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あの人は 超越的な視点で 話を 語りはじめた 私たちが住む この地球は 気候変動の 真っ只中にいる 文明による 二酸化炭素の排出量の増加 引き起こされた温暖化は 環境を激変させた 生命は それに合わせた 変化の過程にあるのだ これは 視点を変えれば 地球が やじろべえのように バランスを保とうとしていると 見ることもできる あの人は 地球の視点で語った 人間を絶対視しない 他の生命体と 並列に扱う 地球を 母なる存在と捉えるならば 生命は 全て 同じ子ども
あの人は 記憶を 思い返すように 話し始めた あの人は 誰もが安心して いられる場を つくりたい 迷う人 苦しむ人が 受け入れられるような あたたかな場を つくりたい 働く中で たくさんの人たちを みてきた 迷い 苦しんだ人たちは ひとりひとりと 職場を去った 何かが おかしい あの人は そう思った どうしたら 救えるのか あの人の旅は そこから始まった しかし その旅には 常に恐れと 共にある 自分は ほんとうに受容できるのか 受容したつもりで 傷つけや
あの人は 語った 私は いままで 人間関係に 恵まれてきた 生きていく間に たくさんの人と関わり それぞれの 物語を聞いてきた ひとりひとりが 何かしらの事情を抱え 精一杯 意思決定をしていること 人間は 知性があり あたたかな 存在であることを それを知った しかし 知れば知るほど 分かれば 分かるほど 心の中には ある気持ちが 湧き上がってきた どうして 分かり合えないのだろう 思想の違いや 何かの政策の是非 誰かがYESといえば 誰かがNOという ゲ