気楽に見れるし、意外と考えさせられる部分もある『M3GAN』
チャッキー(チャイルドプレイ)的な感じ?と思って見始めた。
最終的な感想。
「別にミーガン自体はそこまで悪い奴じゃなかったよね」
これに尽きる。
概要は、
超高性能アンドロイド「ミーガン」が開発されて、孤児ケイディの面倒を見る
ケイディはミーガンに心を開いて明るくなる
次第にミーガンの過保護が見受けられるようになり、暴走していく
ケイディと引き離され、ミーガンはブチ切れ。関係者を殺し始める
死闘の末ミーガンぶっ壊される
こんな感じ。
最後の死闘では少年大喜びみたいな王道激アツ展開あり。
コミカルさも散らばっており、全体的に話が難しくなく、とても見やすかった。
正直怖くもない。ジャンプスケアが数箇所あるくらい。
というか、ティザーがまるで「呪いのアンドロイドミーガン」みたいな感じで押し出しているけど、あくまでミーガンは終始ケイディの味方ではある。
その点チャイルドプレイとは全然違った。
余談だが、ミーガンは子役が特殊メイクで演じているというから驚き。
ダンスの気味悪さは凄まじかったが、彼女のうまさが隠しきれていなかった。
さて、意外と考えさせられるというのは、ミーガンに子供の面倒を見させることについての是非。映画内でちょくちょく口論になっていた。
要は
「忙しくても親(正確には叔母だけど)がしっかり面倒をみなさい」派
と、
「ミーガンが面倒見てくれるから忙しくても孤立しなくていいでしょ」派
この2つの主張。
文章だけ見ていると突飛だが、ミーガンを見ていると意外と後者を支援したくなる。
あなたはどうだろうか。是非いろんな人の意見を聞いてみたいポイントである。暴走しない前提ではあるが。
実際、最終的には人を殺しまくってるからお話にならないのであるが、ケイディはミーガンと親友であったのは間違いない。
ミーガンについて叔母とコミュニケーションを取ることも増えていたし、ちゃんと制御されるのであれば問題はなさそうに思えたが果たして。
人が育てることに意義がある、という倫理的提言が裏テーマなのか、それともそれは考えすぎか…。
2023年~AIブームが急加速しており、アンドロイドに限らずこういうデジタルのホラーがいよいよ現実味を帯び始めたからこそ楽しめる映画であった。
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