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読書記録『ソバニイルヨ/喜多川 泰』

自分の研究所を作り、実験にばっかり没頭する『変人』のお父さんを持ち、普通であり続けることを望む中学生の隼人の成長記録です。


お父さんが、長期の出張で家を開けることになった。隼人が帰るとそこにいたのは、お父さんが作った人工知能を持つロボット〈ユージ〉だった。
ユージは、隼人に『アイヲツタエルタメニウマレタ』ロボット。

思春期にありがちな事柄と共に、隼人の成長を描いている。

(本文引用)

『たった一度だけの人生。隼人は他の誰かの価値観に合わせるとこに費やすんじゃなくて、自分の価値観にもっと正直に生きるべき』

学生の時にこれわかってたら、もっと違う生き方ができたんだろうなーって思う。
だからこそ、【自分の価値観を大切に!】と言葉と情熱で伝える教師になりたい!!

『好きな事があるなら堂々としてろ!!』

君子の学は通ずるが為に非ず。窮するも苦しまず、憂うるも意衰えず、禍福終始を知りて心惑わざるが為なり...荀子
立派な人になろうとする人にとって勉強は、出世をしたり、高い地位を得るためのものではない。人生に追い詰められるような状況がやってきたとしてもたじろいだりせず、逆境に陥ったりしてもやる気を失わないで、嬉しいことや苦しいことはどちらかだけやってき続けるわけじゃないから、心が惑わされないようにする。
その為に勉強は使うんだぞ、という言葉。

勉強将来使わないじゃん!!って思ってる学生が多いから、こういうのは学生に言わなくても、僕の中でちゃんと理解しておきたい。
ちなみに、
僕は勉強のことを【魔法を学んでる】と思っています。
数学とか理科なんて使わないじゃん!!って思う人がいるけど、数学や理科の公式が、TVを作り、スマホを作り、パソコンを作ってる。
100年前の人たちがまさか、こんな薄い板に人が映るなんて思っても見なかったと思う。
まさに100年前の人たちからしたら【魔法】である。
もしかしたら君たちは魔法使いになれるんだよ!!!ってたまーに学生に言うと、うざがられるんだけどね。笑
まぁ、この荀子の考え方もとっても素敵だと思うので、自分の心にしっかり収めておく。

『勉強は前を向く力を養ってる!!』

『誰かの哀しみに寄り添うことなんて、僕たち大人だってできてるかどうかわからないほど難しいことだろ。でも、年齢とともに少しずつそういうことができるようになっていくのは、自分も同じ哀しみを経験したことがあるからじゃないかと思ってね。大切な人との別れとかね』

アイとは(愛)ではなく、(哀)
哀しみを知ることで人に優しくなれる。
歌詞のフレーズみたいなどこか懐かしいような言葉だけど、改めて考えさせられる。

僕も今年で26歳。
大人になれてんのかねぇ。

『哀しみを知ることで人に優しくなれる』

(感想)
自分が中学生だった頃と当てはめて、読み進めていった。まさしく僕も『普通』であることを求めた中学生。そして、自分絶対主義の自己中な中学生。もっと人の意見を聞けていたら、もっと自分の価値観を大切にしていたら。言い出したらキリがないくらいの後悔はあるけど、それも全て生きてるからこその味!!だと最近は思えるようになりました。人工知能のロボットが主人公を支えるあたり、近い未来本当に来るじゃないかなぁと思います。未来を生きる全ての子にオススメできる本です。

自分のクラスの子たちにも読んでほしいなぁ〜。

#生きてんなぁ #ソバニイルヨ #喜多川泰
#読書感想文

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