ち越すというもの。それだけの覚悟を以てしての依頼であり、なおかつ閻魔あいたち一団による「依頼を受けていいことなのかどうか」という調査という工程も入ります。

ウィンナーは輪入道のおでん屋さんで、一団が打ち合わせをするシーンで出てきます。任務の邪魔担当のきくりがウィンナーをいくつも御所望で、おかわりを続けていましたが、あいちゃんが最後のひとつをいい音立てて、平らげてしまいます。あいちゃんときくりの関係は姉妹という雰囲気で、あいちゃんが何かを手作りしてきくりにプレゼントしてあげたり、おそろいの浴衣を着るシーンではきくりは大喜び。きくりはあいちゃんと同じ、地獄少女になりたがり、候補の少女にやきもちを焼くシーンも。人が生きる業と不条理の、やりきれない話が続く中、この2人のやり取りは微笑ましさを感じるのでした。そしてこの一団も、あいちゃんが一人一人トレードしてきた精鋭部隊。いつしかこの一団は家族のような関係性となっていき、あいちゃんが一度、成仏してしまったときには別離を惜しんでおりました。このドラマは心が疲れている人にはお勧めできない(なので敢えて具体的な各話のエピソードは紹介しないことにしました)のですけれど、ごくたまに、ほっとする場面も出てくるのです。

この一団の任務は、もし人間が精神的に進化したら、需要が減ってゆき、不要になるのでしょう。一度あいちゃんは成仏し、地獄少女あとづぎの、ゆずきちゃんはあいちゃんが成仏させて、あいちゃんが復帰しました。そして続編の「宵伽」ではミチルちゃんデビウという、まさかの暖簾分け制度。地獄流し事業の販路拡大となる終わり方に、やっぱりこのドラマは深夜枠と、深くうなずくのでございました。


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