見出し画像

【お悩み相談】 納得のいかない仕事に対するマインドの持ち方 

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

今日は最高気温23度、
私の住む米国ニューヨークでは
秋の始まりが感じられるようになりました。

本日は、ココロノマルシェ に寄せられた下記のお悩みに回答します。

はじめまして。
仕事の問題について色んな角度から意見をお伺いしたく相談させていただきます。

私は、フリーで人前に出る仕事をしていて他にも生活のための仕事を兼ねながら細々と活動を続けています。もともと好きなことに関して、特に仕事に関しては頑張りすぎる傾向が強く自身が出る仕事に対しては完璧に出来ないと気が済みません。

問題というのは、直近で引き受けたお仕事の量が尋常じゃない程多く、私自身も引き受けた際には(大変だろうな)程度の予想だったものが、こなせない程の量で私が引き受けたにも関わらず正直まいっています。矛盾しているようですが本当に出来ないのかと言われたら、出来なくはありません。ただ、体力の消耗と疲弊がこれまで以上に激しく自分自身が耐えられるか自信がありません。えらいものを引き受けてしまった自分に対しての浅はかさと、現場ではおそらく誰もこの問題に気づいていないであろう複雑な感情でこの数ヶ月まいっています。

仕事はもう始まっていて、毎日何とか通っています。具体的な情報を出せず歯痒いのですが、仕事自体はこれまでのペースよりは遅くとも何とか着実に終わらせてきています。ですが、感情が全くついていきません。あまりに疲れ過ぎて(?)部屋で1人で過ごしている時涙が出ます。

周りからは、比較的大丈夫そうな印象を抱かれることが多いのですが私自身はそうでもなく、これまで何とかがんばってこれただけだと思っています。

活動を始めてある程度の年数は経つのですがこんなに感情的に納得のいかない仕事は若手以来で、こういう時どういうマインドでいれば気持ちの負担を軽減出来るのか、知りたいです。自分の気持ちに正直になってしまうと、もう仕事を降りてしまう気がして怖いです。

家族構成は三人兄弟の真ん中で姉と弟がいます。父は幼少期から中高生位まで酒癖が悪く母が子育ても仕事もこなして、色んな相談事まではできず1人で決断する事が多かったです。

この問題が自作自演だとしたら、どういう意味なんだろうと疑問です。ある意味幅を広げるチャンスなのかもしれないけど、やる意義を感じられません。
長くなり申し訳ないのですが、何かしら意見を聞けたら幸いです。
よろしくお願いします。

SKさん

ご相談ありがとうございます。
お仕事、涙が出るくらいまで頑張っているSKさん。
本当によく頑張っています!
辛いですよね。。
お身体は大丈夫ですか?
睡眠はしっかり取れていますか?

もしも逆の立場で、友達に同じ相談をされたら、
SKさんはその友達に何と言うでしょうか?

「本当によく頑張ったよ。
もうそんなに頑張らなくていいんだよ。
ちょっとひと休みしてみようよ。
身体壊したら大変だよ。
ゆっくり休んだほうが良いと思うよ。
事情を話して、この仕事から引いた方がいいんじゃないかな。」

きっと、そんな風に言ってあげるのではないでしょうか?


自分に対する期待

この問題が自作自演だとしたら、どういう意味なんだろうと疑問です。

自作自演といえば、確かにそうかもしれません。

もともと好きなことに関して、特に仕事に関しては頑張りすぎる傾向が強く自身が出る仕事に対しては完璧に出来ないと気が済みません。

ご自分でも把握している「完璧主義」なところから、
SKさんは特に仕事に対して高い基準をお持ちのようですね。

これくらいできるのは当たり前

というのは、自分が自分に期待して、プレッシャーをかけている状態です。無意識に、自分を責めてことが癖になっているのかな、と思います。

完璧主義のSKさんは、「これくらい」の基準が、
他の人よりも高いのだと思います。

そうして自分に期待をかけてしまうと、常に「背伸び」をしなきゃいけなくなります。

「自分を責めるために設定された基準」に振り回されているようなものです。

父は幼少期から中高生位まで酒癖が悪く母が子育ても仕事もこなして、色んな相談事まではできず1人で決断する事が多かったです。

SKさんは小さい頃から、きっとたくさんのことを我慢して生きてきたのだと思います。
好きなだけ親に甘えることもできなかったのでしょう。

親に負担をかけないように、
一生懸命自分で解決しようと、頑張ってきたのですよね。

そんな幼少期から、
周りの期待に応える為に、自分を犠牲にしてでも
とことん頑張るSKさん、
がどんどん育ってきたのかな、と思います。
そのような環境で、仕方ありませんよね。

周りからは、比較的大丈夫そうな印象を抱かれることが多いのですが私自身はそうでもなく、これまで何とかがんばってこれただけだと思っています。

本当は大丈夫じゃないのに、大丈夫じゃないといえない自分。
自分を犠牲にしてまで相手の期待に応じること、
本当の自分の状態を隠すことに慣れてしまっている自分。

SKさんの心の奥底で、
本当の自分がSOSを出しているのかもしれません。
もう限界だよ、
これ以上続けたら、切れちゃうよ、と。


自分軸で働くとは

じゃぁ、どうしたらいいの?

SKさんにとって、今さらこの仕事から降りる、ということは
きっと”あるまじき”こと、かもしれません。

特にフリーランスの場合、
過程よりも「成果」を出してなんぼ、の世界。
途中で降りれば、次の仕事にも悪影響となるかもしれません。

一方で、今SKさんに試されているのは、
持続可能な働き方、
を学ぶこと、とも言えます。

今回は、心身共に疲れきっても何とか仕事を終えたとしても、
今後また同じような状況に遭遇するかもしれません。

若いうちは気力体力で乗り切ることができるかもしれませんが、
そのような働き方を続けていけば、将来どこかで、
取り返しのつかない状態に陥ってしまうことも
考えられます。

えらいものを引き受けてしまった自分に対しての浅はかさと、現場ではおそらく誰もこの問題に気づいていないであろう複雑な感情でこの数ヶ月まいっています。

もちろん、自分で仕事を選ぶことは大切です。
しかし、このお仕事に対しては、どうやら雇用側の見当ミス、
と言える点もあるのかもしれませんね。

仕事の量とそれにかかる時間の裁量ミス、
仕事の量と報酬の見当ミス、
それに雇用側は誰も気がついていない、というのが悲惨な状況です。

にも拘らず、SKさんのような、
責任感の強い優秀な方が、
涙を呑みながらも仕事をこなし、完成させてしまうので、
会社の方も調子に乗って、
気づかないうちにブラックな方向へ進んでしまう。

ここでちょっと視点を変えてみませんか。

そんな不健全な雇用者を教育してあげること、
それはSKさんにしかできない、大切な役割でもあります。

仕事量とそれに必要な時間、報酬がいかに見合っていないか、
それを論理的に、会社に説明すること。
なかなか簡単ではないと思います。

ここで大切なのは、
SKさんの能力が足りない、という問題ではない、ということです。

本当の問題は、職務内容が的確に組まれていない、ということです。
それを雇用側が理解すれば、他に助っ人をまわしたり、
職務内容を変更して、SKさんにとって働きやすい環境ができるかもしれません。

自分で仕事を選んでいく強さも、今後必要なのは事実です。
自分を犠牲にすることが全てではないこと。
自分を大切にすること。

それは自分軸自己肯定感、とも関連しています。

この点も含めて、今後、信頼できるカウンセラーと共に
取り組んでいくことも良いと思います。

SKさんが、より自信を持って仕事を楽しむことができるように、
応援しています。



***
個人セッションでは、さまざまな視点からさらに深く問題をみて、
継続的に変化をサポートしていきます。

カウンセリングはこちら

***

ご感想などは、下記のコメント欄、またはこちらより頂けると嬉しいです。

また「私の場合はどうなのかな?」「私も相談したい!」という方は、
こちらよりお問い合わせください。

心理カウンセラー・コーチ
平野さき



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?