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Vol.1|スポーツを通じて自分と子どもと社会について考える~ラクロスを通した勝利と人間的成長の両立~

2022年5月11日にラクロスコーチ向けのプログラムがスタートしました。ここでは、1回目のプログラムに参加してくれたラクロスコーチとともに、価値観とスポーツ体験を通してスポーツのもたらす人生への影響について考えた内容について紹介します。

背景

本取組の背景としては、「スポーツをツールに活用した女の子のエンパワメント(ジェンダー平等推進)事業」支援を目的とする「プレー・アカデミーwith 大坂なおみ」があります。

プレー・アカデミー with 大坂なおみは、大坂なおみ選手、ナイキ(Nike, Inc.)とローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のパートナーシップによってつくられたプログラムです。

プレー・アカデミーでは、生涯を通して影響が続くと証明されている遊びとスポーツを、現代社会に浸透しているジェンダー格差を埋めるのに役に立つエンパワメントツールとして活用し、女の子の生活に変革をもたらすことを目的としています。

しかし、多様なニーズに合った機会の欠如、女性コーチやロールモデルの不足、文化的な障壁は女の子が遊びとスポーツに参加する際に直面する数多くの課題のほんの一部に過ぎません。

プレー・アカデミーは、地域コミュニティ団体に助成金やキャパシティ・ビルディング、研修の機会を提供することで、これらの課題に取り組み、楽しく前向きな遊び体験とジェンダー・インクルーシブなコーチング研修を受けた指導者の増加を重視しています。

今回のプログラムでは、NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ共同代表の石渡圭輔が経営する株式会社スポコンが助成事業に採択されたことから、株式会社スポコンと関りのあるラクロスチームのコーチへ向けて、ダブル・ゴール・コーチングのワークショップを実施しインパクトを評価することを目的としています。

本プログラムの目的

2022年5月11日に実施したプログラムでは、スポーツを通じて自分と子どもと社会について考えることを主なテーマとして下記の3つのトピックをもとにスポーツコーチの方々とともに学び合いの場を設けました。

  1. コーチたちの価値観の深堀り

  2. 子どもにとってのスポーツの価値

  3. 日本のスポーツ環境

本プログラムの内容①コーチたちの価値観の深堀り

価値観の深堀りでは、コーチとして価値観を持つことがなぜ大切なのか?について、ファシリテーターの後藤より説明をした上で、価値観ワークを実施。

価値観ワークとは、数ある価値観の中から参加者自身が大切だと思う価値観について一番大切だと思う価値観を3つ選んでもらうというワークです。

この価値観ワークを実施した後、なぜその価値観を選んだのか?について参加者に説明してもらいました。

価値観ワークを実施してみた参加者の気づき

情熱:気持ちがあれば行動につながるし自分自身では大切だと思っている。行動が変われば人生が変わるとも思っていて、根本的なマインドに影響すると考えているからです。

信頼:信頼を選んだ理由としては、頼る・頼られるという関係があるからこそ、新しいモノが生まれてくると考えているからです。仲間・人間関係も悩んだが、信頼に集約されると思った。

変化:時代や環境にあわせて進化していくためには変化が必要なのかなと思ったからです。

気づき:他のワードも分類したがほぼ重要である・どちらでもないにたくさんあったので、自分自身すごく欲張りなのかなぁなんて思ったりしたが、大切にしている価値観はたくさんあるなと感じた。

本プログラムの内容②子どもにとってのスポーツ価値

子どもにとってのスポーツ価値という観点では、立教大学サッカー部のブログやスポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査報告書(平成30年3月)」、FCアビリスタ今村コーチの想いなどについて紹介しながら、子どもにとってのスポーツの価値とは?ということをお伝えさせていただきました。

その中で、スポーツ指導者の在り方次第で子ども達にとって良くも悪くもスポーツ経験になることを伝え、スポーツ現場をつくるコーチとして、どのように関わるのか?について話し合いました。

参加者からは下記のような議論がありました。

スポーツ現場をつくるコーチとしてどのように関わるか?

今まで色々な経験や、自分自身がどうやってチャレンジしてきたかを絡めながら意見や価値観を聞く中で、自分自身の価値観の変化や他者の価値観に共感や理解を深めることで、自分のコーチングに活かせることがたくさんあることに気づいた。

どういうコーチ像になるかという話をしたが、3人で共通していたのが一人ひとりに目を向けられるコーチということ。そして、コーチをする上でどの年代を指導していても、自身が楽しみながらラクロスをできるということは、子ども達の好奇心をもってもらうことにつながるのではないかと気づきました。

プログラム後の参加者の声

  • 私には無い価値観を持っている人が多く、またその価値観には裏付けとなるその人ならではの経験があり面白かった。それは今日参加していた人だけではないから普段一緒にプレーしている人たちや指導している人たちの価値観も聞いてみたいと思う。異なる価値観を持った複数のコーチがいたら面白いだろうなと感じた。

  • スポーツだけが将来の夢をもちづらい子どもへの影響ではないと思っていて、その相関性が不明確であった。

  • U6の子には楽しんでラクロスをしてもらうために、もっと工夫してメニューを組みたいと感じ、自分の言動行動が子どもにも影響してしまうため、気をつけたいと改めて感じた。

  • 自分自身の経験も含めてスポーツが価値観へ与える影響は大きいと感じるし、そこに対するコーチの存在感は大きいと改めて感じた。

  • コーチによる体罰や、勝利至上主義の押し付けは子供たちのスポーツに対する純粋な楽しさを奪っていると感じたため。

  • スポーツを通じて人の成長を促す要素の重要性を再認識した。

  • その子が一番重要視していることや背景にある経験などを聞いて、まずその子について知るところから始めたい。

  • どんな気持ちや思考なのか聞きたい

  • 楽しんでもらう工夫と一人ひとりと向き合うこと。

  • その子がどのような価値観を持っているのか掘り起こす

  • 子供たちのプレー面を見るのではなく、挑戦しようとする姿や相手への思いやりなどをほめていきたいです。

  • 1人1人と向き合うことに加えて、そこに対しての接し方。

編集後記

コーチとしてのお互いの価値観について意見交換しながら、お互いの違いについて知ることの大切さや、子ども達の価値観を一人の大人として引き出すことの大切さをコーチの方々から学ぶことができました。

改めて平日の夜遅くでの開催にも関わらずご参加してくださったコーチのみなさまに感謝をお伝えしたうえで、また素敵な時間を過ごせると嬉しいなと思いました♪

NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ
後藤晃一


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