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私目線で紹介!パラリンピック競技 #6 パラ陸上 【連載】

みなさん、こんにちは!パラスポーツをこよなく愛するあいあーです。ブランドサッカー、アーチェリーの紹介でスタートをした普段は取り上げられる事が少ないパラリンピック競技について紹介していく【連載】企画

6回目となる今回は陸上競技!

1.陸上競技について

1)競技概要

投てき種目、跳躍種目、競争種目など、華やかでメジャーなパラリンピック種目です。見ている者を飽きさせない、シンプルで見て分かり易い、人間の能力の限界に挑むスポーツです。

2)クラス分けについて

※クラス分けとは※
障がい者スポーツには、障害の程度による競技性の公平性を考慮し、同じ種目であってもカテゴリーを分ける「クラス分け」というものがあります。例えば、陸上100m:車いすの部、義足の部、上肢障がいの部、のような形です(本当はもっと細かい)。

このカテゴリー(クラス分け)の数だけ、金銀銅のメダルが用意されており、東京2020大会のパラ陸上は168種目(オリンピックの陸上競技は48種目)、100mの競技だけで男女合計30種目あります。
陸上競技の場合、パラリンピック種目の中で最もクラス分けが多いとされている競技の1つです。ざっくり出場できる障がいとしては、視覚障害、知的障害、上肢切断、車いすを利用する機能障害(脊髄損傷、麻痺)などです。

3)特徴

まさに人間の身体能力の限界に挑む競技で、ちまたでは、陸上用の義足(板バネ、と呼ばれるカーボンの板でできた義足)が進化し、健常者の記録を上回るのでは、というところまで進化しています。

競技用の車いす(レーサー)の技術進化も目覚ましく、空気抵抗を抑え、下り坂では時速は50km/h以上出る時もあるといいます(腕だけで漕いでいる超人たちです)。

4)注目選手

ドイツ代表、マルクス・レーム選手です!走り幅跳び金メダリストでもあるレーム選手は、健常の選手が出場するドイツ国内最高峰の大会でも優勝した経験がある、まさに超人です。一方で、カーボン製の義足が有利に働いたのでは、という物議をかもした話題の選手です。オリンピックの参加標準記録も超える記録をもち、まさに義足アスリートとして、人体のの限界を突破する立役者です。

(参考 https://www.parasapo.tokyo/super-athletes/markus-rehm 2021年2月27日参照)

2.あいあー推しポイント

義手、義足、車いす、視覚障害のガイドなど、自身の障がいに合わせ、様々な工夫を凝らした超人スポーツです。一方で、トラック競技として、競技時間は数10秒~数分で決着がつくものがほとんど。その一瞬を見逃すまいと固唾をのんで会場が一体となる瞬間にぜひ立ち会ってみてください。東京大会では世界記録誕生の瞬間を目の当たりにできるかもしれません!

3.どんな事がパラ陸上を通じて学べるか?

パラ陸上は健常者の陸上競技と全く同様のルールのものが多く、一緒にクラブチームなどで練習できる、「普通さ」を感じられることが大きいと思っています。
私も車いす陸上の選手とロードバイクで走りに行ったりしたことがあり、かつ、オランダ代表のマールー・ファン・ライン選手が来日されたとき、トラックでのランニングイベントに参加したことがあります(めちゃ速かった・・・)。
日本でも、徐々に大学の陸上競技部の中にパラのアスリートが参加しているなど、誤解を恐れずに言うと「パラの選手って、思ったより(いい意味で)普通だった」という声を聞くこともあります。今後もっともっと、障害有無に関係なく、「同じクラブチームで」スポーツを行うことが当たり前になると、お互いの学びも多く面白いのでは、と思っています。

次回もお楽しみに!

これまでの#1 ~ からの記事はこちらから

(Top写真提供 = Shahjehan / Shutterstock.com)


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