21 足のカリカリ
婦人科の待合室で順番待ちしています。
4階の窓は、全面ガラス張りで目の前に川が流れていて、ぼんやりと眺めています。鴨がぷかぷか浮いていてのどかな気分。
いつものイヤフォンを今日は外してのんびり待つことにします。
もう何年前かな?
この病院に初めて来たのは
息子がまだ2歳くらいだったと思う。
何の理由で受診したのかも忘れてしまったが、
ネットで婦人科を調べて来てみたら、
婦人科って待ち時間がとても長いのだ。
知らなかった。
娘が幼稚園に行っている間に終わると思ったが、
午前中に行って、順番が回ってくるのは午後3時過ぎと言われた。
一旦、家に戻る。
幼稚園に娘を迎えにいって、二人を連れて、
また病院に向かった。
また、それからも少し待って、やっと呼ばれる。
先生の前に座ると、
私よりも前に息子がしゃべった。
ビックリなことを。
ママの足のカリカリを治してください!
えーーーー!!!
そこにいた先生も看護師さんも娘も、みんなクスッと微笑んだ。
息子は大真面目に言ったんだろうけどね。
私も恥ずかしいけど、可愛い💠という方に軍配が上がった。
よく考えたら、
この時点で
1.ここは病院で、病気を治すところってわかっている。
2.敬語を使えている。
3.私のことを思って心配してくれている。
2歳ってこんなだっけ?
すごいねぇ。
恥ずかしながら、足のカリカリ(角質化).は、
夜、子どもたちと川の字で寝ていると、
息子はどこか私の身体に片足をつけて寝るというスタイルで(笑)
わざと離れるとごろりんと動いて、またピトッと足をどこかにつけてくる。
そんなこともあって、私の足を気にしてくれたんじゃないかと思う。
小さな頭で、一生懸命考えて、日々、成長してたんだなぁ
今、二十歳の息子は車の免許合宿中でいなくて、
このエピソードを思いだして、会いたくなりました。
今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました!