【お悩み相談】自分の時間 vs. 友だちと過ごす時間のバランス
NY在住9年目 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。
今日は”ココロノマルシェ”に寄せられた、な さんの質問に
お答えします。
⇩こちらが質問です。
(ここからが回答です。)
な さん、ご相談ありがとうございます。
就職試験準備もいよいよ佳境とのこと。どうぞ体調には気をつけて、ご自愛ください。
就職試験が終われば、友人関係に費やすことができる時間を増えてお悩みも解決するのか、と思いきや、どうもそうではないようですね。それはご自身もわかっていらっしゃって、それだから就職試験直前のお忙しい時期にもかかわらず、こうしてご相談されているのですよね。
今回は友人関係ですが、この問題は、今後な さんの人生において、
同僚 vs. キャリア、恋人 vs. キャリア、など、かたちを変えてつきまとうものかもしれません。よって、今ここで少しでもな さんの心が晴れるように、
お手伝いできたら嬉しいです。
今の自分の位置
な さんは、志が高く、目標達成に向けて努力することも惜しまない、
頑張り屋さんですね!
>以前から勉強をすることが好きで、試験に向けて勉強することは苦ではありません。
>むしろ、やった分だけ成果が感じられるので1日の大半を試験勉強に費やすことができると、自己肯定感、自己効力感につながります。
本当に素晴らしいです!
誰にでもできることではありません!
自分の目標達成に向けて思いきり時間を使いたい一方で、そのために友人を失うことが怖い。このシーソーのような気持ち、どうにかしたいですよね。
な さんはきっと、友人と過ごすよりも、ひとりで自分の思うように時間を
使うことのほうが好きなのだと思いました。
>全く遊ぶ時間が無いわけではないので、今更少し罪悪感を感じています。
友だちと遊ぶ時間があっても、ひとりで自分のやりたいことをしたいのですよね。
海が好きな人がいれば、山が好きな人もいるように、
人と過ごすことが好きな人もいれば、ひとりで過ごすことが好きな人もいる。前者は人と過ごすことでエネルギーを再成する人、後者は1人で過ごす時間によってリチャージする人です。
まずは、私は自分の思うように時間が使いたい、ひとりの時間が好きなんだ、ということを認めましょう!私は山よりも海が好き、だからハイキングよりもビーチに行く、と言う感じです。ハイキングに行かないことに罪悪感を感じる必要はないように、友だちと遊ばないことに罪悪感を感じる必要はありません。
無理に友人と時間を過ごさなくても、ひとりで自分のやりたいことに時間を費やすことにOKを出しましょう。後ろめたさを感じず、むしろその時間を
十分に楽しんで、有効に使いましょう。
>疎遠になるのも寂しいという勝手な思いを持っているため、これまでもなかなか友人との関係がうまくいきません。
ある程度ひとりで過ごす時間が続くと、だんだん寂しくなり、自然と自分から、友人と遊びたいと感じるときが来ると思います。そのときに友人と遊べば、それで良いのです。
そんなことしていたら、ただでさえも友人は少ないのに、いつか友だちがいなくなってしまう、と不安になるかもしれません。しかし、本当の友達というのは、たとえ数ヶ月全く話さなくても、久しぶりに再開すると、
まるで昨日も会っていたかのように感じるものです。
もしもそれで友人を失うようであれば、それは結局のところ、表面的なつながりだけの関係であったのでしょう。そのような友人は、いつでも作ることができます。
な さんは、友だちに対する愛があるのだなぁ、と感じました。そうでなければ、友人と疎遠になり寂しい、と感じることもないでしょうし、友だちとと遊ぶことに時間を費やしていない自分に罪悪感を感じることもないでしょう。
”周りの人に対する愛”が豊かな な さんですから、これからの人生で、きっと似たような問題に遭遇するかもしれません。
例えば、今はお付き合いされている方はいないようですが、今後就職されて、彼氏ができた場合には、思う存分仕事をして目標を達成したいけれど、彼氏のために十分な時間を過ごせない自分。あるいは、自分の仕事に没頭したいあまり、同僚や上司との関係を築くために時間を使うことを惜しみ、職場で良好な関係が築けない自分。そんな自分を、な さんは責めることになるかもしれません。
そんなときのために、2つほど取り上げてみたいと思います。
参考になれば嬉しいです。
親密感の恐れ
>私はあまりに仲良くなりすぎると距離を置きたくなってしまう一方、
友人とは近過ぎず、ある程度の距離を保とうとするのも、ご自身なのですよね。どうやら な さんは、他人と親密な関係になることに恐れがあるのかもしれませんね。
そうであるとしたら、その感情はどこから来ていると思いますか?
なさんとご家族との関係、幼少期の人間関係、これまでの友人関係、恋愛関係など、伺ってみたいところです。
ご相談文から、私は、”自分の時間を失うことの恐れ”が、親密感の恐れに結びついているのかなぁ、と感じました。友人などに時間を取られることにより、自分の勉強、キャリア形成など、人生の目標を達成するために費やす時間を失うことの恐れです。
このことは、なさんの優先順位の反映ともいえるかもしれません。
キャリア形成が、現在のな さんにとって一番大切なことですか?
また、自分の時間を失うことは、自分の生活に対するコントロールを失うことでもあります。誰かと親密になることは、自分の人生に対するコントロールを失うこと、そんな思いに心当たりはありますか?
一度、胸に心をあてて、考えてみて頂けたらと思います。自分をよりよく知る、という意味で。
もしも本当に、キャリア形成が一番大切なのであれば、その自分を肯定して、認めてあげてください!
IQとEQ
最後に一つ、社会人経験だけはやたらと長い(23年!)平野さきがお伝えしたいのは、仕事におけるEQ(イモーショナル インテリジェンス)の大切さです。
EQって聞いたことがあると思います。私は「人間力」だと理解しています。一般には、心の知能指数、仕事や人間関係において「感情をうまく管理し、利用する能力」と言われています。
仕事において、IQ(知識、スキル)があることは大前提。その中で、いかに秀でるかは、EQの高さにかかっている、というのが、これまで日本で15年、米ニューヨークで8年仕事をしてきて感じた、私の結論です。たくさんの同僚、上司と一緒に仕事をしましたが、実際に高い職位に昇って行く人たちに共通しているのは、高い「人間力」です。
では、この「人間力」を高めるには、どうしたら良いでしょうか?
360からアプローチできると思いますが、机上の勉強だけでは得られないものも少なからずあるでしょう。
友人と過ごす時間、恋人と過ごす時間、同僚と過ごす時間は、「人間力」が鍛えられる貴重な時間でもあると思います。ひとりで過ごす時間からは得られない、かけがえのないものを得る時間です。
”周りの人に対する愛”が深い な さんですから、きっと自然と、今お悩みの、ご自分のやりたいことに過ごす時間 vs. 友人と過ごす時間 のバランスが解決できると思います。
さらに深く取り組んでみたい場合には、カウンセリングもご利用くださいね。
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ご相談ありがとうございました。
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心理カウンセラー・コーチ
平野さき
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