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私目線で紹介!パラリンピック競技 #8 車いすテニス 【連載】

みなさん、こんにちは!パラスポーツをこよなく愛するあいあーです。ブランドサッカー、アーチェリーの紹介でスタートをした普段は取り上げられる事が少ないパラリンピック競技について紹介していく【連載】企画

8回目となる今回は車いすテニス!

1. 車いすテニスについて

1)競技概要

ほぼ、一般のテニスとルールは一緒で、2バウンドまでの返球が認められています。打球の際に車いすから臀部を浮かせてはいけない、等のルールはありますが、トップ選手などはオーダーメイドで車いすを製作していたり、車いすの操作観点で技術進化も目覚ましい競技です。

2)クラス分けについて

男女別のシングルス、ダブルス、男女混合のクアードクラス(シングルス、ダブルス)になります。クアードクラスは、英語で四肢まひを意味する「Quadriplegia」からなっており、三肢以上に障がいのある選手が該当します。(例えば、両足と片手の麻痺など)

※クラス分けとは※
障がい者スポーツには、障害の程度による競技性の公平性を考慮し、「クラス分け」というものがあります。

3)特徴

クワードクラスの選手は、障がいが比較的重い選手が多く、中でも電動車いすを操作する選手もいます。ラケットを固定するために、テーピングで自分の手とラケットを巻き付ける選手なども。車いすの操作も重要にはなりますが、返球を読むことも非常に重要で、いかに相手の返球位置を予測し、速く入れるか、その頭脳戦に魅了される競技です。

4)注目選手

ステファン・ウデ選手(フランス)です。2016年のリオ大会で、ウデ選手の車いすを見た時には、テレビ越しに「ナニコレ?!」と言ってしまいました(笑) というのも、車いすが車いすのようでなくって、限りなく車いす・・・。背もたれも無ければ、座面も極限まで削っているように見え、座っている、というよりは膝立ちをしているように見えるのです。ストロークの可動域と、巧みなチェアワークを可能にさせる、自分の体を知り尽くしたうえでのアイデアだなあ、と、またスポーツの可能性をひしと感じた瞬間でした。1970年生まれのレジェンドに今後も注目です。

(参考 https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-2572.html?sp 2021年3月15日参照)

2.あいあー推しポイント

通常のテニスコートと同様のコート内で行う競技だからこそ、「チェアワーク」(車いす操作)が最大の見どころ。ネット際に近づいて返球したと思ったら、次の瞬間には、相手に背を見せつつコート際まで車いすダッシュ。。。しながら返球先を見極めて車いす操作する、ということを、ラケットを持ちながらやっているというので、驚きです。直線的に動くだけでなく、ターンをするなどのチェアワークの他、体幹の強さも求められるマルチタスクスポーツだと、考えています。

3.どんな事が車いすテニスを通じて学べるか?

コースどり、ラリーの応酬、緩急をつけた返球、低い打点から繰り出される強い打球など、車いす操作の難しさもさながら、純粋に試合運びが面白い競技です。言わずもがな、日本には世界最強と言われる国枝慎吾選手、上地結衣選手がいる立派な車いすテニス先進国。都内でも車いすテニスの元ナショナル選手が練習会を開催するなど、日々の普及活動にも余念がありません。現役の日本代表候補の選手も練習会のレクチャーを行うなど、ますます今後の発展が見逃せない競技です!

次回もお楽しみに!

これまでのパラリンピック競技の紹介#1 ~ からの記事はこちらから

(Top 写真提供 =  lev radin / Shutterstock.com)

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