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Steam関連

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Steamで発売されているゲームの紹介やレビュー、情報などをまとめています。
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記事一覧

『Cash Cow DX』は、アーケードゲームの「側面」を際立たせたゲーム

スタートすると、画面にはたくさんの「お金」がちりばめられている。追いかけてくる敵から逃げながら、そのお金を全て取ればステージクリアと、見た瞬間に大筋のルールが理解できる。 登場する敵キャラクターは、追いかけてくるものや飛び跳ねてくるものなど、それぞれ特徴的な動きをする、その行動パターンを読み取って攻略する。 そこに流れる音楽は、特徴的なメロディを高い音で奏でながら、ゲームを盛り上げてくれる。 シンプルかつ明快、そして軽快。そんなゲームに、ゲームセンターで遊んだ当時の感覚を思い

『California Games』6種目のスポーツを7機種で、7本分楽しめるゲーム

Steam:California Games 『California Games』とは、1980~90年代に海外で発売されたスポーツゲーム。カリフォルニアを舞台に、夏をイメージするスポーツ6種目を体験する。日本では発売されなかったが、当時はゲーム機やパソコンなど10機種以上で発売された人気タイトル。 Steamでの配信開始は2020年(ストアページに記載の「1988年6月1日」はMS-DOS版オリジナルの発売日)。当初はMS-DOS版のみの収録だったが、2023年のアップ

ATARI LYNXユーザー念願の移植『Todd's Adventures in Slime World』

Steam:Todd's Adventures in Slime World 『Todd's Adventures in Slime World』とは、スライムや数多くの異性物が住む洞窟で財宝を求めて探検をする、2Dスタイルのアクションゲーム。 Steamでは、1980~90年代に発売された携帯ゲーム機「ATARI LYNX」と、セガのゲーム機「メガドライブ(海外では『GENESIS』)」の2本を収録。 他にPCエンジンCDロムロム版も存在するが、本作では未収録。 ゲー

『Triennale Game Collection 2』ゲームによって「知らないこと」を知る

公式サイト『Game Collection Vol. 2 | Triennale Milano』 2022年発売、無料で楽しめるミニゲーム集。 これは、イタリアのミラノで2022年に開催された美術展の出展作で、アートに主軸が置かれたミニゲーム5作品を収録。 スマートフォン向けとしても作られているため、全てマウスのみで操作できる。 Steam:Triennale Game Collection 2 iOS:Triennale Game Collection 2 Androi

『Triennale Game Collection』ゲームで味わうアート

公式サイト『Game Collection Vol. 1 | Triennale Milano』 2016年発売、無料で楽しめるミニゲーム集。 元々は2016年にイタリアのミラノで開催された美術展の出展作で、収録される5点の作品は全て「アート」に主軸が置かれている。 現在はPC向けにSteamで、スマートフォンやタブレット向けにiOS、Androidで、いずれも無料で配信中。操作は統一されているため、PC版は全てマウスのみで可能。 Steam:Triennale Game

優しさに満ちた「旅」のゲーム『Sable』

Steam:Sable 発売は2021年。ソリッド調で描かれた映像が特徴のアクションADV。 砂漠の至るところにある古代遺跡を巡りながら、数あるミッションを達成していく。その内容は「人を訪ねる」「道具を探す」など、場面に応じて数多く出てくるが、どれを進めてもいいオープンワールドの形式。 故郷からエアーバイクで旅立ち目的地に向かう。だだっ広い砂漠にポツンと高い塔や大きな丘があるので寄ってみると、地図を購入できたり隠しターゲットに到達する。巨大な遺跡や建造物に入ると、あらゆ

SteamキュレーターでURLを使った小技

私のプロフィール記事でも書いているが、noteだけでなく、Steam上でゲームを紹介するコンテンツ「Steamキュレーター」というものを作って、おすすめゲームを順次紹介している。 Steamキュレーターについては、Steam公式のヘルプを参照。 それについて、ちょっとした小技などをメモとして記録しておく。 ストアページにレビューを表示する方法キュレーターのページには紹介ゲームが一覧で並べられているが、これを個別に表示する方法。 例えば、以下のURLが『DARIUSBU

『Donut Dodo』は、ゲームセンターで味わった「全てが楽しい感覚」を思い出すゲーム

このゲームに触れて感じたのは、もしこれがゲームセンターに置かれていたら、間違いなくやり込んでいただろうということ。 『Donut Dodo』は、80~90年代にゲームセンターで味わった、アーケードゲームの「プレイ感覚」を思い出させてくれる。 一つ一つの要素で思い出すゲーム内容は、1画面の中で敵を避けて画面のドーナツを全て取ればクリア、光るドーナツを取れば高得点、操作はレバーとジャンプボタンのみ。 実際にプレイすると、キャラクター達のコミカルな動きの中で、敵は常に追いかけ

Atari Lynx『Electrocop』

概要『Electrocop』とは、1989年にATARIから発売された携帯ゲーム機「ATARI LYNX」用として発売されたアクションADV。 ドット絵の拡大・縮小で3D迷路を描く迫力の映像、バックに流れる音楽のインパクトなど、ATARI LYNXの機能を活かした作りにユーザーは熱狂した。 そのタイトルが2022年11月にSteamで発売開始される。 Steam『Electrocop』 ここでは、その概要について記録する。 ストーリーゲームスタート時に表示されるストーリ

『Capcom Arcade Stadium』思い出のゲーム・アクション編

入院中に書いた記事。 カプコンの過去ゲームを収録したタイトル『Capcom Arcade Stadium』と『Capcom Arcade 2nd Stadium』の収録タイトルをSteamキュレーターで書きつつ思い出を綴ってみた。 前回はSTGに限っていたので、今回はアクションゲームについて書いてみたい。 思い出のゲーム・アクション編魔界村(1985年)・大魔界村(1988年) 『魔界村』は80年代アーケードアクションゲームの代表作と言って間違いない。それだけに、本作

『Capcom Arcade Stadium』思い出のゲーム・STG編

先日の日記で書いている通り、私は入院中。 今回の入院ではNintendo Switchを持ってきているので、ある程度ゲームを楽しめる環境にある。そこで何か書きたいと思っていたが、そこまでやり込んでいない。 そこでちょうどいいタイトルがSteamにある。 Capcom Arcade Stadium Capcom Arcade 2nd Stadium カプコンの過去ゲームを収録したタイトル。ゲームはDLCで単体かパックのまとめ購入ができる。 これらのゲームの多くは当時ゲー

『Moon Dancer』ロックオンレーザーが魅せる「スピードと破壊」のSTG

『Moon Dancer』は「ロックオンレーザー」を主体とした、縦スクロールシューティングゲーム(以下STG)だ。 Steamストアページ『Moon Dancer』 公式サイト「Moon Dancer」 - TERARIN GAMES 画面上に膨大な数のレーザーを放ち、瞬時に敵を大量破壊する。破壊のエフェクトと共に、立て続けに鳴り響くロック音・発射音・破壊音が鳴り響き、スコアが跳ね上がっていく。そこで味わう絶大な爽快感、それがSTGにおける「ロックオン」攻撃。 本作は、そ

ケイブの弾幕STGから、苦手の方向性を探る

私はゲームの中でも「シューティングゲーム(以下STG)」について、noteでこんなまとめ紹介記事を書くなど数多く語っていた。 でも今まで、あるSTGメーカーについてはほとんど語っていなかった。それは「ケイブ」。 ケイブとは…と語るのは野暮だろ、というくらいSTGの大御所で、中でも数多くの弾を避けることを主軸とした「弾幕STG」を1つのジャンルとして確立したメーカーだが、STG好きなのにこれを語らないのはアカンやろとは思っていたわけで(理由は後ほど)。 そのケイブは、主に

『アトペス』無料のミニゲーム集?の中に隠された、深い謎解きと「哲学」

ストアページの映像を見ると、STGやアクションなどミニゲームと思えるような簡素な映像が集められている。そこに書かれているゲームのジャンルは「哲学(シューティング他)」と全く意味が分からない、そもそもタイトルの意味も分からない。 その価格は無料。そんな手軽さと、奇妙な世界に触れてみたいという気持ちに負けて足を踏み入れる。 手軽で簡素?の中に隠された、深さと哲学起動すると、まず『ウサギクロニクル』というタイトルの縦スクロールシューティングゲーム(以下STG)が始まる。 まる