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統計検定2級(CBT) 受験のまとめ

統計検定の2級を受験し高得点で合格できました。今後の参考として、まとめておきます。

まとめ
基礎知識:医学部の教養課程以来、記憶ほぼなし
勉強時間:独学、正味70-80時間程度
試験結果:80点台後半で合格

統計検定の印象
率直に言って難しかったです。インターネットで調べてみると、比較的簡単に合格できるようなことが書いてあるので、取り敢えず公式問題集を買って解き始めたのですが、何を言っているのか驚くほどわかりませんでした。

ただ仮にも理系の端くれとして試験ものを合格できないのも悔しいため、本腰を上げて勉強することにしました。


本番までの勉強の流れ

試験までは下記のような流れで勉強し受験しました。

  1. 日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集[CBT対応版]
    取り敢えず始めたものの解説が何を言っているのかさっぱりわからない・・・。

  2. 日本統計学会公式の参考書(統計学基礎) 
    問題集だけでの勉強を諦めて、公式の教科書を開始するも難しく、早々に挫折。

  3. ブログなどで勉強
    統計の学習はわかりやすいサイトが充実しており、おかげで問題は解けるようになったものの、理解が伴わず。

  4. 入門 統計学
    わからないことが多いため、しっかり体系的に勉強しようと評判の良い書籍を購入。サクサク読める上に非常に内容が分かりやすかった(最初から買っておけばよかった)。

  5. 日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集[CBT対応版]
    最初に戻り問題集をリトライ。

  6. 日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集 2015~2017年
    試験直前に2017年11月分だけトライ。問題はCBT対応版よりも容易で問われる内容も異なる印象。

  7.  試験受験
    80点台後半で合格。時間は切迫はしなかったものの、とても余るものでもなかった。


使用した参考書とおすすめ度

【 参考書 】
日本統計学会公式 2級対応 統計学基礎
おすすめ度 ★
正直わかりにくいです。基礎知識がないと挫折すると思います(私は挫折しました)。

入門 統計学(第2版)
おすすめ度 ★★★★★
体系的に勉強したいと思い、入門書として評価の高かった " 入門 統計学" を購入しました。前評判に違わず、非常に分かりやすく丁寧で、初学者でも理解できる内容でした。おすすめです。

【 問題集 】
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[CBT対応版]
おすすめ度 ★★★★
選定されている問題は良いと思いますが、解説は途中経過なく結論に飛ばされるため、とても不親切です。本番よりも難しい問題が多く取り上げられており、逆にこれらの問題がおおよそ理解できていれば、合格は間違いないと思います。
過去問題などでは計算問題よりもグラフや数値の読み取りや解釈の問題が多いため、範囲がややずれている点も注意が必要かもしれません。

この問題集に沿って、問題を丁寧に解説しているサイトがあり、ありがたく活用させていただきました。

日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集 2015~2017年
おすすめ度 ★★★
試験前日に少し時間があったので購入し、2017年11月だけ模試の感覚で使用しました。CBT対応版問題集よりも簡単で、また時間も余裕があることが分かり、本番試験の雰囲気を知るという点で参考になりました。解説はやはり素気ないです。


参考にしたサイト

とけたろうブログ
おすすめ度 ★★★★
統計検定2級に準じて各セクションを解説しており、また例題も多く載っている充実したサイトでした。
入門統計学は良い書籍であるものの、掲載されている問題が少なく、また試験用のものではないため、まずは入門統計学で理解して、それからブログを読み問題を解くのが効率的かもしれません。

統計学の時間
おすすめ度 ★★
わからない用語や箇所を調べたいとき、辞書の代わりとして使っていました。

まとめサイト
試験で問われる内容がまとめられており、試験直前の確認に活用させていただきました。

統計検定2級チートシート #統計学 - Qiita


持ち物(電卓)について

試験に必要な持ち物は " 身分証明書 "と" 電卓 "です。電卓は自前になるため事前に用意が必要です。

電卓で評判が良いのは CASIO(カシオ) MW-12GT-N でしたが、" 00 " のボタンの位置が好みではなかったため、電気屋で売られていた CASIO(カシオ) MH-120L-N を購入しました。シンプルな設計で使いやすく、特に不満はありませんでした。
本番でスピーディに計算できるよう、勉強の段階から電卓は練習したほうがいいと思います。2乗やMR/MC機能も使いこなせるようにしておきましょう。


受験後の感想

比較的高得点で合格できましたが、理解が十分かといわれるとそうではないと思います。合格基準の60点は、半分程度自信をもって解答できれば到達できてしまうため、これが試験は難しいにも関わらず、合格は簡単という乖離を生む原因になっていると思います。そもそも統計の知識を5択で問うというのが難しいと思いますが。

試験はあくまで目標や客観的指標のためであり、理解度とは分けて考えたほうがいいかもしれません。

今後受験される方の参考になれば幸いです。

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