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【着任5か月】玉川村の地域おこし協力隊が多い訳

着任5か月を過ぎたので「玉川村はここがいいから地域おこし協力隊が多いのかもな」と思ったのでちょっとご紹介したいと思います。

多いかもポイント

其の壱「家・車は村が手配」

家賃は無料!
着任する頃にはしっかり家がある状態で引っ越すことが出来ました!

大家さんとのやり取りも担当者の方が気を利かせてやってくれるので特に困ることもなく引っ越し。

家は2DKで独立洗面所とか室内洗濯機置き場とか最低限のものが用意されてお一人様の私は部屋を余らせているくらいです。(今はそこがトレーニングルームになっています。)

車もリースでスズキのエヴリィが配車され、定期メンテナンスも役場の担当者が手配してやり取りもほとんどしてくれます。

水光熱の手続きも家と同時に手配してくれるのでほとんど何もせずに住環境が準備されるのは良いところでした!

其の弐「車が公私混同可」

これは田舎暮らしの身からすると確実に良いところと言えるでしょう。
車がないと生きていけないので土日に使ってはいけないとなると車が自分用に一台必要となりかなり高負担になります。

代わりと言っては何ですがガソリン代が5,000円出るので出勤に際する移動費として補填されています。
職場の往復だけであればざっくり5,000円で賄える燃料消費なので妥当と言えば妥当ですが、最近燃料費が高騰しているので5000円では足りなくなる日も遠くないかもしれません。

其の参「活動費の利用方法が簡素」

年間活動費30万円を割り振られ、結構フレキシブルに利用できます。
もちろん公的利用目的だったり活動のための道具や資格などに利用することは必要ですが、「役場へ申請をして関係部署全員の承認を経て、役場が手配する」という煩雑で遅い処理を踏まず基本的に簡易な確認で購入をすることが出来ます。

これによりイベントを開催する際に必要な備品を購入するのが容易で迅速ですので「思い立ったらすぐ実行」という鮮度を大切に活動をすることが出来るので大変便利です。

来年度はスポーツクラブや役場の助けになり、卒業後に送迎付きのスポーツクラブを設立する際にも力になる「中型免許」の取得をしようと考えております。(活動費が半分以上吹き飛びますがw)

其の肆「起業・おこし隊活動に協力的」

これは職場にもよるかもしれませんが私の職場は非常に協力的です。

所属する公民館は活動支援先のスポーツクラブに配慮をしており、
スポーツクラブは地域おこし協力隊の活動を優先するよう指示してくれており、
地域おこし協力隊の活動は交流会や勉強会、他の協力隊の活動に参加する以外は私が任期満了後に起業してスクールなどを設立することだったりYoutubeの作成だったりするのでかなり「自分ファースト」に組み立てることが可能です。

就業時間も8:30~16:30なのですが、仕事に合わせて時間をフレキシブルに変更することも可能だそうです。
私は来期からスポーツクラブで15:30からの教室を開く予定ですがそこは謝金が発生するらしく出勤時間を一時間早めて対応するか後ろに一時間延ばして対応することになるかもしれません。

其の伍「過干渉や過度の放任が無い丁度いい距離感」

最後に紹介したいのは距離感が丁度いいということです。
月に一回の定例会はあるもののそれ以外は基本的に連絡は少なく、連絡事項程度です。
ただ放任というわけではなくこおりやま広域圏の交流会などなかなか個人には入ってこない情報を回してくれますし、協力を仰ぐとある程度協力してくれます。

また自分が「こうしたいと思ってます」という相談をした際に「こうした場合はこうですがいかがしますか?」といった代替意見を提示してくれるのも優秀な担当さんのなせる業です。

多いけどちょいと残念なポイントも。

其の壱「横のつながりが薄い」

これはすべての行政の弱点とも思いますが横串連携が悪いと思います。
隣の課がしていることがわからない。
他の課がやっているイベントはわからない。
こんな感じなので私の所属課である「公民館」はイベントを沢山行いますが、チラシや報告書が無い限りは何をしているのか本庁の人ですらわからないそうです。
回覧板と防災無線が我が村の広告手段であるのですが、これが問題で集合住宅や若年層には情報が伝わらないうちに回覧板が回り切ってしまうのです。

若年齢層には回覧板は届きませんがWebでの発信は高い年齢層の方では到達できないようで情報格差が見て取れます。

ただ横のつながりが薄いのを行政のせいにしているようでは「おこし隊」がいる意味がないと思います。
村や町が出来ないことをするから呼ばれているのです。

広域連携を禁止されているということは全く無いのですから自主的につながりを持ち合っていくことが地域行政から「我々に求められていること」ではないでしょうか。
もしかしたら地域を起こすなんてことより必要とされていることなのかもしれません。。。

其の弐「宿泊施設が少ない」

観光にしてもスポーツにしても友達を呼ぶにしても合宿をするにしてもボトルネックになるのが「泊まる場所」なんです。

我が村には福島空港があるのですが、大阪(伊丹)と北海道(新千歳)にしか向かえずそこから乗り継ぎをして他地域に向かうことになります。
そんな空港でも空港ですからある程度の利用者がいてビジネスマンの宿泊ニーズも0ではありません。

また我が村には結構立派なスポーツ施設があったり、サイクリングを推進しているので近隣市町村からの来訪もあるのですがそこを利用する若者にはちょっと心理障壁が高い「旅館」かお値段高めでラグジュアリーな「旅館」スポーツ施設から距離のある「キャンプ場」しかないので激安簡易宿泊所を作ったらその他施設の利用需要も高まるのではないかと考えます!
そのためには価格を抑えるためにも村営か指定管理者の行う施設である必要がありそうですね。。。

観光支援隊員が簡易宿泊所を開くことを考えているのでそれが実現したらこの残念ポイントも解消されますね!

其の参「飲み屋が一軒しかない」

お酒大好きなんですが「鮨むなかた」しかないのでちょっと寂しい。
焼き鳥屋や串カツ屋などがあればなーとか思っちゃいます。

むなかたも美味しいし安いのでよく行きますが選択肢があるとないとでは気分が違いますからねw

私の家で飲み会を開催することが多いのですが出来れば店飲みの方がいいなと思ってます。

最後に

さて色々と話してみたのですが、やはり玉川村の一番いいところは多くの協力隊が様々な活動をしてきた実績のおかげで玉川村地域おこし協力隊の認知があるのが一番の要因なのかもしれません。

村民の方々の新しい見たことない人を受け入れる姿勢が
おこし隊の活動しやすさに影響を与えているのでしょう。

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