不妊治療中も会社に甘え、社会に甘える

不妊治療の経過として
一般不妊検査を経て、年齢によりますがタイミング法を数カ月過ごしたのちにそれでも妊娠しない場合には、このまま自力で頑張るかステップアップをするかという選択を迫られます。

タイミング法の次に進められうのはAIHといい、「人工授精」です。
それ自体は精子の採取をし、子宮内に戻していくため自然妊娠にかなり近い形での処置となります。

そのため、妊娠率は決して高くなく通常の妊娠率+5%程で、10~15%と言われています。

~処置費用~
処置だけだと1回¥20,000前後
その他、前後の通院も併せると月¥40,000前後という感じでしょうか。
私自身は人工授精3回目を迎えました。

~人工授精の流れ~

1.月経5日目 通院 薬処方
(クロミッド錠 1日1錠5日間)

2.10~14日目に卵胞チェック
(サイズを見て排卵しそうな日に再度来院予約)

3.2~3日後に精子持参(主人同伴)再来院し処置

という流れです。

2,3の流れに関しては月ごとに違う場合もあるし、何より日程が読めないのです。
働いている女性であれば
「じゃあ2日後に予約してきてください」といわれても
「いやいや、そんな急に!?大事な商談があって、、、」などの理由でコンスタントに通えないこともしばしばですよね。

私も現在はフリーランスとして自由に時間が使えるため続けていられますが、病院がやっている9:30~19:00までに来院的無い方も多いはず。

前職の社員時代は、シフト制で回る仕事で変わりがいる状態ではなかったため毎月ランダムに急な休みをもらうことは到底”不可能”!

病院が21:00までやっててくれたらなあ、、なんて風潮は時代の流れとともに多くのニーズになっていると思います。
そうなると、

不妊治療が大変で仕事を辞めようかな、、、

という女性が増えたり
今の仕事が忙しいからという理由で後回しになり、適齢期を過ぎてしまうなんてこともあり得ます。

収入は必要、でも仕事は続けていられないと悩む方も多いのではないでしょうか。
●社会は男女平等に賃金をもらえるようになりました。
●子育て世代の男女には寛容に時間調整の猶予を与えられている会社もあるはずです。
●男性の育休取得
●介護休み
など、制度は多種に及び周りの賛同を得やすい環境になってきています。
じゃあ不妊治療は?
不妊治療での早退や、予定変更の対応などもっともっと理解が深まるといいなと思います。

私も会社員時代、営業業務になった時には不妊治療があって
●遅出がいいとか
●早退したいとか
もっと声にすればよかったかなと今更ながら思います。
もっと会社に甘えて、利用すればよかったかなと思います。

なかなか、不妊であることをカミングアウトすることに抵抗がある人もいるはずなので、この問題は複雑だなと思いました。


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