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長瀞・秩父を歩く
遅く来た秋休みのつもりで埼玉県、長瀞・秩父に日帰り旅行してきました。この地には何年も前から行きたい、行きたいと思いつつ予定が流れていたターゲットでして、思い切ってえいやっ!で強行いたしました。
なぜかというと、12月2日(土)、3日(日)は秩父夜祭。思いっきりシーズンすれすれオフで、混雑を避けた形です。
多分生まれて初めての秩父鉄道に乗車。途中、寄居駅でみつけたみかんの木です。
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秩父鉄道のフルラッピング列車「彩色兼備」に乗りました。車内も綺麗にお花柄。乗っていてウキウキします。
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そして長瀞駅下車。駅前を下りるとこんな感じ。長瀞ライン下りの受付を済ませ、この写真と反対方向の荒川へ。
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長瀞の岩畳を見に来たといっても過言ではない今日の旅。今日はライン下りはできなくて、荒川の渇水のため船に乗って少しだけ回る「一周船」というコースでした。
よいのです。岩石大好きな私が満足すれば、それでよいのです。
船頭さんのお話も楽しくて。船を漕ぎながらトークでも楽しませて下さいました。職員の声かけで待っていたお客さんたちと共に乗り込み、ライフジャケットを装着して乗船。
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自宅を出るときには曇り空でしたが、ここに着いたら完全なる晴天。乗船中にぱちり。ここ日本? みたいな風景です。
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水深が浅い日とはいえ、水がキレイで澄んでいました。
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長瀞岩畳は「地球の窓」と呼ばれています。
約8000万年程前、玄武岩や泥、砂などに気圧と熱が加わってできた結晶片岩という変成石が、さらなる地殻変動によって地表にあらわれて分布しています。昔々の地球での出来事を観察できるため、明治時代より地質学者が多く訪れています。
ちょっと目に付く岩を撮影してみてもこんな感じ。少しだけ石畳に上って鑑賞。ミルフィーユ状の岩の連なりを歩いていて、トレッキングシューズ履いてきて良かったなと。
この地域は化石の産出も多く。約1500万年前のパレオパラドキシア。1200万年前のカルカロドン・メガドロン。かつては古秩父湾とよばれる海であった形跡を知ることのできる埼玉県立自然の博物館に行きたかったのですが、今回は時間の関係で辞退。
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石畳鑑賞を終えて駅に戻り、次に昼食。秩父鉄道が経営する「有隣」というお店にしました。
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メニューは豚丼だけ。券売機で大、中、小を選んで買います。券を出して、後はセルフサービス。私は小(900円)。
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豚丼は秩父名物でして、言葉にならないほど美味しかったです。秘伝と言われるみそだれのまろやかさと、お肉も柔らかくて。多いかな?と思いきや、ぺろりと平らげてしまいました。
腹ごしらえを終えて、次は秩父三社のなかのひとつ、宝登山神社に参拝。御社殿の彫り物にうっとりとしつつ、ここの神社の境内は空気がとても澄みきっているような感覚を覚えました。ヤマトタケルゆかりの神社です。
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すごくざっくりとした説明ですが、かつてワンちゃんたちがヤマトタケルを火事から助けたという言い伝えがあります。
三峯神社の「気」のお守りが有名ですが、こちらで有名なのは黒いお守り。吉祥寳守と言われている、心願成就のお守りです。御朱印は書置きで、犬の絵が描いてあります。ここと奥宮ふたつ御朱印がありまして、私は今回時間配分のの都合でこちらのみ。
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宝登山神社参拝後、登山道のような坂道を登ってロープウェイの山麓駅へ。下から歩くと1時間ほどかかる登山(標高497m)を、ロープウェイで登ります。行はおさる号、帰りはこじか号。30分に1本運行していました(往復1200円)。全長963mを約15分間で運行。
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登るとさすがの眺望。見事です。時期によっては雲海がみられるスポットとのことで、早朝便が運行するそうです。雲海見るには近隣の宿に泊まって早起きするしかないかなあと。
太古の昔、古秩父湾とよばれる海だったのねと思いを馳せます。
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そのまま歩いて宝登山動物園へ(入園料500円)。小動物がいると言われている動物園と伺いました。まさかここで初めて見られたリクガメをはじめ、リャマ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、シカ、サル、クジャク、フクロウなどなど。そして屋内にも昆虫やカエル、カメなどなど。小さいけれど盛りだくさんです。途中見かけた日本ザルの親子が微笑ましく。
しかも動物との距離が近く、エサやり体験を気軽に出来ます。私はリャマとヤギに、ニンジンを差し上げました(ひと皿100円)。にじり寄るリャマの接近遭遇はすさまじく、たじたじになり。貴重な体験でした。
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動物園を出て戻り、展望コーナーの「OASISの鐘」を鳴らしました。がああああん!と、結構な音です。そして雲が出てきて、来たときとと異なる表情を見せてくれました。これから冬至なので、陽が傾くのも早いです。
ロープウェイを降りて、紅葉を眺めながら長瀞駅に戻ります。ここで紅葉写真撮影。
ちょうどよい時間に三峯口方面の電車がやってきて、乗車しました。入れ違いに秩父鉄道フルラッピング列車第1号、秩父ジオパークトレインが! 見られて眼福です。
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お花畑で降りて、西武秩父駅を徒歩で目指します。「祭の湯」に入って帰ろうか考えていたものの、急に寒くなり断念。同じ建物にお土産屋さんとフードコートがありますので、休憩してお土産を買うことに。
その前に西武秩父駅近くの太田甘池堂へ。おみやげに羊羹を購入しました。
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この羊羹とても美味しかったです。密度が濃く昔懐かしい味でしたが、素朴で緑茶にぴったり。
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このお店、youtubeで拝見していたお店を偶然見つけて立ち寄りました。
(出典:女装産業ビューロー「【秩父②】歴史的猛暑日に外出した女装たちの顛末」)
秩父、長瀞旅行の前にいろいろ調べていた中で見つけた動画です。このシリーズ、見始めると止まらなくなってしまう不思議な魅力を感じ、他の動画もついつい見てしまいます。
本題にもどります。
祭のフードコートでくるみ団子を頂きました。くるみ味美味しいです。
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電車の待ち時間の間、のんびりとお土産を選びます。秩父土産ってこんなにあるの? という位多くて迷いまくり。本当はお味噌とかうどんとかもっと買いたかったのですが、荷物が多いと持ち帰れないので厳選してこれだけに。山に来ると必ず探すジビエ食、今回はシカ肉。
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西部秩父駅構内のホームに入ると、なんと向こうに池袋線特急ラビューが。池袋から直通でこられる特急、黄色いコンフォタブルな椅子と広い窓がいい感じです。
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駅ホームからは武甲山が見えました。もう日没直前で暗い(フォトショップ加工で明るめにしています)ですが、石灰採掘のため山の中身が見えています。
鉱石輸送30周年とのことで、スタンプも紙に押してきました。また、長瀞から御花畑に来る途中、採掘された石灰石を搬送する列車も通り過ぎていき。
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見逃したスポット、時間の関係で行けなかったスポットもたくさんありましたので、いつかまた行ってみたい長瀞・秩父です。
見知らぬ街って見るもの、聴くもの、空気までもががらりと変わります。
普段使わない自分の感性を呼び起こし、五感でていねいに街を感じる、自分と世界との共振を感じることが、旅の醍醐味。
帰るころにはきっと、いつもの日常生活の風景もよりビビッドになるでしょう。自分の住む街もまた、旅人を歓迎する空気とホスピタリティがあるはず。自分の住む街もまた愛おしく思えてくるのです。
それは遠方までいかなくても、宿泊しなくてもいい。日帰り旅行でも味わえると感じた、今回の旅でした。
ちなみに、かねてから行きたかった秩父旅行、その衝動を後押しをしてくれたテレビ番組が「ソロ活女子のすすめ3」。秩父の「宮本家」という旅館に宿泊するエピソードが出てきます。囲炉裏端で頂くちゃんこ、美味しそうです。今回宿泊していませんが、近隣であれば日帰りで遊んで帰れる長瀞・秩父なのした。
(出典:テレ東)
(参考文献)
(読んでみたい秩父のジオパーク本)
(寺社めぐりもおすすめな秩父)
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