素晴らしき炊飯器
私は正しい酒飲みなので、夕飯時にはお米はほとんど食べない。
お腹が空いていた方がお酒が美味しいし、お米を食べるとすぐお腹がいっぱいになってしまうので、食べない。満腹になったらお酒が飲めないから。
もともと太りやすいので炭水化物を夕方以降は控えたかったのもある。
特にお米が好き、というわけでもなかったので、やっすい炊飯器で炊くお米で満足していた。
子供が生まれてしばらくたって、或る日突然、「この炊飯器で炊くお米、全然美味しくない」と思ったので、即捨てた。
それからはずーっと鍋で炊いてた。
お鍋でお米炊くのは意外に簡単で、水加減と火を弱めるタイミングさえ気を付けてたらけっこういい感じに炊ける。
お米 1 に対して水は 1,1〜1,2 倍。
噴きこぼれるのも考慮してお米一合(180ml)につき水は１カップ(200ml)でちょうどいい。
あとは１０分弱でぶほっ、て沸騰する火加減をみつけて火を弱めてざっくり１０分。火を止めて蒸らしも１０分。３０分あったら炊きたてご飯にありつける。
当然美味しい。
夜に多めに炊いて冷凍しておいて、朝はレンジで温めなおした。それで満足してた。
でも息子は鮮度で食べ物を食べる子で、「炊きたてご飯が食べたい」「冷凍ご飯美味しくない」と言い出したので、炊飯器を買うことにした。
調べてみて改めて、一体どれが美味しいんだか分からなくなった。10万以上する高級なものと、1万以下の安価なものと、2~3 万と5〜6万くらいの中間ラインと。
悩んだ挙句に3合炊けて、2万台のものを選んだ。
これが大成功だった。
だって、朝起きたらお米炊けてるんだよ？どんなに忙しい日でも、朝仕込んどいてお惣菜だけ買ってきたら、ほかほかご飯の夕ご飯が帰宅ご５分で完成するんだよ？人類の進歩ばんざい！！！
まあ、鍋で炊いた方がお米、っていうかんじはするんだけど、タイマー機能を上回る利点が見つからない。
それから、自分が寝込んでてしんどい時も、ボタン一つでおかゆがたけるのもこれまた素晴らしい。
炊飯器を買って数年、鍋でお米を炊いたのは数えるくらいだ。
鍋で米を炊く技術はのちに飯盒炊爨によって発揮されるのだけれど。
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