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原体験からの創業。リモートワークが加速させる、新たなキャリアの選択肢【株式会社シューマツワーカー】

皆さんこんにちは!
今週も過去配信のHello New Projectから、まだ知られていない大企業の新規事業やスタートアップのお話をご紹介していきます。

「Hello New Project」#ハロニューは、応援・共感する企業に友達を紹介するコラボレーションSNS「Spready」上のプロジェクトを題材に、これから生まれようとしている新規事業や新サービスをゲストともに掘り下げていく番組です。

今回ご紹介する第23回・第24回は、 “副業”したい人と企業をマッチングするサービスを運営する株式会社シューマツワーカー代表取締役 松村さんをゲストにお迎えし、前半では副業の歴史や、コロナ禍で変わってきた副業のトレンドについて、後半では「ハタラクを自由化し、人生の可能性を広げる」をミッションに掲げる彼らの、副業を始めたい方や受け入れ企業側も安心なサポート体制づくりや、法人としての今後の展望についてお伺いしました。

#023 「週末副業」リモートワークが作り出す、新たなキャリアの選択肢
https://propo.fm/hellonewproject/23
#024 法人にも個人にも手厚くサポート!はじめての副業を一歩踏み出してみよう
https://propo.fm/hellonewproject/24

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本日は株式会社シューマツワーカー 松村さんをゲストにお迎えしています。
(聞き手:Spready柳川/DJ TOMO)

2012年に株式会社ボルテージに新卒で入社しソーシャルゲームのプロデューサーとして勤務。
その後、 2016年に株式会社シューマツワーカーを設立し、副業したい人と企業をマッチングするプラットフォームサービス『シューマツワーカー』を立ち上げる。登録者は、30,000人に達し、スタートアップから上場企業、地方企業まで600社以上とのマッチングをする。

DJ TOMO:まずは松村さん自身のお話をお伺いしていきたいなと思っていまして、シューマツワーカー創業のきっかけを教えてください。

松村:よろしくお願いします。私がシューマツワーカーを創業した理由はいろいろあるのですが、社会人2-3年目の時に、まだ企業とかスタートアップとか知らない時代に、恵比寿のシェアハウスで隔週で開かれていた朝活で、同い年のスタートアップ起業家に出会ったことがありまして。ひょんなことから参加することになった、本を読んできて発表し議論する、意識高い系の会でした。

僕はボルテージの正社員だったんですけど、そこにいた10人はリクルートとかサイバーエージェントとか、富士通とかGoogleとか、結構名だたる企業の意識高い方が多かったんです。みんなで自己紹介をしている時に少し遅れて入ってきた方がいて、その彼がきた時に他の人たちがざわついたんです。ガッキーじゃん。ガッキー久しぶり。忙しくないの?という問いかけに対して、「たまには顔出さないとね」みたいな感じでした。

柳川:ガッキー、大物感出てますね(笑)

松村:そこで何者か聞いてみたら、起業家だと。その時は創業したばかりで、プロダクトもローンチするとこと、VCとも話しているところ、みたいな会話がなされていて。「社長なんだ。ガッキーかっこいい」とその時思ったんですね。その頃24歳とかだったんですけど、社長ってことはお金持ちなんですかという質問をしたんですね。そしたら彼少し怒って、「僕はお金持ちになるために起業したんじゃない。世界を変えるために起業したんだ。」と言われました。「ガッキーかっけぇ。」と心から思いましたね(笑)

会社の中で、当時仕事できるできない、出世するしないを意識して、結構頑張っている方ではあったと思うんですけど、見てる視野が、世界が違うことを感じました。しかも同い年。その時に明確に気づいたことは、同世代のメガベンチャーや大企業の方って、当時2012年とかなんですけど、結構いい企業に入った方だと思っていたんですよね。そういうヒエラルキー上の方だと思っていた人たちの最大のリスペクトがガッキーくんに向いていて、その場のヒエラルキーで僕ははもちろん底辺で、彼がトップだったんです。それに気づき、この状況を変えなきゃと思い、「起業します」とその場で彼に伝えていました。

柳川:すごい、ドラマみたいなエピソードですね。

松村:後日、起業の仕方教えてもらってもいいですかって聞きに行ったんですけど(笑)そこからアクセラレータープログラムを紹介してもらいまして、2ヶ月くらいで事業をつくるプログラムに参加しました。当時いたボルテージはソーシャルゲームの会社なんですけど、ゲームがめちゃくちゃ好きだったわけではなく、ゲームの領域で起業するのは違うなと思い、いろいろと試行錯誤し最終的にたどり着いたのがシューマツワーカーでした。

それにたどり着いたきっかけは、社会人2年目の時に、ひょんなことから借金を100万円くらい抱えたことがあり、その返済が結構大変だったんです。当時安倍総理が働きかた改革だとかいう前だったので、副業=あやしい、みたいな時代でした。借金返済のために副業をしようとネットで検索しても、怪しい副業というか、香ばしい物しか出てこなくて、自分のスキルを生かせるようなものもなく、結局副業出来なかったんです。

そんな経験があり、起業準備期間にいろんなスタートアップ の方々との繋がり、その人たちは副業で手伝ってもらって会社をスケールしている方達が結構いらっしゃって。「副業あるやん」と思いました。だったら僕が良質な副業を集めてきて、スキルのある副業したい人のマッチングプラットフォームを作っていこうと思い、創業に至りました。

DJ TOMO:原体験からできた事業なんですね。

松村:そうですね。創業したのは5年前なんですけど、起業には原体験が重視されていた時代でもありました。最初、飲食店関連の事業をしようと思ったのも、飲食店でバイトしていたからってVCの方に言ったら、みんなしたことあるわって返されました(笑)

DJ TOMO:ガッキーさんに出会って、当時はアイデアのない段階で起業しようと決意し、ご自身の原体験から起業に至ったというのは、とても興味深いお話だなと思いました。

柳川:時代の転換点ですよね。その当時松村さんが企業される前って、副業は怪しいもの、コソコソやるもの、どこにも情報がなくて、頼まれた人だけがこっそりやってるようなものだったと思うんですけど、企業されたのっていつでしたっけ?

松村:2016年9月に登記しているんですけど、会社員をまだやっている時に登記したので、会社やめたのは2017年1月でした。なので最初の半年くらいは、会社はあったもののほとんど動かしてはいませんでした。

柳川:ちょうど2017年くらいですよね。副業が増えてきたのは。

松村:そうですね、働きかた改革だって言い始めたのは僕が起業するちょっと前で、副業がくるんじゃないかというタイミングだったこともあり、創業の後押しとなりました。

柳川:その頃から副業ってしていいんだとか、そういう働きかたもあるよね、ということを認識し始め、シューマツワーカーさんのようなサービスが立ち上がってきた時代でしたかね。

松村:その頃はクラウドソーシングという考えはありましたが、そこまで副業は一般的ではなかったです。シューマツワーカーのようなスキルを生かした副業サービスはうちともう一社だけでしたね。

柳川:確かに最初はクラウドソーシングのマーケットがありましたね。ちょっと値付けが難しいけどお小遣い稼ぎができるね、みたいな感じで。そこから段々と相場も整備されたり、働く側の環境が整備されてきたんでしょうね。

DJ TOMO:リスナーさんに向けてご説明いただけたら有難いのですが、今出たクラウドソーシングと副業の違いを教えていただけますか?

松村:明確な違いで言うとすこし難しいですね。広い意味で言うと、クラウドソーシングも副業で、業務委託契約やフリーランスで仕事を探せるプラットフォームです。シューマツワーカーは、月40時間くらい会社外で副業しましょうというプラットフォームで、主にITのエンジニアさんやデザイナーさんや人事・広報の方にご利用いただいています。

クラウドソーシングは請負型の業務委託契約をメインとしているんですね。例えば「LP作ってください→10万円かかります。→わかりました、10万円でお願いします。→出来ました。」みたいな、よくある受注と発注の関係。

シューマツワーカーの場合は、同じ業務委託契約であっても、納品物に対してお金を支払いますと言うよりは、従業員と同じように、稼働に対してお金を払いますといった形を取らせていただいていて、うちでは時間単価制を導入させていただいています。

どういう違いが出てくるかと言うと、外注先を探すではなく、チームにコミットしてくれる方を探せるという点があるかと思います。なので、短期的な関わりではなく、中長期的な関係を築いていただけています。平均だと12ヶ月くらいで、中には2年以上同じ会社で副業していますと言う方もいらっしゃって。いちチームメンバーとして参加されていますね。

柳川:確かに今おっしゃっていただいた通り、完成物に対してお金を払うのか、労働に対してお金を払うのかの違い。後者は一緒のチームで働くことに対してお金を払っているので、長い人だと1-2年続けることもできるんですね。

松村:スキーム自体は以前から存在していて、フリーランスを紹介するプラットフォームだとミライワークスさんとかもこのような形式を採用されています。

柳川:なるほど。フリーランスの方が参画するスキームは前からあったけど、会社員の方が副業で参画する、という新しい選択肢を作ったんですね。

ちなみに先ほど月40時間くらいと仰っていましたが...そうすると土日まるまる使うとそのくらいになるんですかね。

松村:最近はフレックスやテレワークの方々も増えてきているので、朝8-10時で副業するとか、平日にちょこちょこ稼働されている方もいらっしゃいます。

柳川:確かに、土日じゃなくても平日2時間で月20日の40時間ということもあるんですね。

松村:あとは月によって、企業側からすると40時間も稼働が必要ない時もあるので、20時間の工数になったり、副業する側が今月は忙しいので20時間くらいでといったコミュニケーションは発生しています。これがフリーランスとか派遣とかだと難しいかと思うんですけど。その辺の柔軟性は副業ならではだし、企業にとっても変動しても大丈夫という安心感はありますね。

柳川:弊社もSpreadyというサービスで副業のエンジニアやデザイナーさんに手伝っていただいているんですけど、彼らの仕事は切り出しやすいので頼みやすいんですけど、やはりエンジニア・デザイナーのお仕事が多いのか、他の職種も増えてきているとか、傾向はありますか?

松村:やっぱり、エンジニア・デザイナー・マーケターで9割くらいを占めるんですけど、増えてきているのは動画編集ですね。募集案件もすごく増えてきています。この3つの中でも、コロナの影響でか、マーケターのお仕事が増えてきている印象です。中小企業がECを使うようになり、百貨店にも卸せないし人はオフラインで買いにこないし、ネットで物を売る必要が出てきたので、Webマーケの需要が高まったのではないかなと思っています。

DJ TOMO:外部のマーケターさんの仕事って以前のクラウドソーシングではお願いするのが難しいですよね。一人のチームメンバーとして入っていただける方がやはり重宝されそうですね。

松村:おっしゃる通りで、請負型と従業員型とメリットデメリット双方あるんですけど、マーケティングやシステム開発ではチームに入って手伝っていただくという方が適しているのではないかなと思います。

柳川:コロナによって、今までの自分たちのアセットでは解決できないことを副業でお願いしようという流れがあるというお話だったんですけど、今までってエンジニア・デザイナーは都内近郊のスタートアップは積極的に受け入れている会社が多かった印象なのですが、その流れが全国的になってきているんでしょうか?

松村:そうですね、毎月新規でご契約させていただいている企業さんは、スタートアップは少ないというのが現状です。4年半サービスを提供しているなかで、初期はほとんどがスタートアップがお客さんでした。テレワークの受け入れ態勢や、働き方への柔軟さがスタートアップの方があり提案しやすかったこともあるのですが、コロナをきっかけに中小企業の方々も多様な働きかたへの理解が広まりましたね。

やはりテレワークの影響が大きく、コロナ前は優秀なエンジニアは会社に入らないのわかるけど、それでも会社に来て欲しいという方が多かったんですけど、それが「全然テレワークでもいいよ」という感じで、一気にテレワークが加速して、我々としても提案できる企業さんが一気に増えましたね。企業さんにとっても、正社員である必要性を見直すきっかけになっているのではないかなと思います。

コロナきっかけに業務委託の活用には注目が集まってきていて、去年も大企業が副業人材募集しますみたいなこと言っていたと思うんです。そういうのを見て、リソースが足りていないところに副業人材を募集するのはアリなんだなという認識が浸透してきたのではないかなと思います。

柳川:きっとそういうお問い合わせも増えてきているんでしょうね。

松村:そうですね。中小企業には副業人材でおりる助成金もあったり、各都道府県の企業に優秀な人材を供給するのを促進しようという制度があるのですが、元々は正社員で募集していたものの、自治体によっては副業や業務委託でもOKと書いてあったりします。副業人材活用というのが去年から浸透していっていますね。

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気になる続きはこちらから🔽

▼株式会社シューマツワーカー  Spready上のプロジェクトhttps://spready.jp/projects/596
https://spready.jp/projects/1032

「Spready」上に掲載されているプロジェクトを紹介するコーナー
HOT PROJECT」では以下をご紹介しています。

【スポーツ・エンタメ業界の方】ファン向けの新しいフォトサービス。提供チャンネルとパートナーシップ検証をしたい!https://spready.jp/projects/1013
【副業活用を検討している人事・人材開発】副業(越境学習)による社員のキャリア自律についてディスカッションさせてください!https://spready.jp/projects/1023

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是非Spreadyを使ってみてくださいね。

それではまた次回👋

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