そば(ドラマ「猫侍」)
そばにもいろいろありまして、かけそば、つけそば。上記は鳥ネギそばに、天ぷらをつけあわせ。暖かいおつゆに冷たいおそば。そしてさくさく天ぷらを回遊するランチなのでした。そばは大好きで、隙あらば食べています。このやんごとなき事情の昨今、外で食べるのも、大体立ち食いそばか回転ずし。なぜならお店にいる時間が短く済んで、安いですもん。私のスマホには駅名の後、回転すしか立ち食いそばで検索候補が出てくるというくらい常に検索しております。以前はフードコートやベーカリーカフェという選択肢もあったのですけれど、なるべく蜜を避けてさっさと移動。
「そ~ば~そ~ば~いつもあなたのそば~(↑)に~(→)」と言いながらそばを売るおじさんが出てくるドラマ、それは「猫侍」です。北村一輝様のあの濃いお顔は、テルマエロマエや、ヤメゴク、スペック等、どれもインパクトの強いキャラクターでございました。濃い顔なのに、目立つのに脇役。何故?と思っていたところ、出会ったのがこの猫侍。これは堂々主役です。しかも「怖い顔」といろんな人に怖がられる役。怖そうな人なのに根は実直でいい人。そして一途な剣の達人。そんな主人公が猫の玉之丞と出会い、うだつの上がらない生活に彩を添えてゆくのです。
これは時代劇?窓際サラリーマン物?お茶の間劇場?コメディ?自分探し?人情もの?迷走しているうちに、猫の神様が出てきて、「あ、これは猫もの」と同定(?)した次第でございます。時代劇なのにどこかで見たような(猫カフェとかドーナツとかペット用品店とか)世相が出てくるのは「必殺仕事人」を思い出します。あれもすごかった。なぜ江戸時代にクレオパトラがいる?とか。ですが、時代劇はお茶の間に親しまれてゆくにつれ、水戸黄門でも「どんまい」なんて言葉が出てきたりと。現代との親和性に、違和感なく見れてしまうのが日本人なのかもしれません。
いちばんうるっときたのは、主人公と家族との関係修復でしょうか。あれは玉之丞の存在なくして実現はしませんでした。動物に触れあっていると素直になれる。お金持ちになったわけではないのに。出世したわけでもないのに。主人公の視野と器を広げ、出会いをもたらし、日々のささやかな幸せに気づかせてくれた、美猫、玉之丞なのでした。そして、そば売りのおじさんも、ハッピーになるのです。好き嫌い分かれそうなドラマなのですが、北村一輝様の魅力に浸りたい方は是非。
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