見出し画像

【お悩み相談】 「取引」ではない会話を楽しみたい

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

今日は”ココロノマルシェ”に寄せられた、みゆきさんのご相談に
お答えします。

⇩こちらがご相談です

私は、他人と話をするとき、聞き役に回ってしまいます。自分から話すことはできるだけ我慢します。
そうなるのは下心があってのことです。
私の本音は「あなたの話をよく聞いてあげるから、その代わり、あなたは私のことを好きでいてね」です。

しかし、相手の人たちには、私のそういう下心(コントロール)がなんとなくわかるらしく、「あなたのことが重くてしんどい。あんまり話したくない」と言う人もいます。

私の母は過干渉で、長年母のグチばかり聞いてきました。
たぶん「母のグチを聞いてあげると → 母の機嫌がいい」ので、つい他人にもそういう態度を取ってしまうのかもしれません。

下心をなくして、本当に相手のことを思いやって、ほどよく自然に会話を楽しめるようになりたいのですが、どうすればいいでしょうか?

みゆきさん

みゆきさん、ご相談ありがとうございます。
みゆきさんのご相談文は、起承転結のしっかりした構成で、要点や必要な情報はしっかり含まれていて、簡潔で明確です。
聞き役に回ることが多くて、自分から話すことはできるだけ我慢するということですが、みゆきさんはご自分を表現する力にも長けているのだとお見受けしました。

みゆきさんにとって大切なこと、それは、人の話しを聞いてあげるのと同じくらい、自分の心の声を聞いてあげること、なのかなぁと思います。なぜなら、自分が持っていないものを他人にあげることはできませんよね。同様に、自分の心の声を聞くことができずに、本当の意味で、人の話しを聞いてあげることはできないからです。

自分の心の声を無視して、人の話を聞くことにフォーカスしていると、どうしても無理が出ます。自分でも苦しくなり、その結果、不自然で、会話を楽しむことができなくなってしまっているのかと思います。

それは相手にも何となく伝わるものです。

>「あなたのことが重くてしんどい。あんまり話したくない」と言う人もいます。
>私の本音は「あなたの話をよく聞いてあげるから、その代わり、あなたは私のことを好きでいてね」です。

みゆきさんの、相手に好かれようと一生懸命で、どこか不自然な会話の空気に、何となく相手も違和感を感じているのかもしれませんね。ご自身でもお察しのように。

***

>私の母は過干渉で、長年母のグチばかり聞いてきました。
たぶん「母のグチを聞いてあげると → 母の機嫌がいい」ので、つい他人にもそういう態度を取ってしまうのかもしれません。

さすがみゆきさん、ご自分でしっかり分析されていますね。
過干渉な母に喜んでもらいたいと、一生懸命頑張る幼いみゆきさんの姿が思い浮かんで、なんだか胸が痛みます。

赤ちゃんの頃は、誰でも感情の赴くままに表現しますよね。
それが人生のどこかで、自分の感情を抑え込むようになってしまいました。

みゆきさんの場合は、過干渉なお母さま影響も大きいと思います。
お母様に喜んでもらうために、自分の感情を押さえつけてまでお母様の機嫌に敏感となるなかで、他人の感情にも敏感になり、他人に好かれようとする思考の癖が自然と身についてきたのだと思います。

他にも、幼少期や思春期の学校生活、友だち関係などで、他人の反応に敏感にならざるを得ないような経験をされたなど、思い当たることはありますか?

>下心をなくして、本当に相手のことを思いやって、ほどよく自然に会話を楽しめるようになりたいのですが、どうすればいいでしょうか?

みゆきさんにとって、会話を楽しむとはどういう状態でしょうか?

相手の感情ばかり考えていたら、なかなか楽しめないですよね。
そこで、自分の心の声に耳を傾けることが大切です。

これは、会話のテクニックだけにはとどまらず、究極的にはご自身の生き方の問題です。そうしてそこまで人に好かれようと頑張るのか。

自分の気持ちはさておき、相手の気持ちを気にすること。
これは「軸」が自分ではなく他人にありますよね。
いわゆる、自分軸と他人軸です。

今のみゆきさんの軸は相手ににありますよね。
「相手に好かれる⇨OK」、これは他人軸です。

一方、「自分が楽しい⇨OK」の状態、
これは自分軸です。

自分が楽しくて、本心から相手のことを知りたいと思って出てくる質問は、自然ですし、自分の言いたいことも押し殺すことなく自然にいうことができます。また、相手の話を聞くだけではなく、自分で話したいことがあれば発信することも会話では自然なことです。その結果、会話もリズムの良いキャッチボールになるでしょう。

>自分から話すことはできるだけ我慢します。

自分の気持ちを押し殺して相手を喜ばせるのではなく、まずは自分を喜ばせることを考えてみませんか?
そのために、まずは自分の心の声に耳を傾けてみませんか?

相手の話を聞きたくなければ、会話が止まってもそれ以上突っ込んだ質問をしない。自分のことを話したければ話す。無理してまで相手が喜ぶようなことを言わない、などです。

間が発生したり、特に話すことがなくなっても、それはそれでOKです。
最初の頃は、なかなか勇気のいることだと思います。

しかし、そのようなちょっとしたことを毎日コツコツと継続していくことによって、あれ、別に話を聞いてあげなくても嫌われないんだ、という小さな成功体験が積み重ねられます。それが結果として、大きな変化へとつながります。

ある時は上手くいくけれど、ある時は上手く行かず、罪悪感を感じるかもしれません。それでも、3歩進んで2歩下がる、でOKです。それでも1歩前進しているのです。コツは、ゆっくり焦らないことです。

相手に好かれようとする前に、まずは自分を楽しませること、を考えてみてください。

普段の生活でも、常に「自分はどうしたいのか」、「自分は何が食べたいのか」など、自分の心の声に耳を傾けて生きてくこと、自分を喜ばせてあげること、自分が気持ち良いと感じることを大切とすること、を意識して、過ごしてみませんか?

自分の心の声に素直に行動していくこと。
そこがみゆきさんにとって最初のステップかなと思います。

自分ひとりでは、習慣化させていくことが難しいこともあるかもしれません。そこで、カウンセラーと共に取り組んでいくことも大変有効です。
よろしければどうぞご相談ください。


カウンセリングはこちら

ご相談ありがとうございました。


ご感想などは、下記のコメント欄、またはこちらより頂けると嬉しいです。

また「私の場合はどうなのかな?」「私も相談したい!」という方は、
こちらよりお問い合わせください。

心理カウンセラー・コーチ
平野さき



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?