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私目線で紹介!パラリンピック競技 #10 パラ水泳 【連載】

みなさん、こんにちは!パラスポーツをこよなく愛するあいあーです。ブランドサッカー、アーチェリーの紹介でスタートをした普段は取り上げられる事が少ないパラリンピック競技について紹介していく【連載】企画

10回目となる今回はパラ水泳です!

1.パラ水泳について

1)競技概要

自由形・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライ、個人メドレーなど、健常者でも行われている水泳の種目と変わりなく、東京2020パラリンピック大会では50m~400mまで、各種目が実施されます。

2)クラス分けについて

水泳のクラス分けについても、前回記載した陸上と同様に、非常に細かく分かれています。参考として、日本国内で行われる、ジャパンパラ水泳大会を例にとると、身体の機能に関する障がいで10クラス、視覚障害で3クラス、知的障害・聴覚障害でそれぞれ1クラスとなっており、そのクラス×種目×距離の数だけ、レースが行われます。東京2020大会では、聴覚障害のクラスはありません。

※クラス分けとは※
障がい者スポーツには、障害の程度による競技性の公平性を考慮し、「クラス分け」というものがあります。

3)特徴

下肢に障がいのある選手は、飛び込み台からの飛び込みが難しいため、水中に入って待機し、レースを行う選手もいます。

視覚障害のある選手は、壁が近づいていることを知らせる「タッパー」と呼ばれるパートナーが、選手の体の一部に棒のようなものでタッピングし、選手がターンやゴールできるようにしています。

4)注目選手

2008年の北京大会から、パラリンピックに連続出場し、リオ大会では4つのメダルを獲得した、木村敬一選手に注目です!全盲のクラスで活躍している木村選手ですが、2018年には単身アメリカへ修行するなど(コロナの影響で現在は帰国)、バイタリティーあふれる選手です。
力強い泳ぎと、タッパーとの息の合ったレースにも注目です!

(参考 https://www.parasapo.tokyo/featured-athletes/kimura-keiichi 2021年4月8日参照)


(参考 https://tokyo2020.org/ja/paralympics/news/news-20200824-01-ja 2021年4月8日参照)

2.あいあー推しポイント

全盲の選手の水泳、聞いただけだと、何か難しそうですが、実は私、何年か前、筑波に合宿でいらしていた木村選手(上記記載)のタッパーをやらせていただいた経験があります。その時に感じた衝撃「速すぎて、見てるこっちが追い付かない・・・・」
選手が水中を泳いでくる&沈む・浮くタイミングを見極めて、タッピングするタイミングをいつにするのか、こちらも非常に技術が必要。ビジュアルとしては非常に地味で(タッパーのみなさんごめんなさいw)、プールサイドに立っていて、選手が近づいてきた瞬間のみの仕事、、、と思っていると、選手にもけがをさせかねない、超重要な役割でした。

3.どんなことがパラ水泳を通じて学べるか

視覚障害の選手には、タッパーが必要ですが、身体障害のある選手で、水中の中からスタートする選手にも、支える人の役割が非常に重要。人と人が協力して競技を行う、ということを身近に感じられる競技です。

大会では、選手の動き・白熱したレースにはもちろん注目ですが、その前後、支える人にも、ぜひ注目して見てください!

次回もお楽しみに!

これまでのパラリンピック競技の紹介#1 ~ からの記事はこちらから

 (Top 写真 = PexelsのShotPotによる写真)


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