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子どもの身体の特徴

子どもの身体は、大人と比べて何が、どのように違うのでしょうか?

そして、その特徴から、スポーツを行う際には何を注意したらよいのでしょうか?

< 子どもの骨の特徴 >   
・大人に比べて、柔らかい:身長がどんどん伸びる時期(男子・12歳前後、女子・10歳前後)は、骨が柔らかくてもろい。そのため、比較的弱い外力でも骨折してしまいます。

・骨の両端には「成長軟骨」という衝撃に弱い部分がある:骨の両端はまだ軟骨状態で柔らかく、この部分が成長して体が大きくなっていきます。この軟骨部分の成長が終わるのは、20歳前後と言われています。

・靭帯や腱に比べて、骨の方が弱い:靭帯や腱が繰り返しの運動で引っ張られたりすると、その未熟な骨に影響が出やすいのです。

< 子どもの筋肉の特徴 >   
・成長期には、骨の成長が早く、筋肉はそれを追うように成長するため、硬くなる。
・筋力の増加は、幼児期~小学生期は緩やかで、中学~高校期になると、増加が急激となる。
・幼児期~小学生期は、主に遅筋線維が発達し、中学~高校生時期は遅筋繊維に加えて速筋線維の発達が急速に生じる。
ジュニア期の子どもが瞬発力を発揮しずらいのは、速筋線維の発達が未熟なためである。
・筋力がピークに達するのは、思春期前後である、とのことからウェイトを持った筋力トレーニングは16歳以降(高校生以上)から始めるのが望ましい。

以上のように、成長期の子どものからだの特徴として、骨の端が弱く、筋肉が固い、というのが見られます。

その特徴から、成長期の子どものスポーツ障害で多いのは、その弱い軟骨部分で、その軟骨の故障を予防することがとても大切である、と言えるでしょう。

故障を抱えたまま、無理をして続けると中学、高校、そして大学とスポーツを続けるのが難しくなってしまうこともありますから、注意が必要です。

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