【まとめ】『オニールの空売り練習帖』強気相場で高騰した株を慎重に空売りする #7
『オニールの空売り練習帖』(ウィリアム・オニール)を読了しました。
空売りの基本
空売りは、株価が下がると予想される銘柄を借りて売り、実際に株価が下がった時に買い戻して利益を得る手法。
空売りにはリスクが伴うが、適切な知識と戦略があれば、下落相場でも利益を上げることができる。
空売りのタイミング
空売りは市場全体が弱気トレンドにあるときに行うのが理想的。
株価が反発した際に、出来高が伴わない場合や、短期間で急落した場合は空売りのチャンス。
空売りのチェックリスト
市場全体が弱気トレンドであること。
出来高が高い銘柄を選ぶ(例:米国市場で1日平均100万株以上の出来高)。
ヘッドアンドショルダーズトップや不完全なベースを形成している銘柄を狙う。
50日移動平均線が200日移動平均線を下回るデッドクロスが確認できる。
利益目標は20%~30%に設定し、頻繁に利確する。
空売りの銘柄選定
空売りに適した銘柄は、直近の強気相場でリードしていた銘柄。
不完全なベースを形成している銘柄は値崩れのサインとなることが多い。
空売りしてはいけない銘柄は、小型銘柄や浮動株が少ない銘柄。
空売りのリスク管理
損切りは通常の8%よりも短めに設定する。
空売りの際は、買い戻しのタイミングを慎重に見極める必要あり。
市場が弱含みになっているときを認識し、それに従うことが重要。
空売りの心理的側面
空売りは心理的な障壁が大きく、慎重な判断が求められる。
市場の動向をしっかりと研究し、システムに基づいた取引を心がける。
この本の著者であるウィリアム・オニールは先日、こちらのNOTEでもご紹介した『オニールの成長株発掘法』の著者と同一人物です。
『オニールの成長株発掘法』ではファンダメンタル分析を活用した中長期での成長株への投資について説いている一方、こちらの本ではチャートのテクニカルを活用した空売りによる短期的な利益の上げ方について教えてくれています。
特に印象に残ったのは、具体的なチャートパターンの活用法です。これまで私も、漠然とした感覚で空売りのタイミングを図っていましたが、オニールはヘッドアンドショルダーやダブルトップなど、明確なパターンを基にした戦略を提示しており、これが非常に説得力がありました。
過去の強気相場でリードしていた銘柄が、どのようにして空売りのターゲットとなり得るのか、そのプロセスを詳細に解説している点が、私の過去の空売りでの失敗を振り返る良い機会となりました。
さらに、リスク管理の重要性も改めて理解しました。空売りはリスクが高い取引であるため、慎重なリスク管理が必要であり、オニールは、損切りラインを短めに設定し、迅速に対応することを強調しており、これが空売りの失敗を防ぐために欠かせない要素であると実感しました。