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情シスに必要なスキル 見える化

こんにちは。
スプリングコンサルティングの植本と申します。
本業ではカスタマーサクセスマネージャとして日々業務に取り組んでいます。副業にて、IT企業の新規事業支援、事業会社の情シス支援などをおこなっています。

本日は、情シスに求められる「見える化」に関してです。

多くの経営者は、情シスは何をやってるのかわかりづらいと感じていると思います。(最近は、IT出身の経営者の方も増えていますが、まだまだ少数派でしょう。)

システム担当である「情シス」として、わかりづらいシステムを見える化して、経営陣に「情シス」の状況を理解してもらいましょう。

システム全体像を作成しましょう

まずは、自社のシステム全体像を1枚もので作成しましょう。

下記は、参考イメージですので、具体的な利用サービス名までは記載していませんが、作成時には、利用サービス名まで踏み込んで記載するのがよいかと思います。

また、システム全体図とリンクさせながら、各システムの導入費用、ランニング費用、構築した時期などを一覧化しておくと便利かと思います。

参考イメージ:システム全体像

自社の業務プロセスとシステムとの関係図

自社の業務プロセスを記載した上で、そのプロセスをサポートしているシステムを記載するような図もあってもよいかと思います。

システムがカバーできているプロセス、システム未導入のプロセスを確認することができ、今後のシステム計画のインプットにもなるかと思います。

各チームのKPIをシステムよりレポート出力している場合には、どの仕組みから該当のレポートを出力しているのか明示してもよいかと思います。

参考イメージ:自社業務のメインプロセス

コストの見える化(情シス予算)

上述のシステム全体図とリンクする形で導入費用、ランニングコストを一覧化しておきます。
また、上記ではカバーしきれない、各メンバーのPC費用、情シス運営をサポートしてくれている外部委託先のコスト など漏れなく管理しておきましょう。
「情シス」は、他部署と比較して支出が多くなりがちです。 業績が芳しくない時には、コスト削減が求められますので削れるコスト、削れないコストの色分けもできているとよりよいでしょう。

参考:他社のIT予算は?

経営陣から「情シス」は金ばかり使ってと言われることも多いかと思います。無駄な投資はしていない! と言いたいところではあるかと思いますが、参考情報として他社のIT予算をインプットしておくことも必要かと思います。

「企業IT動向調査報告書 2022」によりますと、
売上高に占めるIT予算比率は、全体平均1.94%とのこと。

また、IT予算のDI値推移(21年度→22年度)は、+2.8ポイントとのことで、増加の主な理由は、「基盤整備・増強」、「業務のデジタル化対応」、「基幹システムの刷新」 が挙げられていました。

上記は、全業種の平均値ですが、業種ごとの切り口なども掲載されていますので、自社の業種の動向を把握するという意味で一度読んでみてもよいかもしれません。

企業IT動向調査報告書 2022
ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向(2021年度調査

企業IT動向調査報告書 2022
 アンケート対象:東証一部上場企業とそれに準じる企業の計4499社

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